KENTA「軽々しく“神”って言葉を使った男」の意味

KENTA対飯伏幸太!光と影の頂上決戦が幕を開けようとしている。

2021年10月13日、新日本プロレスゼビオアリーナ仙台で「G1クライマックス31」を開催した。今回も好勝負連発の素晴らしい興行。やはり「G1」にハズレ無しだ。

今回の結果を受けて、Aブロックから優勝決定戦に進む選手が4人に絞られた。

4年連続の優勝決定戦進出を狙う飯伏幸太選手。“IWGP世界ヘビー級王者”鷹木信悟選手、ザック・セイバーJr.選手とKENTA選手は初の優勝決定戦となる。

うん。ヤングライオン出身のメンバーはなんとゼロ。これが生え抜きの現実だ。

DDT、ドラゴンゲート、プロレスリング・ノアのトップレスラーだった者たちが新日本プロレスの「G1」を懸けて戦っているのだから、そりゃ面白くないわけがないよなと。

よくよく考えると、海外のサッカーチームもレアル・マドリードやバルセロナなどを除くと、生え抜きよりも外から連れてきた選手がトップを張っているケースの方が多い。

日本的な生え抜き、外様の考え方自体変える必要があるのかなぁと思いつつ、この4選手についてまずは考えていこう。

Aブロック公式戦の最終戦は飯伏幸太選手とKENTA選手の直接対決。

鷹木信悟選手は高橋裕二郎選手、ザック・セイバーJr.選手はタンガ・ロア選手と激突する。

こうやってみると、“バレットクラブ”のメンバーに対戦相手が偏ってるようにも映る。

まず、それぞれの優勝決定戦進出の条件からおさらい。

  • 飯伏幸太選手→KENTA選手に勝利、ザック・セイバーJr.選手が敗北
  • 鷹木信悟選手→高橋裕二郎選手に勝利。飯伏幸太選手、ザック・セイバーJr.選手が敗北
  • ザック・セイバーJr.選手→タンガ・ロア選手に勝利、KENTA選手が敗北
  • KENTA選手→飯伏幸太選手に勝利、鷹木信悟選手が敗北

おおよそこんな感じ。引き分けでするっと抜けてくる可能性もあるが、まぁめったに無い(2016年の後藤洋央紀選手など)無いので、そこまで気にしなくても大丈夫だろう。

パット見で分かるように、シンプルに勝てばいいという選手は一人もいない。勝った上で、他の選手の結果待ちという状況となる。

一番話題になるのはKENTA選手。彼はもう話題作りという意味で頭ひとつ抜けている。バックステージコメントの再生数がエグいくらい彼だけ全然違う。

グッズ売上と動画の再生数の関連性をデータとして見れないので、なんとも言えないが、今の新日本プロレスで一番注目を集めているのはKETNA選手である。

ただ、前人未到の「G1クライマックス」3連覇がかかった飯伏幸太選手の姿も優勝決定戦で見たい。“IWGP世界ヘビー級王者”として「G1」初制覇に迫る鷹木信悟選手も面白いし、ザック・セイバーJr.選手が優勝すれば「G1クライマックス」2人目の“ガイジン”覇者となる。

2021年、灼熱の秋もいよいよ大詰めだ。

さて、ここからは先制パンチをかましたKENTA選手のバックステージコメントについて触れていきたい。

 

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英語を勉強してみると...

Podcastの方で度々口にしてきたが、僕は先月から英語を勉強し始めた。

理由はさておき(F1にハマったことと、英語のプロレス実況を楽しむため)、はじめて能動的に英語を学びはじめるとこれまでに知らなかったことが毎日何個も何個も出てくる。

そもそもで勉強してこなかったんだから知らないのも当たり前。敢えて開き直ることで、コツコツ毎日勉強を続けている。

色々な教材に目を通していくと、いくつかのことが見えて来た。

英文を読んでも全く理解できない時は、「単語を知らない」か「文化背景を知らない」ケースが大半なのだ。

今回、KENTA選手がバックステージで飯伏幸太選手に対して、「あいつは、全地球上、全歴史上の人物の中で、もっっっとも軽々しく“神”って言葉を使った男」と指摘した。

これ多分、英語を学んでいなかったら絶対気付かなかったと思う。

KENTAさんこの角度で弄ってきたかぁ。こんな感じ。実際は違う。KENTA選手は今でもアメリカに拠点を置いている。

アメリカの文化に触れているからこそ、この指摘が出来たのだ。少し説明する。

 

Oh my gosh!

