内藤哲也が「G1クライマックス31」を全戦欠場について思ったこと

内藤哲也が「G1クライマックス31」を全戦欠場について思ったこと。

2021年9月21日、新日本プロレスが“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”内藤哲也選手の「G1クライマックス31」の公式戦全戦欠場を発表した。

僕がこの発表を知ったのは、グレート-O-カーン選手のツイート。内藤哲也選手に何かがあったのは間違いない。

すかさず新日本プロレス公式スマホサイトを確認。

【お詫びとお知らせ】内藤哲也選手が、左膝内側側副靭帯損傷・半月板損傷で負傷欠場。『G1 CLIMAX 31』は全戦欠場となります。Aブロック各大会の一部カードが変更へ【G131】

「え!?」

「嘘...」

「何でこのタイミングで...」

色々な言葉が頭の中をグルグルと周り続ける。

そう。何を隠そう僕はAブロックの優勝決定戦進出は内藤哲也選手の可能性が高いと踏んでいたのだ。

Bブロックを制するのはオカダ・カズチカ選手(レインメーカーの帰還で確信に変わった)。その対角線に立つのは「絶対」という言葉を使った内藤哲也選手しかいない。

そんな妄想を膨らませていた矢先に起こったアクシデントだった。

 

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ノーリミット対決

一番辛いのは内藤哲也選手本人。ただ、多くのファンが真っ先に頭をよぎったのは彼の顔だったのではないだろうか。

元“ノーリミット”高橋裕二郎選手。

2年連続の「G1クライマックス」エントリーを果たし、今年はいよいよ内藤哲也選手とリーグ戦での試合が決定していた。

事前に収録されたビデオではお互いを注目の対戦相手としてピックアップ。

「俺は周りが言うほど高橋裕二郎に興味はない」

「内藤チャン、やっぱりお前だよ」

すれ違うようで、結ばれているタッグパートナーの糸。

後楽園ホールで開催予定だった元タッグパートナー対決はチケットソールドアウトという売れ行きを見せていた。

ドリームカードを多くのファンが楽しみに待っていた。ただ、それもお預け。

プロレスの神様は残酷である。

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一部の加熱した意見について

プロレスラーは試合中の怪我を相手レスラーの責任にしない。

ダメージを与えるために技を出しているが、それは怪我をさせるためではないのだ。

この微妙なコンテキストの違いをプロレスを見るのであれば、理解する必要がある。

今回の怪我は誰の責任でもない。いつか起こるべきことがこのタイミングで起こってしまった。それだけのことなのだ。

そもそも内藤哲也選手は毎試合ガッチガチにテーピングを巻いて試合に出ている。

膝に溜まる水を定期的に抜いているのは「プロフェッショナル 仕事の流儀」でも公開されていたし、2014年の「G1クライマックス」制覇の前にも長期の欠場を余儀なくされている。

いつ爆発するか分からないガラスの膝。

これも内藤哲也選手の魅力の一つだ。膝を攻められる度に苦痛に歪む顔。

相手だって弱手を分かってるから攻めてくる。そを逆手にとって、攻撃を読んで反撃に転じる...そんな心理戦もプロレスの楽しみの一つである。

逆に先日のオカダ・カズチカ選手VS棚橋弘至選手戦のように、全く相手の弱点(棚橋弘至選手の膝)を狙わないケースもある。

最初から最後まで首攻め。レインメーカーが完璧に決まるための条件作りであり、棚橋弘至選手を完璧に倒すという意味もある。

相手の弱点を狙うのがセオリー。内藤哲也選手だって、そうしてきた。

さらに今回は着地失敗が要素としてかなり大きい。

強い言葉は使いたくないが、相手を怪我させたのではなく、自分が怪我をしたと思うのがレスラーの思考。それなのに、相手を攻められているのを見た時に、内藤哲也選手はどんなことを思うのだろうか。

SNSで好き勝手書くのはある程度自由だが、応援している選手が間違いなく気分がよくないことをするのはいかがなものかと思う。

それがほんの一部だってことは分かっている。ただ、そのほんの一部の声が悪目立ちしてしまうのだ。

 

焦んなよ...

今回の内藤哲也選手の全戦欠場が発表されて一夜。今の気持ちを改めて書き残すと、「焦んなよ...」ということなのかなと。

近代の新日本プロレスを振り返ると、棚橋弘至選手を旗印に中邑真輔選手や第三世代ら全員の努力で勝ち取った一度目のV字回復。

そこに“カネの雨を降らす男”が襲来し、黄金期へ突入。そして、星屑の天才が“制御不能”に生まれ変わり、プラチナ期へ発展した。

“レインメーカー誕生”から“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”の時代まで約4年(ユニットの誕生自体は約3年半)の月日がある。

今はオカダ・カズチカ選手に任せて、内藤哲也選手は来たるべき本当の戦いに備えるべし。そんなメッセージだと僕は受け取っている。

復帰戦の相手は誰がいいだろう。そんな予想に切り替える早業もプロレスファンならでは強みのはずだ。

例えば、棚橋弘至選手。

「内藤、復帰戦。俺とやれ」

飯伏幸太選手、“レインメーカー”オカダ・カズチカ選手に続いて、今度は内藤哲也選手の復帰の相手を“東京ドーム”で務めるのは十分に熱い。

ザック・セイバーJr.選手がリベンジを受ける形も面白い。

そして、高橋裕二郎選手だ。「内藤チャン、俺とヤル?焦んなよって、焦らし過ぎだろ」とニヤニヤしながら登場してくるのもアリ。前回の復帰戦も高橋裕二郎選手が務めているだけに可能性は十分にある。

焦んなよ。焦んなよ。と自分に言い聞かせつつ、ここから先の公式戦も楽しんでいきたいと思う。

レスラーからのメッセージ

最後に。内藤哲也選手の欠場を受け、各レスラーがそれぞれの立場から意見を出している。ユニットの垣根を超えた言葉。ぜひ、チェックしてほしい。

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