オカダ・カズチカ待望論と勝率低迷の原因について

オカダ・カズチカ待望論が聞こえてきた。

2020年以降、“レインメーカー”にとって逆風のシリーズが続いている。

最多防衛回数12回、最長保持期間720日。オカダ・カズチカ選手の所有物とまで言われた「IWGPヘビー級ベルト」は今や「IWGP世界ヘビー級ベルト」へと変貌し、未だ戴冠記録はない。

オカダ・カズチカ選手は約1年8ヶ月遠ざかっている。

2012年に凱旋帰国を果たし、新日本プロレスを牽引し、プロレス界の中心に立ったオカダ・カズチカ選手。

“レインメーカー”10周年目のメモリアルイヤーで彼を待ち受けていたのは“怪物”ジェフ・コブ選手とのスペシャルシングルマッチ。さらに苦い敗戦だった。

正直、負けるとは思っていなかった。

ジェフ・コブ選手が“ユナイテッドエンパイア”加入以降、メキメキと頭角を表してきたのは多くのファンが知る事実。

ただし、天下無双のオカダ・カズチカ選手には流石に勝てないはず。オカダ・カズチカ選手が勝って、抗争に蹴りをつけて「G1クライマックス31」へと突入する。そんな予感があった。

が、ジェフ・コブ選手の勢いがそれを上回った。

まさかの敗戦。だが、この敗北がオカダ・カズチカ待望論論に火を付けたような気がしている。

 

f:id:yukikawano5963:20210915082733p:plain

人の道を外れた男

オカダ・カズチカ選手は2018年以降、終盤のギリギリで勝ちきれない試合が増えた。

「外道さんがエプロンを叩く音が聞こえると元気が出るんです」

まぁ、僕がいればおじいちゃん(外道選手)の老後も安泰じゃないですかね(笑)。レインメーカーに目をつけ、時代のど真ん中に立つまで隣にいた人の道を外れた男。

2020年のイッテンゴ、内藤哲也戦。2021年のニュージャパンカップ一回戦。大阪城ホールでの鷹木信悟戦。

タイトルマッチにめっぽう強いオカダ・カズチカ選手が“先輩たち”に負けるケースことが珍しくなくなった。

レインメーカー温存。怪我によるコンディション不良。後遺症...。様々な理由があったと思うが、一番大きな理由は外道選手の離脱だったと思うのは僕だけだろうか。

試合終盤。ギリギリの瞬間。勝負を分けるシーンで彼を鼓舞する男の存在があった。

復帰戦までのドキュメンタリー動画内で飯伏幸太選手はフィジカルではなく、気持ちが一番大切だと語っていた。

オカダ・カズチカ選手の気持ちを一番近くで鼓舞していた存在。“レインテーカー”。彼が急にいなくなった。離反した当初はこの野郎!となっていただろうが、ここまで時間が経つと、レインメーカーにセコンドがいたことを知らない人だって増えてきたと思う。

 

散財は難しいと思うが...

“バレットクラブ”外道選手。裏の新日本プロレスを牛耳るフィクサーは「スーパージュニアタッグリーグ2021」以降、姿を隠している。

彼の不在と改めて向き合い、完璧に乗り越える。それがオカダ・カズチカ選手のさらなる飛躍につながっている気がしてならない。

オカダ・カズチカ選手は自分を追い詰めるために散財した過去がある。

今の彼は何を賭ければ強くなることができるのだろうか。

僕は初戦の棚橋弘至選手戦が鍵を握っていると思っている。ここで勝つか負けるか。この先の展開が一気に変わってくる気がしてならない。

www.tokyo-sports.co.jp

 

ジェフ・コブへのリベンジ

「G1クライマックス31」でオカダ・カズチカ選手はジェフ・コブ選手と同じBブロックにエントリーした。

用意された舞台は10月20日の日本武道館。この試合が優勝決定戦進出を懸けた試合になることが予想される。

オカダ・カズチカ選手は先日のメットライフドーム大会のバックステージで「G1クライマックス」の優勝を目指すと同時にジェフ・コブ選手への借りを返すことを発言していた。

オカダ「まあ、昨日負けてしまったっていうのは変えることのできない事実。ですけども、もうすぐ『G1 CLIMAX』も始まりますんで、まだ時間も2週間ありますし、できる限りのことをしっかりやって、本当に強いオカダを待っている人たちには申し訳ないし、自分もここまで結果が出ないとはね。本当に分からない状態ではありますけども、僕たちは戦うことしかできないんで、戦いながらしっかりと今まで以上のオカダ・カズチカを見つけようかなと思います。まあ、『G1』、ジェフとどういうふうになるか分からないですけど、ジェフがまた勝ち上がってくれば決勝で戦うこともあるだろうし、同じブロックであれば戦うこともあるだろうし、とりあえずはもちろん優勝っていうのは目指すけども、その前にまずはジェフに借りを返す。その繋がりで、そっから優勝っていうものが見えてきたらいいかなと思います。本当に強いオカダをまた秋に皆さんにお見せしたいと思います。ありがとうございました」

出典:新日本プロレス

一人の新日本プロレス好きとして、そろそろオカダ・カズチカ選手がベルトを巻いている姿が見たい。強すぎて感情移入ができないとまで言われた男への待望論。

新日本プロレスが復興した後に登場し、金の雨を降らせた男が今度は復活の担い手としてど真ん中に立つ。

そんな瞬間が訪れることを期待している。

★NJPWFUNのPodcastはじまりました★

open.spotify.com

→【ランキング参加中】人気プロレスブログはここからチェック!【クリックで応援お願いします】

→NJPW FUNのTwitterフォローはこちら