KENTAが「G1クライマックス31」で優勝決定戦へ進む?

KENTAが「G1クライマックス31」で優勝決定戦へ進む?

何だかその気運が高まってきた気がするので、書き残しておきたい。

“バレットクラブ”に加入後、ジワジワとファイトスタイルを変化させてきたKENTA選手。

彼が完全に覚醒したのはあの日だったと思う。

2020年のイッテンゴ。東京ドーム大会で史上最悪の乱入を果たしたKENTA選手はこんな言葉を発していた。

結局...何が言いたかったと言うと。今年は俺の年だってこと!

あれからそろそろ約2年だ。

デカいことを言うのは簡単じゃない。正確にはデカいことを言った後が肝心だ。

あの日の東京ドーム、KENTA選手は割と筋が通っていなかった。

同日、「NEVER無差別級選手権試合」で後藤洋央紀選手に敗れ、王座から転落。その数時間後に事件を起こした。

通常、“序列の一番前にいるレスラー”あるいはこの日の試合で勝った者が挑戦表明をするものだが、KENTA選手は同じ日に負けていて、かつ「IWGPヘビー級&IWGPインターコンチネンタル」の序列の前の方にもいたわけでもなかった。

とてつもないアレルギー反応が生まれた。

KENTA選手へ好意的な意見は彼のファンのみ。

東京ドームでの大合唱を阻止された恨みは怨念と化し、KENTA選手へと襲い掛かった。一夜にして、稀代の大ヒールが誕生したと言っていい。

だが、KENTA選手がとてつもなかったのはここからだ。

内藤哲也選手との前哨戦が始まると、バックステージで正論と名言を連発。

お客様目線のメッセージや自らの逆境を言葉に乗せて、新日本プロレスのスターダムを駆け上がった内藤哲也選手に対して、一つ上のレイヤーからコメントを出した。

特に「世界を経験した男」っていじりは「世界を経験したやつ以外するな。世界を相手に何も結果を残せなかった俺を弄っていいのは、世界を相手に結果を出したヤツだけだ。

このコメントは多くのファンに響いた。

自分が何も残せなかったと自覚しつつ、プライドと誇りを軽口で汚すのだけは許さない。

ジュニアで対ヘビー級路線を戦い海を渡った。

そして、現在はアメリカに住居を持ちつつ、新日本プロレスへと参戦。

常にKENTA選手は挑戦を続けている。今や新日本プロレスワールドのYouTubeチャンネルを見るとバックステージコメントの再生回数はダントツだある。

なんだかんだ言っても、もう全員がKENTA選手から目を離せなくなっている現実はたしかにあるのだ。

そんな彼を見ていたら、こんなことが思い浮かんだ。

「G1クライマックス」の優勝決定戦へと駒を進めるのは彼なのではないか、と。

 

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G1も大詰めへ

G1クライマックスもいよいよ大詰め。A.B両ブロック共に優勝決定戦へ進む選手が絞られてきた。

Bブロックは オカダ・カズチカ選手、ジェフ・コブ選手、“キング・オブ・ダークネス”EVIL選手の3人。

一方で、Aブロックは飯伏幸太選手、鷹木信悟選手、ザック・セイバーJr.選手。そして、KENTA選手だ。

ここからは直接対決の結果が響いてくる。

昭和57年組を3タテしたザック・セイバーJr.選手。彼を倒したKENTA選手。

もしも最終戦でKENTA選手が飯伏幸太選手を破ったら...。KENTA選手がリーグ戦を突破する可能性はまだまだ十分にある。

 

ストップ・ザ・ザック

運命の大一番だった。ここで負ければ優勝決定戦への望みが消える一戦。

相手はプロレスリング・ノア時代の後輩であるザック・セイバーJr.選手。このタイミングでKENTA選手は“激しいKENTA”を出してきた。

あの試合だけは絶対に見てほしい。そして、ベスト・オブ・G2Sを見届けて欲しい。

なぜ、バックステージコメントであのSNSについていじったのか。その理由が明かされる日は訪れるのだろうか...。

KENTA「(※わざとブロークンで)KneeがPain。ニー(ヒザ)がペイン(痛い)だよ。ベリー、ニーがペイン。ニーがペイン。ニー・ペイン・ベリーマッチ。(※流暢な英語に切り替え)ZACK、You need understand、 OK?。You are still my young boy、OK? You are not my level。You need understand、OK?(ザック、わかってるか、お前は今でも俺のヤングボーイだ。まだまだ俺のレベルには到底届いてないんだ。わかってるんだろうな)。座って……。(※ビデオカメラに向かって)ちょっと立ってみ。俺だけ座ってさ。(※上から見下ろす形で撮影し始めるのを見て)どう、このアングル? 新しい? そうでもない? そうでもないか? まあ座れ(※ビデオクルーを座らせて)。あ、ザックだ。ザック……挑発してくんじゃないよ、生意気に。テメエなんか俺の中じゃまだあの、ヤングボーイだったお前のまんまだよ。日本語なんか、手ごろな日本語覚えて……危なかった、でも……。まあいいや。次は誰だ? T(タンガ)か。同じBULLET(CLUB)ね。まあどうなるか。これから頭使わなきゃいけないけど。でも俺は、Tのこと、まあタマもそうだし、ほかのガイジンもそうだけど、俺はリスペクトしてるよ。やっぱこれだけ、日本と海外と行き来が難しい中でああやって、新日本での闘いを選んで(日本に)来て、家族も向こうに置いて、2週間の隔離、日本に来て。それが3回だったら1カ月半、4回あったら2カ月。2か月ムダにしてまで、このリング選んでやってんだよ。お前ら(※ビデオカメラの向こうのファンたちを指す)にそれを理解しろとは言わないけど、俺はあいつらの気持ちわかるから。リスペクトを込めて、やりたいと思うよ。特に(しゃべることは)ないな、今日は。 (※立ち上がろうとして思い出したように)あ、あいつ、エル……エル……ラード……ラード、テメエ、生意気なこと言ってんじゃねえよ。偉そうに。ええ? お前のツイート見たよ。何回も生意気に(ツイート)やって。ほんで頭、怒り狂って、眠れなくなったから、ツイキャス? だせぇな、お前! 女子かよ! 男だったら寝ろよ。意地でも。われわれ昔の侍はもう、(※腕を組んであぐらをかくポーズをして)ずっとこのまま朝まで。ずっとだよ! そういうもんだよ。ふざけんなよ。(※小声で)ツイキャスなんて……。 (※立ち上がろうとして片ヒザを着き)ま、結局、俺がなに言いたいかっていうと……TikTokやってる女にロクなヤツはいないってこと……」

出典:新日本プロレス

 

KENTAに絡むと美味しい

以前、内藤哲也選手は自分に絡むと美味しいと語っていた。ただ、今の新日本プロレスで一番絡んで美味しいのはKENTA選手だ。

彼がジャンプアップすることで、対角線に立つ相手はより輝く。

まさかこのタイミングでエル・デスペラード選手との因縁が生まれると誰が予想しただろうか。その過程で「G1クライマックス31」のシリーズ中にも関わらず、ならず者にもスポットライトが当たった。

KENTA選手はまだ“レインメーカー”オカダ・カズチカを知らない。この二人が頂上でぶつかり合う時、どんな化学反応が生まれるのかとても楽しみになってきた。

KENTA選手が「G1クライマックス31」で優勝決定戦へ進むかもしれないと本気で信じ始めている自分がいる。

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