ストレスフルな現代人は石井智宏の試合を見るべきである

ストレスフルな現代人は石井智宏の試合を見るべきである。

「カードファイト!! ヴァンガード overDress Presents RESURGENCE」の興奮が冷めません。

石井智宏選手VSムース選手の一戦は大巨人に、体格のサイズで劣る日本人が真っ向勝負して勝利を飾る最高の対戦でした。

あれほどの体格差がありながら全くすかすことなく戦いぬく石井智宏選手の姿に会場に集まった2222人(札止め)のファンは熱狂。

「イシイ!イシイ!!イシイ!!!」コールが鳴り響いた時、石井智宏選手のプロレス、ひいては素晴らしい試合に国境はないのだと改めて痛感しました。

考え深いのはこれがアメリカの地で起こっていることなんですよね。

いくら体格差があると言っても日本のリングで日本人VS“ガイジン”が試合をして歓声をあそこまで掻っ攫うのはただごとではありません。

石井智宏選手。彼だからできたことなのだと改めて思います。

170センチの体格って一般的に考えると有利に働くことはほぼないんですよ。単純にサイズの違いは馬力の違いとして出てしまうので。

ただ、石井智宏選手は体格差をアドバンテージに変えるほどの力を持っています。

一見するとネガティブなことでも一つの道を極めようとするのであれば、マイナスではありません。

もしも石井智宏選手とムース選手の体格が同じであれば、あそこまでの歓声は集まっていなかったかもしれません(石井智宏選手であれば可能な気もしますが...)。

マイナスをプラスに変える生き方。“CHAOSの特攻野郎”はアメリカの地でも健在でした。

彼の試合を観るとやっぱり元気を貰えるんですよね。石井智宏選手が本気でプロレスと向き合っている気持ちがリングからほとばしった結果、あの空間にだけ生まれる何かがある気がします。

次は「NEVER無差別級」。チャンピオンはジェイ・ホワイト選手です。

 

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スイッチブレードの言葉

まず、“ブラックスミス”外道選手を横に携えていないジェイ・ホワイト選手は中々新鮮でした。

これを言ったら元も子もないのですが、試合の結果を分けたのはブレード・ランナーとACID DROPの違いだったように思います。

変幻自在、ノーモーションからでも放てば1発で試合が決まるブレード・ランナーに対して、デビッド・フィンレー選手のACID DROPはやはり条件が多すぎるなと(決まった時のカッコよさが尋常じゃないので一長一短ですが...)。

さらにジェイ・ホワイト選手には◯◯TOもありますから。

デビッド・フィンレー選手がここからさらに上へ登り詰めるためには新しい技も必要になってくる気がします。

この試合に勝利したジェイ・ホワイト選手は田口隆祐選手を指名...するかと思いきや、石井智宏選手を含めて次の展開は保留にするコメントを残しています。

「イシイ、チビのBITCH(雌犬の意味)が! オマエのほうがレスラーとしてのキャリアが長かろうと、どれだけタフだと崇められていようが、俺にとってはそんなもの関係一切関係ない! 試合の結果とベルトがすべてだ! 俺はイシイが一度も巻いたことのないUSヘビーも、インターコンチも、IWGPヘビー級も、すべての王座を獲ってきた! いま、ここでもう一度オマエらに俺が誰なのか思い出させてやろう。俺はSWTICHBLADE、プロレス界でも最も注目を集める、LAST ROCK N’ ROLLA! マディソンスクエアガーデンのチケットを1人の力で売り切った、現・NEVER無差別級王者であり、史上初の4冠制覇を達成した、ホンモノの”ベルトコレクター”、ジェイ・ホワイトだ! ニュージャパン、IMPACT、AEW、どこだっていい、ありとあらゆるベルトを手にしていくぞ! オマエら全員、このSWITCHBLADEと俺が主役の時代で共に呼吸する運命だ!」

出典:新日本プロレス

 

トップ“ガイジン”が揃い踏み

「NEVER無差別級ベルト」を通行手形にジェイ・ホワイト選手は団体を超えた防衛戦を視野に入れています。

「NEVER」の冠通り新日本プロレスで「未だかつてない」ベルトの使い方です。

“無差別級”ですからウエイトも関係ありせまん。本当の意味でジェイ・ホワイト選手が真価を発揮する時が来たとも言えます。

一方で、石井智宏選手はジェイ・ホワイト選手やEVIL選手(ケニー・オメガ選手も含めて)“バレットクラブ・キラー”として君臨しています。

キャリアだけでなく、実力的にも明確な壁。石井智宏選手は試合内容でファンの声援を自分の方に向ける力を持っています。

ジェイ・ホワイト選手にとってオカダ・カズチカ選手や飯伏幸太選手、内藤哲也選手とは異なる異質な敵と言っても過言ではないかもしれません。

 

“バレットクラブ”人気

会場を見た時にとにかく“バレットクラブ”の人気が圧倒的でした。

ジェイ・ホワイト選手とデビット・フィンレー選手の試合は顕著な結果が出ていました。

ベビーフェイスのデビット・フィンレー選手ではなく、ジェイ・ホワイト選手に声援が飛び交っていたんですよ。これはヤバかった。

やっぱりジェイ・ホワイト選手、“バレットクラブ”は海外では声援を浴びる側にいるのだと再確認できました。

では、天性のベビーフェイスである石井智宏選手とジェイ・ホワイト選手が戦った場合、どちらに歓声が集まるのでしょうか。

ここも凄く気になるポイントですね。

改めてになりますが、キャンセルカルチャーを見ていてもとにかく現代の日本人はストレスが半端じゃないです。

ストレスを他人に迷惑をかける方向ではなく、誰かの後押しになる形で解消できたら素晴らしいことだと思いませんか。

ストレスフルな現代人は石井智宏の試合を見て元気を出しましょう。それが一番です。

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