快男児・鷹木信悟の言葉とEVILとジェラシー

快男児・鷹木信悟の生き様とEVILとジェラシーについて書きたい。

新日本プロレスのエース・棚橋弘至選手については後日書く。

明日やる。この日までにやる。そんなことをせずとも本気を出せば人はすぐに何かを残せるのだ。

2021年7月25日。新日本プロレスは映画「『ゴジラvsコング』PresentsWRESTLE GRAND SLAM in TOKYODOME」を開催した。

「KOPW2021」、「IWGPジュニア」ではチェーズ・オーエンズ選手、ロビー・イーグルス選手が初戴冠。

右脚の謎を最後まで解明させなかった(何かサイレントカーブ※砂漠の野球部みたいな文字面である)エル・ファンタズモ選手&石森太二選手。

令和の「IWGPタッグ選手権試合」で間違いなくベストバウトを更新し、ベルトを奪還した“デンジャラス・デッカーズ”タイチ選手&ザック・セイバーJr.選手。

そして、棚橋弘至選手を全身全霊で受け止め、その上で勝利した鷹木信悟選手。

花道の無い東京ドームで魅せた全てのカードが好試合だったように思う。

 

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鷹木信悟の言葉

鷹木信悟選手。やはり男だ。いや、漢の中の漢だ。

激闘を制した後ほど、棚橋弘至選手、飯伏幸太選手への素直で健気な気持ちを真っ直ぐに伝えた。

今回のタイトルマッチ。ある意味で開き直ることができた棚橋弘至選手とは逆に鷹木信悟選手はずっと何とも言えない日々を過ごしていたに違いない。

自身初となる「IWGP世界ヘビー級ベルト」の防衛戦にも関わらず、ギリギリまで対戦相手がどうなるか分からないのだ。

飯伏幸太選手が出場してきたとしても病み上がりで全開ではないことはまず間違いない。

新日本プロレスに来た時に一番気になる男として名前を挙げていた飯伏幸太選手と一番凄い場所でプロレスができる。

対戦カードの変更は朝10時だった。

そこから気持ちの整理をしっかりと付けて、最高の試合をした鷹木信悟はまさに新日本プロレスの快男児だ。

試合終盤のカミゴェからのハイフライフローで肩を上げることが出来たのは、これで負けたら飯伏幸太選手に申し訳が立たないと想うミエナイチカラだったのかもしれない。

鷹木「棚橋! …棚橋弘至、アンタやっぱスゲェよ(※大拍手)。さすがはエース。ある意味、本当の勝者はアンタかもな?(※大拍手) これで1勝1敗だ。またやろう(※大拍手)。だからといって、今日、体調不良で欠場した飯伏がダメっていうわけじゃねぇからな(※大拍手)。あいつはあいつなりに、ギリギリまでドクターと相談して、苦渋の決断をした。試合はできなくても、いや、あいつのことだから、今日も会場に来ようとしたんだろうな。俺はその気持ちだけで十分だよ(※大拍手)。これでひとつ心に決めたのは、(※右肩にかけたベルトを平手で3回叩き)飯伏が来るまで! 負けられねぇな、オイ!!(※大拍手から場内を見渡し) オーイ、東京ドーム!!(※大拍手) オーイ!!(※と言ってスタンド席を指さす) ヘヘッ……本音を言えば、ちょっとさびしいな。ヘヘッ…。しかたねぇよ。なぁ? 世間はあいかわずのコロナ禍で、感染予防、ソーシャルディスタンスだ。1番しんどいのは俺たちじゃねぇ。お客さんだろ(※大拍手)。だけど、なあ? 正直、一都三県、緊急事態宣言中だ。そんな中! 夏休みの日曜日。いいんだぜ、みんな? 家でオリンピック見てたって。だけど! みんなは今日、プロレスを選んでくれた!(※大拍手) そのことは心から感謝する(※大拍手の中、4方向の客席にお辞儀)。俺もよ、今年39(歳)になるオッサンだけどよ、オイ? 俺たちの世代が、まだまだプロレスを引っ張っていかなきゃいけねぇだろ!(※大拍手) よし。ということで、これからも、このIWGP世界ヘビー級王座を通行手形に、新日本プロレスの…いや! プロレス界の…いやいやいやいや! いまは東京オリンピック中だ。世界中の! テッペン目指して、龍の如く、駆け登っていくぞーー!!(※大拍手の中、右手を高々と掲げる)」

出典:新日本プロレス

 

本当なら俺が...

最高のハッピーエンド...になるはずが、「KOPW2021」で不穏な動きを見せていたEVIL選手がやはり乱入してきた。

こういった事態になるといつも考える。

鷹木信悟選手が新日本プロレスに移籍していなければ、EVIL選手は一体どうなっていたのだろう、と。

2021年7月。今の新日本プロレスでトップに立っているのはドラゴン・ゲートからやってきた“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”6人目のパレハこと鷹木信悟選手だ。

2018年。彼が加わり新日本プロレスで一番人気よユニットは6人体制(高橋ヒロム選手は負傷欠場)になった。

移籍当初はジュニアヘビー級からスタート(直前で全日本プロレスのチャンピオンカーニバルにエントリーしている時点で高橋ヒロム選手が復帰後にヘビー級へ転向すると予想されていた)したが、「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」でリーグ戦を全勝で勝ち上がると、準優勝を記録。

なんとウィル・オスプレイ選手に決勝で敗れるまで、一度もピンフォール負けがなかった。

その後はヘビー級転向を宣言。「G1クライマックス」に出場すると後藤洋央紀選手の優勝決定戦進出を阻むなど、「ヘビー級でも十分通用する」と結果を残した。

「NEVER無差別級」戦線はいつしか鷹木信悟選手を中心とした世界へ変わった。

結果を残しまくる快男児に対して、“闇の王”は大スランプへ。ほぼ結果が出ない日々。

そもそも鷹木信悟選手とタイプ(パワーと機動力)が被っていたこともあり、完全に影が薄れてしまう。

内藤哲也選手からは“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”ヘビー級の4番手だと明確に言われしまった。

その後、彼は深い深い闇に堕ちた。

 

龍の生き血以外で闇の王の渇きは満たせない

これは以前にも書いたが、僕はEVIL選手が弱くなったと書いていた。

パワーと機動力に加えて、ラフファイト。この3つがいい塩梅でミックスすることにより“キング・オブ・ダークネス”EVILの強さはあったのではないか、と。

“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”がベビーフェイスになればなるほど、ラフファイトは形を潜めた。

そこで自分の上位互換かつマイクまで完璧な鷹木信悟選手がやってきたのだ。

自分の居場所を奪われた“闇の王”は決断し、今に至る。

VTRで「どっちが勝っても...」と言っていたが、全てのキャラクターを剥ぎ取ると確実に鷹木信悟選手へのジェラシーがあるはずだ。

2人目から6人目に対しての複雑な気持ちが心の中に無いわけがない。

裏切っても、二冠王になっても満たされたない。

東京ドームの大舞台で大事件を起こしても足りない。

闇の王の渇いた心を潤すのは、龍の生き血しかないのだ。

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