タイガーマスクの大復活に感動

タイガーマスクは3年ぶりのタイトル挑戦。

4代目タイガーマスクは初代タイガーマスクから直接指導を受けた唯一の“黄金の虎”である。

スーパータイガージムで研鑽を積み、みちのくプロレスへ。

その後、国内外のリングに上がり、新日本プロレスへとたどり着いた。それが2002年1月4日。今から約20年前。“黄金の虎”が再び新日本プロレスで脚光を浴びることとなる。

  • IWGPジュニア 6度戴冠
  • IWGPジュニアタッグ 2度戴冠(獣神サンダー・ライガー、ロビー・イーグルス)
  • ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア 優勝 2回

2000年以降の新日本プロレスジュニアにタイガーマスクありと言わせるだけの実績である。

ここ数年の「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」を見ても、圧倒的な厳しさと強さで好勝負を連発。年齢と比較したコンディションのよさで言えば新日本プロレスでも1、2を争う存在なのではないかと思う。

近年は病気の影響もあり、トップ戦線ではないところに身を置いていた。

だが、「スーパージュニアタッグリーグ」でロビー・イーグルスと組んだことで潮目が変わった。

今や新日本プロレスジュニアを牽引するトップ“ガイジン”へと飛躍したロビー・イーグルスとハードヒットを強みにするタイガーマスクのコンビは初めて組んだとは思えないほどの相性の良さを見せつけた。

そして、今回の「IWGPジュニアタッグ」への挑戦劇。エル・デスペラードがロビー・イーグルスへと持ちかけた提案により実現したものだが、“黄金の虎”にとってはビッグチャンス以外の何者でもなかった。

f:id:yukikawano5963:20211027092308p:plain

赤い悪魔

試合巧者の金丸義信&エル・デスペラードに対して、全く引けを取らない“フライングタイガー”の2人。

それぞれが足攻めを繰り返す中、試合が動いたのは金丸義信にタイガーマスクの旋回式ツームストンパイルドライバーが炸裂したシーンだ。

今では、オカダ・カズチカの必勝パターンを彷彿とさせるムーブからリバースダブルアームバーへ。

ジワジワと追い詰めるも、百戦錬磨の金丸義信は四の字固めやここぞという時のムーンサルトと迎撃する。

一進一退の攻防を締め括ったのは、「IWGPジュニア王座」だった。

必殺の“ロン・ミラー・スペシャル”で勝負あり。

エル・デスペラード以来となるジュニア二冠王と約10年ぶりのタッグ王者が誕生した。

「ご来場のみなさん、熱い熱い応援、ありがとうございました!(場内拍手)。自分は去年、大腸の大きな病気をして、正直、レスラー生活終わりかと思いました。実際に主治医の先生に無理だと言われました。でも! 毎日毎日、道場で練習し、いろんな人から励まされて。後輩のレスラー、先輩のレスラー、みんなから励まされて、今日、このベルトを取ることができました!(場内拍手)。正直、僕の師匠である初代タイガーマスク、佐山サトル先生も、具合が悪い状況で、“もう、タイガーマスクは終わった”“プロレスラーのタイガーマスクは終わりだ”と、いろんなところでそういう声を聞きました。しかし! 俺は絶対に終わらない!(場内拍手)。佐山サトルの魂をココ(胸をさして)に入れ、そして2002年に新日本に来て、俺はこの新日本プロレスで骨を埋める。絶対に俺はあきらめない!(場内拍手)。そして、今日、このパートナー、サンキュー、ロビー(とガッチリ握手。場内拍手)。僕はすばらしいパートナーに、まためぐりあいました。そして、彼はいま二冠王です。次の大阪でデスペラードと防衛戦をやると思いますが、このベルトは必ず東京ドームまで持っててくれると思います。サンキュー、ロビー!(と再び握手)」

出典:新日本プロレス

 

素直なままで

リングの上で調子がいいとバックステージも饒舌になるのがタイガーマスクの魅力である。

バックステージではこの日の対戦相手に対して、素直な気持ちを語った。

そして対戦相手の金丸、デスペラード。ホントに正直な気持ち、メチャクチャ強いよ。ホントに強い。かつてはマスクを破ったりだ何だ、いろんなことをしてたけども、だって、金丸はジャイアント馬場さんのところの秘蔵っ子だよ。デスペラードは、この新日本プロレスで育ってきた本物のヤングライオンだし、強いわけだよ。素晴らしい選手だった。その素晴らしい選手から獲れた、これは正直、本当に、強がりでも何でもなく、うれしいです。もう、しかし過去はいい。これからは、ロビーと未来に向かって突っ走ります。このベルトを、いつまでも長く持って。ロビーは2ベルト、ダブル・クラウン。必ず大阪でデスペラードを破り、またこのように並びます。サンキュー、ロビー、ソーマッチ(※ロビーと握手)」

出典:新日本プロレス

金丸義信がジャイアント馬場の秘蔵っ子であることは間違いない(身長に厳しいジャイアント馬場さんが「体が小さい者にしかできない動きを研究せよ」と教えていた)。

身長体重不明のルチャドールについては...。まぁ、こういうことだ。

前回のタッグパートナー、最後にタッグベルトを戴冠した時の対戦相手。

素直に強いとリスペクトできるライバル。そして、愛すべきパートナー。

10月26日の後楽園ホール。間違いなく主役はタイガーマスクだった。

「出逢ったのは運命?生まれたての愛が加速してゆく」

★新着記事★

www.njpwfun.com

★NJPWFUNのPodcastはじまりました★

open.spotify.com

→【ランキング参加中】人気プロレスブログはここからチェック!【クリックで応援お願いします】

→NJPW FUNのTwitterフォローはこちら