“新ヤングライオン”大岩陵平と藤田晃生の早すぎるデビューについて

“新ヤングライオン”大岩陵平と藤田晃生の早すぎるデビューについて書きたい。

上村優也選手、辻陽太選手がヤングライオンを卒業し、いよいよ本日2021年8月24日の後楽園ホール大会「映画『ゴジラvsコング』Presents SUMMER STRUGGLE 2021」え“新世代のヤングライオン”がお披露目となる。

今回のヤングライオンは例年と比較すると、ちょっと違う可能性が高い。

まずは、以下のデータを見てほしい。ブシロード体制以降の新日本プロレスでデビューしたヤングライオンたちの入門時期とデビュー時期である。

  • 小松洋平選手 2012年2月入門(合格) 2012年11月デビュー(渡辺高章選手)
  • 田中翔選手 2012年2月入門(合格) 2012年11月デビュー(渡辺高章選手)
  • 川人拓来選手 2015年4月入門 2016年1月デビュー(小松洋平選手)
  • 岡倫之選手 2017年1月入門決定 2017年1月デビュー(永田裕志選手)
  • 海野翔太選手 2016年3月入門 2017年4月デビュー(TAKAみちのく選手)
  • 成田蓮選手 2016年4月入門 2017年7月デビュー(海野翔太選手)
  • 上村優也選手 2017年4月入門 2018年4月デビュー(成田蓮選手)
  • 辻陽太選手 2017年4月入門 2018年4月デビュー(岡倫之選手)

従来のヤングライオンと比較して、明らかに2人のデビューは早いのだ。

 

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4ヶ月でのデビュー

小松洋平(YOH)選手と田中翔(SHO)選手を除いて、基本的には約1年の準備期間が設けられてきた。

外の世界から隔離され、スマホも没収。外出禁止、プロレス、プロレス、プロレス漬けの日々を送ることで、獅子の血を通わせる...。

これが新日本プロレスの伝統だった。ただ、今回デビューする大岩陵平選手と藤田晃生選手へ共に入門から4ヶ月でのデビューとなる。これは異例中の異例だろう。

かつ、デビュー戦の相手が先輩ではなく同期ときたものだ。

これは色々と楽しみになってきた。

 

ヤングライオンに必要なもの

ヤングライオンらしさ。ヤングライオンの試合とは何か。

色々な意見を集約すると「気持ちを全面に出して、これが新日本プロレスだ!と表現すること」にある。

大岩陵平選手と藤田晃生選手は練習期間が従来のヤングライオンと比較して極めて短い。

しかもヤングライオンと言えばここ数年で最高の仕上がり(ボジョレーみたい)を魅せた上村優也選手、辻陽太選手の次の世代となる。

また、お披露目からの(先輩ヤングライオンと戦いながら慣らしていく)引き継ぎ期間も存在しない。

恐らく、イレギュラーのデビューではないかと思う。正確にはもう少し後でデビューさせる予定が、色々な兼ね合いにより早まったのだろう。

それが面白いじゃないか。

2人あるいはどちからが“天才”である可能性を消すと、「気持ちのぶつかり合い」以外で試合が成立しないのだ。

リードしてくれる先輩はリングにはいない。

デビュー戦での結果は今後のプロレス人生でずっと語られることになる。

内藤哲也選手とオカダ・カズチカ選手は東京ドームのメインイベントで戦う時にも引き合いに出されていた。

間違いなく負けたくない気持ちが強い方が勝つ。あるいはその折れない心が引き分けを生む。

そんな気がしている。

大岩陵平(おおいわ・りょうへい)選手は、身長180㎝、体重90㎏。愛知県江南市出身。1998年11月7日生まれの現在22歳。中学時代から、大学時代までアマチュアレスリングの経験があり、2018年にはJOCフリースタイル86kg級で3位を獲得。2020年12月に行なわれた新弟子テストに合格し、2021年4月に道場入り。今回、デビュー戦を迎える。

藤田晃生(ふじた・こうせい)選手は、身長178cm、体重83キロ。愛媛県新居浜市出身。2002年7月14日生まれの現在19歳。高校3年間、アマチュアレスリングに打ち込み、2019年にはJOC中国・四国大会80kg級に優勝。大岩選手と同じく、2020年12月に行なわれた新弟子テストに合格し、2021年4月に道場入り。今大会でデビュー戦を迎える。

出典:新日本プロレス

 

いよいよはじまる

新しいヤングライオンが入ってくるとなんだかドキドキする。新世代の新しいスター候補という点もあるが、やっぱり新しい風が吹くところに興味が湧いてしまう。

しばらく日本の新日本プロレスは既存のメンバーのみで回ってきた。

減ることはあっても増えることはない。そんな感じ。そこに新しい可能性を持った若獅子が飛び込んでくるのだ。それも2人同時に。

荒削りで結構。むしろそれがいい。コイツに負けたくないって気持ちが試合から伝わってくるだけでいいのだ。

上手さよりも気持ち。今の日本が欲しているのも気持ちだ。

熱いハートがぶつかり合う展開に期待している。

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