タイチは棚橋弘至との試合で“愛”を取り戻すか?

タイチは棚橋弘至との試合で“愛”を取り戻すか?

「G1クライマックス31」もあっという間に優勝決定戦を残すのみ。

Aブロックは飯伏幸太選手、鷹木信悟選手、ザック天才セイバーJr.選手、KENTA選手(#飯伏たまには実家に帰りなさい)。

Bブロックはオカダ・カズチカ選手とジェフ・コブ選手。

この6人により優勝決定戦が行われることとなりそうだ。

今回の「G1クライマックス31」で最も不本意な結果を残しているのが“鈴木軍”のタイチ選手だろう。

「IWGPタッグ王者」“デンジャラステッカーズ”としてエントリーした今大会だったが、まさかの2勝6敗。完全に負け越す結果となってしまった。

初戦で“CHAOS”の後藤洋央紀選手。続いて“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”のSANADA選手から2連勝。

この勢いのまま、「G1クライマックス31」を制し、日本武道館で「オー!」と雄叫びを挙げるまで予想していたが、現実はそんなに甘くなかった。そこから泥沼の6連敗だ。

現在は腰をテーピングでぐるぐる巻きにするなど、満身創痍状態。コンディションがもう少し整っていればとも思うが、全員が同じ条件である。

既に負け越しが決定しているだけに、大切なのは内容だ。

奇しくも最終戦。タイチ選手がヘビー級戦線に名乗りを挙げて以降、因縁の多い棚橋弘至選手が傷ついた聖帝を待ち構える形となった。

 

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限界に近い聖帝

前述したようにタイチ選手のコンディションは最悪。チェーズ・オーエンズ選手、タマ・トンガ選手には弱点の脇腹を狙われ、為す術もなく敗北した。

本当にプロレスというのは難しいスポーツだ。

テーピングを巻くことで弱点を晒すことになる。ただ、テーピングをしなければ戦える状況にならない。

では、テーピングを巻かなければ...と堂々巡りだ。

コンディションの低迷により、結果が江でないタイチ選手は、既に自信を失ったようなコメントをバックステージで残している。

タイチ「(※コメントスペースに入ってくるや、しばらく壁に手をつき背を向けている。振り返るとフロアに腰を落とし、片ヒジをついて横たわる。何度も深呼吸して)フゥフゥ。ああ、苦しい……。(※さらに深呼吸して)フゥ。ああ、苦しい……。俺はよ……、笑っちゃうな。

俺、俺、こんなショボかったか? 俺、こんな弱かったっけ? ヘッ、まあそうなんだろうな。あんなヤツにもやられて。うぬぼれてたわ、ハッ! 何が横綱だ? 序二段からやり直しだ、こんなの。何がタッグ王者同士の決勝だ? ザックは約束守って、あと一個で(優勝決定戦に)行ける。片や俺はどうだ? 情けねぇな。ザックのお荷物だな、このままじゃ。

もうあと、残り一個。出ても出なくても一緒だろ? もういいか、止めて? もういいか、休んで? もう止めていいか? 出たって一緒だろ? 何が残ってんだ? 何が残ってんだ、あと! 俺には、何が残ってんだ? 棚橋……最後、棚橋だろ? 何が残ってる? やったとこで。止めたっていいんだぞ。止めるか? (※少し遠くからタイチに寄り添う意用に視線を投げかけているあべみほを見つめながら)こんなブザマな姿見せて、笑いたいか? 笑いたきゃ出てやるよ。笑えよ、好きなだけ。弱いって、情けねえ、ダセェって言えよ、じゃあ、好きなだけ。

(※立ち上がって)……俺に足りないものはなんだ? 悲しみも苦しみも……棚橋が教えてくれる? ……俺に足りないのは“愛”か? 愛が足りねぇのか? なんだよ。もう、俺にはわかんねーよ。何が足りねーか。(※控室に帰りながら)もう、止めたっていいよ、別に……(※タイチの後を追うあべみほの瞳から光るものが流れ落ちる)」

 

鈴木軍の総大将として

“鈴木軍”の総大将である鈴木みのる選手はアメリカツアーの真っ最中。毎日をエンジョイしていることが伝わってくる。身体一つでアメリカの地を横断しながら、自分の価値を世界中に発信している様子は本当にプロレスを楽しんでいるよう。

日本での留守を預かったのがタイチ選手だ。

ザック・セイバーJr.選手とタッグ王者同士で優勝決定戦をやろう!と期待させたが、現実を見ると、パートナーは優勝決定戦最有力候補。自分はBブロックで最下位。

頂上で再会するつもりが最下位では洒落にならんのだ。最終戦、死にものぐるいで棚橋弘至選手から勝利を掴みにくるはずだ。

 

新日本プロレスのエース

棚橋弘至選手がタイチ選手のプロレスにどんなメッセージを贈るのか。ここがポイントだ。

先日のYOSHI-HASHI選手との試合後に、“逸材”は残り時間の話をしていた。

実はその以前にももうオカダには敵わないかもな...と漏らしていた。

「NJPW WORLD Special NEW JAPAN CUP 2020」では真っ向勝負でタイチ選手が完勝。では、あれから約1年半がたった今はどうなっているのか。その答え合わせが最終戦で待っている。

一方で棚橋弘至選手はKENTA選手と飯伏幸太選手のTwitter舌戦に巻き込まれていた。

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