SHOがメットライフドームで選ぶ3つの可能性について

 SHOがメットライフドームで選ぶ3つの可能性について書いていく。

前哨戦なし。ぶっつけ本番。一体どんな試合になるかも検討がつかない。

そんな対戦カードを新日本プロレスは発表した。

2021年9月4日の「カードファイト!! ヴァンガード overDress Presents WRESTLE GRAND SLAM in MetLife Dome」。舞台はメットライフドームだ。

2人のために用意されたのは第“2”試合。

歴代でも類を見ない2人での海外遠征へと旅立ち、メキシコ、アメリカで生活を共にしてきた。

ロッキー・ロメロ選手に見いだされ“ロッポンギ3K”へと“変身”してからは「IWGPジュニアタッグ戦線」で大活躍。先輩レスラーからの厳しい言葉もあったが、敢えて言わせてもらうと2017年以降の「IWGPジュニアタッグ」は“ロッポンギ3K”が主役だった。それも間違いなく。

彼ら2人の成長ストーリー。これが2017年から2020年上期までの物語。2020年下期以降はSHO選手のシンデレラストーリー。

そして、現在のYOH選手の復帰と大スランプ。

いつか“ロッポンギ3K”対決は2人の物語の中で絶対に起こり得ると思ってた。

ただ、それは「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」の優勝決定戦やどちらかが「IWGPジュニア」を戴冠した時だと期待していた。

現実は残酷だ。裏切りのショックアローから数週間後、“スペシャルシングルマッチ”としてYOH選手とSHO選手の対決は実現してしまうのだ。

 

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最後のチャンス

「あしたのジョー」をはじめ多くの作品で“拳で語り合う”という言葉がある。

言葉ではなく己の拳と相手の拳をぶつけ合うことで相手の真意や本音が見えて来る、伝わってくる。魂と魂が共鳴し合う。

逆に言えば、“ロッポンギ3K”が近々で復活するのであれば、この試合しかない。最後のチャンス。試合が終わった後に抱き合って和解する可能性だってまだ残されてはいるのだ。

もしも、この試合でも分かり合うことができなければいよいよもって2人の道は一度真っ二つに別れることになるのだ。

 

3つの可能性

いくら新日本プロレスのレスラーと言えど、1匹オオカミとして生き続けるのは至難の技である。

今のユニットを離脱する以上、どこかのユニットへと移籍する必要があるのだ。

普通に考えるとSHO選手が“CHAOS”を離脱するのがセオリー。

ただ、結成当初の“CHAOS”を考えると追放されるのはYOH選手という見方もあるのだ。

“CHAOS”にはユニットの明確なカラーが存在しない。様々な個性が入り混じる混沌の集団が“CHAOS”なのだ。

そもそも大多数はヒールユニット“G.B.H”からの移籍。

新日本プロレストップクラスの武闘派集団でもあった。

それでは、SHO選手の選択肢について考えたい

  1. “CHAOS”に残る(YOH選手追放あるいは...)
  2. “ユナイテッドエンパイア”のジュニアトップ
  3. “バレットクラブ”で無差別級路線

僕はこの3つかなと読んでいる。“鈴木軍”に入るのであれば、あの試合の時点で何かしらのアクションを入れているはず。

“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”であれば、

1.はさておき2は移籍の恩恵を一番得ることができる。“ユナイテッドエンパイア”にはジュニアのレスラー自体が不在であり、移籍と同時にジュニアの玉座に座ることとなる。

打撃を含む武闘派集団であり、SHO選手のスタイルともマッチしていると見て間違いない。

2.はそこに外道選手がいるというのが一番デカい。人の道を外れた男は徹底的に人をたぶらかすのが上手いのだ。

僕はいくつか思っていることがある。そろそろエル・ファンダズモ選手がヘビー級に転向するあるいは無差別級へと進む可能性があると思う。

彼には185センチの上背と階級を超えるほどのトリッキーさがある。

歴代スタイルズ・クラッシュや片翼の天使、Vトリガーなど“バレットクラブ”リーダーのムーブを使うところからも何かしら変化の時が訪れても不思議ではない。

そうなると“バレットクラブ”のジュニアが一席空くのだ。

アメリカと日本を横断する無差別級レスラーを目指すのであれば、“バレットクラブ”加入は可能性としてゼロではないと思う。

さて、何で1.に“CHAOS”を残したのかというと、どうしてもグレート-O-カーン選手が引っかかるためだ。

また、グレート-O-カーン選手はこうも語っていた。「荷物扱いされる前に帝国入りを果たせ。時代は…すぐ動く」と「お荷物」とはどういう意味なのだろうか。

今のSHO選手にお荷物という言葉は当てはまらない。

SHO選手を助けに(スカウト)しに来たフリをして、YOH選手に加担する。この展開だってまだ残されていると僕は思っている。

また、YOH選手を救出するのが“CHAOS”メンバーなのかどうかも考えものだ。

ひょっとすると“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”が救出に来る可能性もあり(海外遠征前にYOH選手は内藤哲也選手からスカウトされていた)、マジで何が起きるか分からない。

 

全ては入場曲で分かる

ここまで書いだが、当日SHO選手がどの入場曲を持ってくるのかで全てが決まる気もしている。

“100% Voltage”がヒットしたら“CHAOS”残留の可能性。新曲の場合は何かが確実に起こるだろう。

SHO「いつぶりだ? いや、初めてかもしれない。1年、勝ちで始まり、勝ちで終わったのは。今年、世界中でいろんなことがあった。俺個人もいろんなことがあったんだ。そして、人に……人に……心が本当に折れそうな時、人に支えられた。来年の目標できたぞ。結果を残すのはもちろん、人の支えになるレスラーになることだ。今年最後のシリーズ、こうして飯伏さんと組ませてもらって、凄く勉強になった。楽しかった。うれしかった。大好きな、大好きな飯伏さんと一緒にコーナーに立てて、凄えうれしかった。でも、大好きだからこそ、いつか必ず飯伏さんを超えてみたい。神になった飯伏さんを超える。いつか超えてみせる。正真正銘の神超えだ」 

出典:新日本プロレス

神を超えるためにどの道を歩むのか。大好きだからこそ超えたい。そのために選ぶべき場所、捨てるべきものは何なのか。

SHO選手とYOH選手の今後に期待が集まる。

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