「Oh my god!」

この言葉を目にしたことがある方は多いはず。

ただ、この言葉を使うのは失礼に当たるケースがある。

旧約聖書の一節。モーセの十戒に、をDo not use God’s name in vain.」というフレーズがあります。

クリスチャンは神=Godという表現をなるべく避ける。これが文化背景として存在しているのだ。

そのため「Oh my gosh!」や「Oh my」、「My」とぼかして使用している人々がいる。※クリスチャンの方でなくとも軽々しくGodという言葉を使うことを避けるためGoshというケースがある。

実際、KENTA選手もこのバックステージコメントで「Oh my gosh!」と言っている。

日本人はすぐに「神!」と気軽に使って相手を褒めたりするが、海外ではそういった文化ではない。

今回の口撃はなかなか、奥深いものだったのだ。

youtu.be

 

ヤベェ、ヤベェだろ

軽々しく神って言葉を使った男にはこんな背景があったのだ。

続いて、「あの空間やべぇ」は現実に戻す意味で手厳しいメッセージである。ただ、飯伏幸太選手がヤバくてとんでもない男なのはもうプロレスファンの間では一般常識である。

一般人男性(40手前)が言うと、マジでヤバいが飯伏幸太選手であればまぁ、彼ならそうだよね?という納得感がある。

ただ、飯伏幸太選手のマネをするのだけは危険だと書いておく。これマジ。

KENTA「次、次(の公式戦の相手)誰か知ってる? 次、あいつ。イブコー。オイ、ハマコーみたいに言うなよ! イブコー、あいつ、あいつがどんなヤツか知ってる? 知らないだろ? 教えてやるよ。あいつは、全地球上、全歴史上の人物の中で、もっっっとも軽々しく“神”って言葉を使った男。知ってる、あいつ? あいつ、なんて言ったか知ってる? 『オレは神になる』……ヤベェだろ、これ、40近いヤツが『神になる』って言ったらただのヤベェヤツだろ。そんで、おまえらもそれに対して拍手して。あの空間ヤベェからな、オイ。冷静に考えろ、おまえ。40近いおじさんが『神になる』って言って、それに拍手して。ヤベェだろ? イブコー、ヤベェよ、あいつ。もう最近言ってないからいいけど。気づいたのかなんかわかんねえけど。おかしいよ。どんな世界だよ? 自分の子供が、変なおじさんがいて、『おじさんの夢は何?』って言って、『おじさんは神になることだよ』って言ったら、もうヤバイ人だろ! 近づけないだろ、子供は。どうなってんだよ、あいつ? ヤベェよ、ほんとに……。負けないとか、なんとかないとか、なんとかないとか……なんか語呂でごまかして、すごいまとめてるけど、大したこと言ってねぇし。ふざけんなよ、イブコー。あいつ変だからね、普通に。あいつ、おかしいから。あいつが常識語(かた)ってんの、なんかすごい違和感あるよ、オレ。あいつ、変な人だから。神って……。まあまあ、(※片ヒザを着いて)オレが何が言いたいかっていうと……(※早口で一気に)やっぱ、ここの会場来るとどうしても、ダメだダメだとわかってんだけども、昔の元カノ、棒ちゃんのこと思い出して、オレってダメな男だなって、断ち切らないとダメだなって思うんだけど、どうしても思い出ってそういうものでかき消されるわけじゃないじゃん。やっぱりその当時の曲とか聞くとやっぱり思い出したりする。でもこのままじゃダメだから、絶対オレは次のステップに行くためにキッパリ忘れるってこと!」

出典:新日本プロレス

KENTA選手目指す次のステップとは何か。G1の優勝旗を持って、棒を思い出す...。秋が来るたびに彼女のことを想い出す。それでも君を想い出すから...。

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