ジェイ・ホワイトとケニー・オメガの遭遇に響く開戦の銃撃音
ジェイ・ホワイトとケニー・オメガの遭遇に響く開戦の銃撃音。
KENTA選手が2度目の大乱入劇を見せたあの日から、いつかこの日が来るかもしれないという予感はあった。
初代リーダーであるプリンス・デヴィッド選手が作り上げた生粋のヒールユニットは2代目リーダーAJスタイルズ選手の力で世界に名を轟かせるユニットへと発展した。
その後を継いだ3代目リーダーのケニー・オメガ選手は自身のジャパニーズドリームを完成させるストーリーを作り上げた。
DDTプロレスリング時代から続く飯伏幸太選手との因縁、愛憎劇。
生え抜きが持つブランドすらも超越した世界観は大きな支持を得た。
が、彼は何も言わずに新日本プロレスを去った。
セルリアンブルーから離れた時。既に“バレットクラブ”のブランドは彼の手には無かった。
4代目。ジェイ・ホワイト選手。彼の元で“バレットクラブ”は再びヒールユニットへと姿を戻した。
IWGPだけではなくNEVERすらも自身の手中に収めた若き天才。世界を見ても比類ない才能がいよいよ団体を超えた戦いへと向かうことになった。
なんとIMPACT WRESTLINGにジェイ・ホワイトが出現!
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2021年7月19日
ケニー、アンダーソン、ギャローズと対峙…!?
ジュース&フィンレーもサプライズ登場!!
7.17IMPACT試合結果
⇒https://t.co/GgacLDEgBN#Slammiversary #NJPW@IMPACTWRESTLING pic.twitter.com/4GY2pZmVqw
OGとエリート
ジェイ・ホワイト選手はケニー・オメガ選手のアンチテーゼ的な要素が多分にある。
3代目リーダーとしてファンの心を鷲掴みにしたのは確かな事実だが、ヒールユニットとしての機能を完全に壊してしまったのは事実としてある。
2018年以降、自分の仲間たち(エリート)と好き勝手に動き続けた結果、タマ・トンガ選手、タンガ・ロア選手(後にバットラック・ファレ選手)が謀反を起こす。
“バレットクラブ”VS“バレットクラブ”の物語が正式にスタートしたのら2018年7月のことだ。
※最初にいざこざが起こったのはジェイ・ホワイト選手がケニー・オメガ選手から「IWGP USヘビーを奪取した1月。
エリート同士の抗争からOG(Original gangster)とエリートの戦いへ。
今、あの時のことを思い出しつつ、語弊があるのも理解した上で書くと昔からの新日本プロレスファンはOG。比較的新しいファンはエリートを支持していたように思う。
OGは歴代リーダーの側近して活躍してきたレスラーが多く、“バレットクラブ”のオリジナルメンバーも2人在籍していた。
一方でエリートは2017年以降に台頭したレスラーを中心にROHで活躍している選手が大半。新日本プロレスのトレンドにいたのはエリートの方だったのは間違いない。
華があるのはどっちか?と聞かれたらエリートだった。3代目リーダーに正式加入こそしていないが飯伏幸太選手、Cody選手までもが在籍していたのだ。
今のAEWを考えるととんでもないユニットが新日本プロレスにいたものだとつくづく思う。
新世代の象徴
その後2018年のOGは「G1クライマックス」で破茶滅茶に試合を壊し続ける。
“バレットクラブ”はヒールユニットである。そんなイメージを印象付けるかのように何度も何度も公式戦に乱入し、試合をぶち壊した。
反則介入、乱入行為を繰り返す彼らの潮目が変わったのは2018年10月のこと。
新しいリーダーとなる可能性を秘めた男が現れたのだ。
ジェイ・ホワイト選手である。
一度はケニー・オメガ選手からスカウトされるも、首を縦には振らなかった。
その後、“CHAOS”を離反し“バレットクラブOG”へと加入。
元々、初代リーダーであるプリンス・デヴィッド選手の縁で新日本プロレスにたどり着いた男が“バレットクラブ”に流れ着くのは必然だったのかもしれない。
その裏で全ての糸を引いたのが人の道を外れた男こと外道選手だ。
オカダ・カズチカ選手よりもジェイ・ホワイト選手の方が金になる。彼が飛躍するための武器を作る男(ブラックスミス)となり、大躍進を裏で支えてきた。
「IWGP」のシングルベルトを3本戴冠した後、「NEVER無差別」王者となったジェイ・ホワイト選手がインパクト・レスリングへ単身乗り込んだ。
彼の目の前にはかつての“バレットクラブ”リーダーケニー・オメガ選手。そして、“バレットクラブ”オリジナルメンバーの1人であるカール・アンダーソン選手とドク・ギャローズ選手だった。
実現されなかったリーダー対決
ジェイ・ホワイト選手が“バレットクラブ”の正式なリーダーになった後、OG(ジェイ・ホワイト選手加入後はOGの文字がなくなった)とエリートが直接対決することはなかった。
“バレットクラブ”のジェイ・ホワイト選手とケニー・オメガ選手は正式に戦っていないのだ。
頭から落とす危険度の高いアスリートプロレスのアンチテーゼとして生まれたジェイ・ホワイト選手。
汚いことはしても危険度の高い技を出さない彼はヒール版“棚橋プロレス”とも称され(僕が勝手に呼んでる)、「メチャクチャ上手いな...」という試合を何度も見せつけて来た。
彼ら2人が向き合ったことでインパクト・レスリングへの注目度は半端じゃないものになっている。
ジェイ・ホワイト選手の行動に対して、ジュース・ロビンソン選手とデビッド・フィンレー選手の動向も気になる。
3人は同期。同じ窯の飯を食った間柄だ。
海の向こうでジェイ・ホワイト選手が動いた。新日本プロレスの海外展開が本格化しようとしている。
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