“バレットクラブ”が2度目の分裂か!?

“バレットクラブ”が2度目の分裂か!?

2021年10月4日。

「死んでも嫌だね!」とKENTA選手の土下座要求を拒否したグレート-O-カーン選手の事件から一夜明けた日。

メインイベントではオカダ・カズチカ選手とSANADA選手の“ライバル対決”、後藤洋央紀選手とYOSHI-HASHI選手の“パートナー対決”が目を見張る中、異色の対戦カードがあった。

“キング・オブ・ダークネス”EVIL選手VSタマ・トンガ選手の“バレットクラブ対決”だ。

タマ・トンガ選手はオリジナル4の1人(結成メンバー)。一方でEVIL選手は昨年加入したばかり。

これが一般社会であれば新人は先輩に礼を尽くすものだが、そうならないのがヒールユニットである。

EVIL選手はディック東郷選手、タマ・トンガ選手は邪道選手を連れ立って入場。

まぁ、ここまでは分かる。

ジェイ・ホワイト選手にも常に専属のマネージャー“ブラックスミス”外道選手がついてくる。

ただ、ここからが問題だった。

タマ・トンガ選手に対して介入するディック東郷選手。さらにSHO選手が“SHOMEI”を消したことで、後楽園ホールは暗闇に包まれた。

同じユニットの仲間に対して、ここまでするのかと闇の王が持つ暗黒さはあまりにも根深い。

試合後、EVIL選手は「オイ、いいかタマ。これが! BULLET CLUBだ。よく覚えとけ」と発言。

タマ・トンガ選手は「クソ…オーケー…よし…。EVIL、約束したのに話が違うじゃねぇか。明日からもまだお前を信用していいのか、わからねぇな。自信がなくなった」と残した。

これは僕の予想だが、せめてセコンドの介入はお互いにナシでやろうという密約があったのではないだろうか。

そうした事前の打ち合わせを平然と破る闇の王。“バレットクラブ”は仲間だろうが裏切るのだ、と。

いよいよ“バレットクラブ”と“ハウス・オブスリートーチャー”が分裂する日が近づいてきているのだろうか。

 

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過去の分裂劇

2018年。“バレットクラブ”を私物化していた“エリート(ケニー・オメガ選手、Cody選手ら)”から結成当初にあったイデオロギーを救い出すため、タマ・トンガ選手、バットラック・ファレ選手、タンガ・ロア選手が動いた。

自らを銃殺隊と称し、「G1クライマックス」だろうが関係なく暴れまわる。

結成当初、「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」でプリンス・デヴィッド選手が全勝優勝を成し遂げた時のように、だ。

ここ石森太二選手、ジェイ・ホワイト選手、邪道外道が加わり、エリートへと身を置いていた高橋裕二郎選手、チェーズ・オーエンズ選手が帰還。これがジェイ・ホワイト選手を4代目リーダーとした現在の“バレットクラブ”である。

動きがあったのは2020年。“バレットクラブ”のメンバーは日本に来日できない状況となった。

この状況を逆手に取って、一気にトップへと名乗りを上げたのがEVIL選手。

ディック東郷選手を引っ提げて、鳴り物入りの“バレットクラブ”加入劇を果たしたのだ。

加入直後、いきなりの「IWGPヘビー級&IWGPインターコンチネンタル」戴冠は史上2人目の偉業であり、ここからダークヒーローではなく純ヒール路線をひた走っている。

かなりざっとだが、現在までの“バレットクラブ”を紐解いてみた。

こここらはこれかはの“バレットクラブ”について考えてみたい。

 

ヒールVSヒール

僕は現代の新日本プロレスにはベビーフェイスとヒールの間にダークヒーローが存在しているとよく書いている。

元々ピュアなヒールだった“バレットクラブ”をヒールのまま大人気したAJスタイルズ選手。

さらにダークヒーローへとシフトさせることで、“ジ・エリート”のメンバーたちの人気を爆発させたケニー・オメガ選手。

“バレットクラブ”をヒールへと戻したタマ・トンガ選手とバットラック・ファレ選手。

そして、さらにヒール色を強めているのがEVIL選手である。

仮に対立した場合、前回とは少し状況が異なってくる。

ダークヒーロー(エリート)VSヒール(オリジン)の構図ではなく、ヒールVSヒールとなるわけだ。

現在の新日本プロレスでピュアなヒールユニットは“バレットクラブ”のみ。

彼が本気でヒールの潰し合いをした時、どんな試合になるのだろうか。

 

それぞれの気持ち

最後に。

KENTA選手ら“バレットクラブ”メンバーのリアクションをここにまとめてとく。

2020年の段階でEVIL選手とジェイ・ホワイト選手が「G1クライマックス」のリーグを越境して舌戦を繰り広げていた。

あれから一年が経ち、新しい仲間に“マーダー・マシン”と化したSHO選手を加わった。

EVIL選手はSHO選手を最後のピースだと語っていた。

この言葉の本当の意味はこれから明かされるのかもしれない。

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