高橋ヒロムが求めているのは“ジュニアのオカダ・カズチカ”だ

2021年8月27日、いよいよ新日本プロレスに高橋ヒロム選手が帰ってきた。

“ジュニアのカリスマ”が復帰の相手として指名したのは“鈴木軍”のDOUKI選手。高橋ヒロム選手にとってはメキシコ遠征時代からの付き合いであり、髙橋広夢からカマイタチ、ひいては現在の「高橋ヒロム」誕生には彼が大きく影響している。

ちょっとこの辺りの話はDOUKI選手に主軸を置いて明日書きたい。

「スーパージュニアタッグリーグ」不参加。高橋ヒロム選手との復帰戦。それまでのタッグマッチでの活躍。

今やDOUKI選手は新日本ジュニアに欠かせない男の1人になった。

この日、29分43秒の熱戦を終えた高橋ヒロム選手はバックステージにて“爆弾発言”を残した。

現在の新日本プロレスはジュニアとヘビーの違いが分からない、と。

 

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新日本ジュニアの未来

2021年7月に公開された、新日本の入門テストを見ると以下の条件が課せられている。

  • 条件は18歳から23歳まで

  • 180cm以上の健康な男子

“ヤングライオン”として下積みをすることを踏まえると、年齢はしょうがないと思う。

高橋ヒロム選手が指摘したのは2つ目。180センチ以上にある。

棚橋弘至選手や内藤哲也選手、飯伏幸太選手、SANADA選手らが180センチ〜182センチ。

ザック・セイバーJr.選手やKENTA選手などヘビー級で活躍しているが100キロに満たないレスラーが以前にもまして増えてきた。

そして、高橋ヒロム選手、EVIL選手、YOH選手、SHO選手、マスター・ワト選手がこの篩にかけられると落ちてしまうのだ。

ウィル・オスプレイ選手、鷹木信悟選手がヘビー級へ転向、マスター・ワト選手も最近の体つきを見るといつヘビー級に転向してもおかしくない。

期待の星の上村優也選手は間違いなく、ジュニアで戻ってきてもヘビー級に転向する確率が違い。

また、成田蓮選手は上背が185センチまで伸びている。

新日本プロレスジュニアはネクストジェネレーションが不在なのだ。

そのため、ジュニアのレスラーは明らかに外からやってきた選手が増えてきた。

 

カリスマの提言

高橋ヒロム選手は新日本プロレスジュニアのための入門テストをやるべきだと問いた。

さらにトレーナーには“鈴木軍”の金丸義信選手を指名(直前に金丸義信選手へ手を振っていた)。

“ヒールマスター”金丸義信選手と言えば、ジャイアント馬場さんから「体が小さい者にしかできない動きを研究せよ」という金言を受け、現在の地位まで上り詰めた名レスラーである。

彼の手ほどきを受けた新日本プロレスジュニア。

面白くならないはずがない。

以前、僕が勤めていた会社の新卒パンフレットに「俺のライバルになってくれ」というキャッチコピーが踊っていた時期があった。

高橋ヒロム選手がまとめているのはここから先に生まれるライバルなのだ。

ヒロム「まぁいいんだ。それはいいんだ。俺はこの欠場期間、約半年、何を考えてプロレスを見てたと思う? ジュニアとは何なのか、ヘビー級とは何なのかを、真剣に考えて見てたよ。いち選手として見るんじゃなくて、ファンの気持ちになって、いちファンとして俺は、見てた」
ヒロム「ジュニアとヘビー、違いが分かんねぇな。よくか悪くか、 違いが分かんねぇな。でもコレってさぁ、ヤバいんじゃないの? 全てが曖昧だとさぁ、これから先、 ジュニアをやりたいと思う人間がいなくなっちゃうんじゃないかっ て、すげぇ不安になったよ。ジュニアとヘビー、何が違うと思う。頼みの綱の上村も、『 105kgになって帰ってきたい』って言ってたし、 デビューしたばっかのあの2人も、 ジュニアなのかヘビーなのか分からないけど、 どっちなんだろうなぁ。ただ今、 この曖昧な状況でジュニアを選択してくれるかどうか、 俺はそこが怖い。どれだけすごい試合、必死こいた試合、 面白い試合をしようが、どっちを選択してくれるんだろうなぁ」
ヒロム「(※立ち上がって)だったらさぁ、思いついちゃったんだよ。 ジュニアによる、ジュニアのための、 ジュニアの入門テストをやろうぜ。トレーナーはそうだなぁ……( ※ビデオカメラを指差して)金丸さんがいいかなぁ? いや、いいんだ、いいんだ、 コレを一人のファンの意見として聞くか、それとも、 真剣に向き合って、そろそろ考えるべきなんじゃないのか、 新日本プロレス。つまり、9.5メットライフドーム、 IWGPジュニアヘビー級選手権試合、ロビー・イーグルス、 新日本プロレス・ジュニアの戦いを見せた上で、(※胸を叩いて) 俺が勝つ!」

出典:新日本プロレス

 

高橋ヒロムが求めているもの

高橋ヒロム選手はライバルを求めている。今回は特に次世代のライバルを作るための提言だった。

エル・デスペラード選手、DOUKI選手は同世代のライバル。

いわば棚橋弘至選手の中邑真輔選手であり、オカダ・カズチカ選手のSANADA選手、内藤哲也選手の飯伏幸太選手だ。

ウィル・オスプレイ選手、KUSHIDA選手、マーティー・スカル選手も今の新日本プロレスジュニアには居ない。

ロビー・イーグルス選手、エル・ファンタズモ選手など実力派の“ガイジン”はいるが、今のままでは下の世代かつ生え抜きが不在の状況になりかねない。

彼が求めているのは、棚橋弘至選手でいうオカダ・カズチカ選手。

今から数年後に自分の前に立ちはだかる新世代を生み出すために自ら新日本プロレスへと提言したのだ。

180センチ以下の入門テストもやるように、と。

高橋ヒロム選手が新日本プロレスジュニアのために放った提言はどんな動きを見せるのか。

実現した暁にはYouTubeでの配信も待った無しになると思うので、そのあたりを楽しみにしていきたいと思う。

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