“ロッポンギ3K”解散か!?SHO「利用価値」発言の意味を考える
“ロッポンギ3K”解散か!?SHO「利用価値」発言の意味を考える。
一体何が起こっているのか。
全く想像していないことが起こると人は止まってしまうものです。心が硬直しているようなそんな感じ。何が起こっているのかは把握できても心が全く追いつかない。
それくらい「え?」、「マジで?」しか出てこない瞬間でした。
ヌメロドスを受けるYOH選手へSHO選手がカットに入る...と思いきや、リングを降りた時。何かが動き出した寒気がしました。
「自分の力で抜け出して欲しい」
そんな眼じゃないんです。
冷たい目。ダメージを受けているパートナーを見る目ではありません。
今までに見たことがない瞳をした金髪の男がそこに立っていました。
その後、ショックアローをぶちかまして「引退しろや」と高橋裕二郎選手が内藤哲也選手を裏切った時を彷彿とさせるメッセージを発してバックステージへ。
何が起こったか分からないYOH選手は全く動かないままリングを後にしました。
“ロッポンギ3K”はこのまま解散してしまうのでしょうか。
凱旋帰国からそろそろ丸4年。ヒロトとマーシーのように長く続いてくるはずの2人。
「こまったな」、「風神雷神」、「テンプラボーイズ」、そして“ロッポンギ3K”。
入門時から続いてきたYOH選手とSHO選手との兄弟弟子関係に亀裂が入ったのです。
そして、ロッキー・ロメロ選手は今、何を思うのか...。“令和の友情タッグ”はどうなってしまうのだろうか。
Noooooooooooo😭😭😭😭 https://t.co/1oLGvJruLb
— ROCKY ROMERO🇵🇷 (@azucarRoc) 2021年8月16日
利用価値とは何か
SHO選手はYOH選手に対して「利用価値が無くなった」と言い放ちました。
どういう意味だと色々考えた結果、僕はこれからの“ロッポンギ3K”に未来が見えなくなったのだと解釈しました。
結論から言うと“ロッポンギ3K”は決して順風満帆なキャリアではありませんでしたが、結果はしっかりと残したタッグチームです。
凱旋帰国以降の「IWGPジュニアタッグ」は常に“ロッポンギ3K”の存在がありました。
ここで少し「生え抜き」に目を向けてみましょう。
EVIL選手は帰国後しばらくしてから「NEVER無差別級王者」へと輝きました。
高橋ヒロム選手は凱旋帰国後、一発でKUSHIDA選手から「IWGPジュニア」を奪取。ジュニアのカリスマとして君臨しています。
続いて、“ロッポンギ3K”。こちらも田口隆祐選手とリコシェ選手の“ファンキーフューチャー”からベルトを奪っていきなりの「IWGPジュニアタッグ王者」になりました。
ここからマスター・ワト選手、グレート-O-カーン選手と続くわけですが、この2人は未だ新日本プロレスのタイトルは未戴冠なんです。
SHO選手が凱旋帰国後、すぐに結果を残しジュニアのトップ戦線に食い込むことができたのは、“ロッポンギ3K”があったからです。これは間違いありません。
勿論、その頃からずっと利用していた訳ではないと思います。
ただし、ここまで不甲斐ないパートナーを見て、彼の中に生まれた何かが今回のアクションという結果につながったのでしょう。
彼の中にある何か。それは強くなりたいというシンプルな気持ちです。
誰かを支えられる強さを持ったレスラーになりたい。
その心が屈折し、強さだけを追い求めるようになってしまったとしたら...。
帝国を動かす時
— グレート-O-カーン👑 (@Great_O_Khan) 2021年8月15日
YOH復帰後のSHO
これはフラットに見た感想です。YOH選手が復てい以降、(シングルプレイヤーとしてを含めて)あれだけ頭角を現していたSHO選手の勢いが失速しました。
“ロッポンギ3K”いや、YOH選手と組むと従来の枠にハマったファイトになってしまい、それまでの爆発力が弱まった印象は正直言ってありました。
それに自分でも気付いていないはずがないんです。
気付いていて、それでも“ロッポンギ3K”を大切に守ろうとしていたら、司令塔の役割を果たすはずの相方が全く機能しない。
4連覇を飾って「IWGPジュニアタッグ」奪還に漕ぎ着けるつもりが、全く結果が出ない。
尊敬する人の失墜ほど心に来るものはありません。
ダークサイドに堕ちるのはYOH選手ではなく、SHO選手の方だった。圧倒的な主人公性を持つ彼の方が相棒を裏切るとは誰が予想できたでしょうか。
2人の話し合い
今回の後楽園ホール大会にたどり着く数日前にYOH選手とSHO選手は腹を割って2人で話しています。
そこで何かSHO選手の行動を変える一言があったのでしょう。
これが話し合いを提案した「長野・ホワイトリング(長野市真島総合スポーツアリーナ)」のバックステージコメント。
SHO「ずっと俺たちのチームの負けが続いてる。でも(『SUPER Jr.TAG LEAGUE』の)公式戦、公式戦がふたつ残ってる。どっちかとは言わない。ふたつとも。今日負けたあのチームにも、YOHさん、(勝利を)獲りにいきましょう」
YOH「ハア、ハア、ンー…………ねえ、SHOくん、1度、1度、腹割って話さない?」
SHO「何ですか!?(※とだけ言うと、3Kの2人はそのまま控室のほうへ消えていった)」
続いてこちらが話し合い後。「静岡・ふじさんめっせ」大会後のコメントです。日付は8月15日、日曜日。
YOH「悪(わり)ぃ。ゴメン。なんか、モヤモヤは晴れないけど、わかんないままでも、続けていくことで、どっかで、どっかでさ、晴れるからさ。足引っ張ってゴメン。あと2試合、勝ち獲らせてくれ」
SHO「もちろんです。昨日、話してくれて、自分も心決まりました。この状況からでも、ROPPONGI 3Kを世界一のタッグチームにしましょう。あと2試合、全力でいきましょう」
「この状況からでも世界一にしましょう」
ここから何がどうなったら1日後に「YOHさん、いや、YOH。オメー、もう終わりだろ? 引退しろや!」になるのか。全く検討がつきません。
「自分も心が決まりました」
2人の話し合いが行われた後もYOH選手のもやもやは晴れていません。
つまり、この時点で本当は見限っていた。大々的に裏切るのであれば「スーパージュニアタッグリーグ」公式戦。これが一番、YOH選手にダメージを与えられるし、次の所属ユニットへのアピールになると思うのです。
SHO選手が目指す場所は恐らく...“ユナイテッドエンパイア”でしょう。
彼らは現在の新日本プロレスで最も武闘派集団です。
SHO選手のスタイル的もバチっとハマるのは間違いないでしょう。
ただ、色々と考えてみたものの、明日(今日)どうなるか次第です。
★新着記事★
→【ランキング参加中】人気プロレスブログはここからチェック!【クリックで応援お願いします】