エル・デスペラードを唸らせたファンタズモの提案

エル・デスペラードを唸らせたファンタズモの提案について書いていく。

今回の「ワールドタッグリーグ2021」は金丸義信選手&エル・デスペラード選手の“鈴木軍”タッグが石森太二選手&エル・ファンタズモ選手を倒し、優勝を果たした。

だが、優勝を納めた2選手もからも大きな喜びを感じることはなかった。

ある意味で「IWGPジュニアタッグ王座」への挑戦権を手にしたのみ。優勝トロフィーを2人がリングの上に置いたことからも“優勝の喜び”は全くなかったことが分かる。

原因は前日のメインイベントだ。

試合終盤、“ロッポンギ3K”のSHO選手がYOH選手を裏切り“鈴木タッグ”に勝ち星を献上。

その後は「勝ち点2どうぞ、どうぞ」と完全に舐めきったコメントを発した。

あの試合、SHO選手はYOH選手を裏切ることを目的に戦っており、実はエル・デスペラード選手と金丸義信選手を見ていなかったのだ。

今回の大会はある意味でロッポンギ3K”の決裂問題が一番の話題になってしまった。

それが非常に気に食わない。優勝が決まる前夜、金丸義信選手は不完全燃焼な気持ちをジムで洗い直すと語り、翌日に備えた。

その結果が今回の優勝につながったように思う。

 

f:id:yukikawano5963:20210819091938p:plain

サドンデス問題

エル・ファンタズモ選手が持つ“疑惑の右脚”サドンデス問題は未だ継続中だ。

いわゆるスーパーキックを被弾しただけで実質のゲームオーバー。タッグマッチでのローンバトルが確定する。

今回の「スーパージュニアタッグリーグ2021」でも全チームの課題は“サドンデス対策”をいかに講じるかだった。

そういう意味で“鈴木軍タッグ”を除くと、一番勝利に近かったのは、サドンデスが発動しない状況にあった田口隆祐選手とマスター・ワト選手の“シックスオアナイン”だったように思う。

あの試合、何故かエル・ファンタズモ選手は“サドンデス”を躊躇した。

「打たないのではなく、打てない」

そんな様子と表情だった。

話を戻すと、前回の一戦では石森太二選手にサドンデスが当たるように仕向け、勝利を奪っている。

今回、直接的な勝因となったのはレッドシューズ海野レフリーが適切なレフリングを行ったこと。

狙っていたようにも思うし、運が味方したようにも思える。

ただ一つ言えるのはこの試合でも金丸義信選手が際立っていたことだ。

 

エル・ファンタズモの言葉

最後にタイトルの話題について触れよう。

エル・ファンタズモ選手はこの試合に敗れた後のバックステージでこう語っている。

ファンタズモ「ベルトをかけてあいつらともう一回やるしかない。きちっとケリをつけて、次なる舞台は(アメリカ)STRONGのマットだ! BULLET CLUBのキューテスト・タッグがアメリカのマットにジュニアタッグのベルトを巻いて上がる! アメリカで一番強いジュニアタッグとやらせろ。ファンのヤツら、お前らが見たいマッチアップを書いて俺にツイートしろ。テキサスとフィラデルフィアの大会に出て、俺たちが世界で一番強いタッグチームだってことを証明してやる! 今年(のプロレス界)は何が起こってもおかしくねえぞ」

出典:新日本プロレス

今のプロレス界は何が起こっても不思議じゃない。

そうなのだ。新日本プロレスは動き続けている。

AEW、インパクトを筆頭にさまざまな団体のレスラーと激突する可能性が生まれている。

ランス・アーチャー選手や“グッドブラザーズ”が再び新日本プロレスのリングに上がり、ジョン・モクスリー選手は永田裕志選手とタッグを組んだ。

彼らが「G1クライマックス」や「ワールドタッグリーグ」に殴り込んでくるかもしれない。

何が起こったって本当に不思議じゃないのだ。

その状況を見据えた上で「チャンピオンとして次に見せる景色」を提示したのだ。

 

ウィル・オスプレイ

今、STRONGは熱い。ここからさらに盛り上がっていくのは間違いない。

また、おそらく「スーパージェイカップ」3連覇も視野に入れてのことだろう。他団体から参戦してくるライバルたちのリサーチも兼ねてのことになるのは間違いない。

ウィル・オスプレイ選手も似たような発信をしていた。

彼もまた「STRONG」での戦いに身を投じようとしている。

エル・デスペラード選手が再びベルトを手にした時、どんな提案をしていくのか。改めて楽しみになってきた。

→【ランキング参加中】人気プロレスブログはここからチェック!【クリックで応援お願いします】

→NJPW FUNのTwitterフォローはこちら