グレート-O-カーンVSザック・セイバーJr.!新しい名勝負数え歌のはじまり

グレート-O-カーンVSザック・セイバーJr.!新しい名勝負数え歌のはじまりだ。

「やべぇ...」

「この勝負は凄い!」

「何かとんでもないものを見てしまった」

プロレスを観戦していると時折り、そん試合を目にする機会がある。

Thank you for giving me this opportunity.

という感じ。最高の試合を見終わった後は抜け殻のように放心状態。ホントに凄かったなと何度でも見返したくなる。

文字通りの好勝負。そして、ある意味でグレート-O-カーン選手にとって好敵手と呼べるに相応しい存在が生まれた瞬間だったのかもしれない。

2021年9月30日、新日本プロレス“秋の最強戦士決定戦”G1クライマックス31が後楽園ホールで開催された。

その第3試合。これからも語り継がれるであろう名勝負であったことだけは間違いない。

 

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支配者とテッカー

現在、Aブロックを勝ち点8でトップを走るグレート-O-カーン選手。

対するは内藤哲也選手、鷹木信悟選手、飯伏幸太選手から三連勝。史上2人目の“ガイジン”覇者に向けて爆進する“英国の匠”は完全に勢いに乗っている。

試合開始早々、事前に情報が出ていた(関節技だけで戦うのも面白い発言)。通り、レスリングで迎え撃つ格好となった。

ザック・セイバーJr.選手が「いいね!」と語りかけるとニヤリと笑みをこぼすグレート-O-カーン選手。

ここでザック・セイバーJr.選手に対して、斜めに立ち間合いを図る。格闘技の素人には意味が分からない(こういったところを解説してほしい...)。

グレート-O-カーン選手がこれまで見たことない引き出しを開けてきている。

むしろこちらが得意な土俵だということが伝わってくる。

「余はプロレスよりもこちらの方が得意なんじゃ」と言わんばかりの表情。堪らない。

あのザック・セイバーJr.選手から笑みが消える。

「まだまだまだ」とグラップリングの継続を希望する。

ここまでロックアップとエルボー合戦もなし。

ザック・セイバーJr.選手が「楽しいよ!」と叫んだ直後にアンクルを決めてかかる。

「これはまずい!」とロープエスケープ。

ここからは打撃戦へと移行。鞭のようにしなるザック・セイバーJr.選手の打撃を受けきり、モンゴリアンチョップを炸裂させる。

ここからザック・セイバーJr.選手が一気にギアを上げる。

関節技から関節技の協奏曲。まるでピアノの連弾のように美しく試合が動き続ける。

まさかここまで手が合うとは...。

ザック・セイバーJr.選手が攻めたかと思うと、グレート-O-カーン選手のコブラツイストWithアイアンクローが炸裂。

さらにバックブリーカーへ移行(久しぶりの披露)。

最後はエリミネーターを切り替えし、一気にタップアウト勝ち。

激戦を制したのはザック・セイバーJr.選手だった。

終わってみれば、一度もコーナーロープを使うことなく、試合が終わった。

棚橋弘至選手と鈴木みのる選手の泣いた赤鬼の一戦もコーナーロープを使わない一戦だったが、そう言った意味でも記憶にも記録にも残る試合だったと思う。

泣いた赤鬼についてはこちらから

www.njpwfun.com

 

あのザックが絶賛

新技「この脚どうだ」でタップアウト勝ち。

鷹木信悟選手の時もそうだったが、一瞬で勝負が決する関節技が今回の「G1クライマックス31」で猛威を奮っている。

大勝利からのバックステージでの饒舌ぶりまでがザック・セイバーJr.選手のお家芸。

今度はどんなコメントを残しているのかと思ったら、その内容はグレート-O-カーン選手を絶賛したものだった。

ザック「あのデッカイ奴、いいテッカーズを持ってやがるな? BIG BOY TEKKERSだ。でも、SOY BOY TEKKERSは併せ持ってなかったようだ! 俺は今日もビタミン12のサプリを摂取して、トーフを食った。エストロゲンが活性化されてる! クレージーだ、グレート-O-カーンのマット技はすごい。(※日本語で)スゴイよ! スゴイ テクニックだ。でもまだまだだったな。今日あいつをタップアウトさせたのは? このヒューマン・ヌードルだ!

