高橋裕二郎と鷹木信悟のシングルマッチの予想と理想について

高橋裕二郎と鷹木信悟のシングルマッチの予想と理想について。

何が起こったのか分からない時ってないですか?

まさに青天の霹靂。

昨日、新日本プロレスが発表した内容に衝撃的なものが一つありました。

いや、衝撃なんて言葉で片付けていいのかとも思います。

期待と怖さの反復横跳び。なぜ、このタイミングでこの対戦カードなのか。

フツーの流れであれば、この時期にシングルマッチが組まれるのは中々レアです。

特に因縁バチバチってわけでもないですし。

試合順を見ても明らかに何かの策略と意図があるのは分かります。

第3試合にEVIL選手とディック東郷選手がいますからね。

ただ、それでも俺たちは真夏のシングルマッチでチャンスを掴んでほしいと思うわけです。

「スペシャルシングルマッチ」と銘打たれていないことに一抹の寂しさは感じますけどね。その内付くかもしれません。

そう、EVIL選手との「IWGP世界ヘビー級選手権試合」が決まっている鷹木信悟選手の前にあの漢が立ちはだかります。

“俺たちの”高橋裕二郎です。

この発表を見た時、僕の脳裏に浮かんだのは「Fate/stay night」の名シーンでした。

「ああ。時間を稼ぐのはいいが――別に、アレ(“IWGP世界ヘビー級王者”鷹木信悟)を倒してしまっても構わんのだろう?

「――ええ、遠慮はいらん。がつんと痛い目にあわせてやれ、裕二郎!」

「そうか。ならば、期待に応えるとしよう」

 

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ハツラツオジサン!

しかし、相手はメチャクチャ強い。

オカダ・カズチカ選手、棚橋弘至選手といった新日本プロレスの象徴を連続で撃破しているだけなく、アイコンを倒した上で拍手を浴びるカリスマ性も持ち合わしているレスラーです。

何度でも回復し、何度でも強攻撃を加えてくる様はまさにバーサーカー。

大技クラスの攻撃じゃなければダメージを通さない上に、一度見た技はオマージュしてくる。

そして、12回くらいぶっ倒さないと3カウントが取れない。

「キタ!キタ!キタ!キタ!キタ!!!

「オイ!オイ!オイ!オイ!オイ!!!」

と自家発電で勝手に体力を回復させる“自動回復”まであります。

こんなハツラツバーサーカーにどうやったら“俺たちの”高橋裕二郎は勝てるのでしょうか...。

 

介入屋の本気

いやいや、俺たちが見たいのは高橋裕二郎選手の“本気”でしょう。

以前、EVIL選手は怪奇派のヒールとして“感情移入をさせないスタイル”だと書きました。 

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感情移入ができるダークヒーローは実質、反体制派のベビーフェイスです。

内藤哲也選手やSANADA選手、タイチ選手、ザック・セイバーJr.選手、KENTA選手、エル・デスペラード選手らも全て“ダークヒーロー”タイプになります。

今の新日本プロレスにはヒールが少ないのです。

ジェイ・ホワイト選手が海外で活動している今、ガチンコのヒールをしているのは事実上、EVIL選手とディック東郷選手、高橋裕二郎選手ら“バレットクラブ”メンバーのみになります。

だからこそ、この試合もヒールとしての矜持を持って「IWGP世界ヘビー級王者」へ挑むに違いありません。

反則、介入、何でもあり。何だったら第3試合の流れのまま第4試合に突入する可能性だってあります。

場外乱闘に飛び交う椅子。この試合の目的は鷹木信悟選手を痛め付けることが“バレットクラブ”の目的なんです。

EVIL選手のタイトルマッチをどれだけ有利なものにするか。

ここに“職人”高橋裕二郎選手の腕がかかっています。

 

分かっちゃいるけど

こんな展開になるだろうと分かっちゃいます。分かっちゃいるのですが、やはり高橋裕二郎選手の本気に期待しちゃうんですよね。

生え抜きとして、門番として。

前述したようにオカダ・カズチカ選手と棚橋弘至選手を破っている鷹木信悟選手ですから勝ち目は薄いです。

そもそも同格ならスペシャルシングルマッチやタイトルマッチが組まれるはずですから。

そうはならなかった。そうはならなかったけど、この試合はチャンスなんです。

棚橋弘至選手が「IWGP USヘビー級ベルト」を奪還して帰国した場合、タイトルマッチの列に並んでいるレスラーはいません。

ここで最高の試合を見せれば、「棚橋!もう一回、お前の傷をちゃんと見たくなったよ!」

タイトルマッチへの介入だってアリでしょう。

棚橋弘至選手も「裕二郎、(あの話は)時代的にマズい。コンプライアンス重視でいこう。それでも俺は全部、背負って生きていくから」と上手すぎる切り返しが出るかもしれません。

俺たちは諦めてないんですよ。

高橋裕二郎選手の次のタイトルマッチに。

登り龍は絶好の獲物です。裏切りの東京ピンプス、マイアミ・シャインの味をしっかりと覚えさせてやりましょう。

新日本プロレス一筋。ヒール職人の生き様を鷹木信悟選手にぶつけて欲しいです。

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