それから、俺もダサい髪型してた時代もあるけど、あいつの緑の”ポニーテール”はヤバいな! ヤバさで言ったら俺のテッカーズ並みだ。

出典:新日本プロレス

まだまだバックステージコメントは続いているがこの辺りで。

鷹木信悟選手戦の時から髪型の話題は出ていたが、グレート-O-カーン選手の弁髪に触れてきた。

あの緑のポニーテールはヤバい、と。

実はこの後楽園ホール大会でもう1人、グレート-O-カーン選手の弁髪を話題に出した選手がいる。

「IWGP世界ヘビー級王者」鷹木信悟選手に惜しくも敗れたKENTA選手だ。

 

次の相手はKENTA

勝負に勝って、試合に負けた。

正直、内容ではこの日の鷹木信悟選手を圧倒していたと僕は思う。

鷹木信悟選手が勝ったではなく、KENTA選手が負けた...と感じる試合だった。

元スーパースターの“プロレスラーであり、エンターテイナー”。これが今のKENTA選手。

リングの上でもカメレオンのように自らのスタイルを変化させ、相手をリズムに乗せない。

バックステージコメントは今や新日本プロレスでダントツの人気を誇る。YouTubeの再生数では群を抜いた再生数をマークしている。

そんなKENTA選手がグレート-O-カーン選手についてとうとう触れた。

以前にも「はじめて戦うグレオカは楽しみ」と語っていたが、その理由が明らかになった。

次は? グレオカ。グレオカだよ、次グレオカ。正直なぁ、 俺はあのグレオカのことはなぁ、ある意味認めてんだよ。 考えてみろ。アイツ、帰ってきて1年。 1年であんだけ存在感残して、認めざるを得ねぇだろ、アイツは。 それからアイツ、見た目、変じゃん。気持ち悪いじゃん。 でもやっぱり、見てる人ってのは、 リングの中に非日常みたいなものをどっか求めていて、だって、 あんなのあり得ねぇじゃん。あんなの普通考えられねぇじゃん。 俺だったら無理。でもアレで外歩いて、 コンビニも行ってるんだろうよ。で、 いろんな高級レストランも行ってるんだろうよ。 考えらんねぇだろ。俺は考えらんない。でもそれでも、 ああやって、変な、気持ち悪い感じのやってるところに、 見てるヤツも動かされるとこあんじゃねぇの、たぶん。

アイツのツイッター見たことある? ない? あるかっつんだよ!(※ビデオカメラ、うなずく) アイツ、あんな顔して、アカウント名みたいなとこ、 わざわざいちいち、『グレート-O-カーン』 の後に対戦する人の名前、書き直してんのアイツ! あんな顔してるくせに! マメすぎんだろ、気持ち悪い! ヘッ、グレオカ、次楽しみだよ。

出典:新日本プロレス

グレート-O-カーン選手は、SNSは無料で世界中に発信できるツール。これを使いこなさない理由はないと語っていた。

KENTA選手も前哨戦が組まれない今、SNSで試合への気運を高めている。

更に僕が「なるほど」と思ったのがグレート-O-カーン選手のビジュアルに対するコメントだ。

「お客は非日常を求めている」

インターネットが発達し、インスタントに情報が取得できる時代でもやはり、「何だ!?」という存在を見ると目を奪われる。

グレート-O-カーン選手には非日常が詰まっている。

圧倒的な存在感のあるビジュアル。日本、そして世界を獲った格闘家としての天賦の才と鍛錬を積み重ねられる器がある。現代的なツールを使いこなし、こまめに更新する。

ここまでのポテンシャルがある。

さらに一年間、新日本プロレスのリングにアジャストするための肩慣らし期間も終わった。

「G1クライマックス31」突入直前には石井智宏選手からピンフォール勝ちを奪い、今や誰に勝ってもおかしくない状況になっている。

たった1年だ。“IWGP”挑戦というジャンプ台なしにここまで駆け上がり、存在感を見せたのは例がない。

新日本プロレスへの進軍が2年目に突入。さらにこのタイミングで「御旗の誓い」なる伏線が生まれてしまった。

あぁマロニエに歌を口ずさみ 花の都に咲く勇姿。

一体どこまでこの秋を盛り上げるつもりなのか。次のステージは2021年10月3日。浜松アリーナだ。

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