田口隆祐が第69代IWGPジュニアタッグ王座へ進軍開始

ロビー・イーグルスとタイガーマスクの“フライングタイガー”が金丸義信&エル・デスペラードを破り、“第68代IWGPジュニアタッグ王座”に輝いた。

タイガーマスク2度目の快挙、ロビー・イーグルスのジュニア二冠王という多幸感がプロレスファンを包む中で、この時(チャンス)を狙っていた男がいる。

“Six or Nine”田口隆祐だ。

約2ヶ月ぶりにセルリアンブルーのリングへ帰ってきたファンキー・ウェポンは明らかに雰囲気が変わっていた。

まずは肉体。明らかに“ベスト・オブ・ザ・スーパーJr.”を意識したのか縛られている。

僧帽筋、三角筋、上腕三頭筋が明らかに発達し、脂肪もカットされている。

少し伸びた髪と真のモンゴリアンに目を奪われがちだが、厳しい鍛錬を積み肉体を作り上げてきたのは間違いない。

願わくば本人曰く飯伏幸太並みのバキバキさを作ったタイミングでリングに立って欲しかったが...。

彼が準備してきたのは“ベスト・オブ・ザ・スーパーJr.”のためだけではない。

明らかに「IWGPジュニアタッグ王座」を狙っている。

なんと言っても次は第69代だ。

「第69代IWGPジュニア王座」に輝いて以降、現在のキャラクターが定着した男がこのチャンスを見過ごすはずがないのだ。

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落合博満伝説

本当に69代を狙って採れるの?そんな風に思う方もいるはずだ。

ただ、トップアスリートの中にはとんでもないことを“狙って”やってのける人たちがいる。

元中日ドラゴンズ監督・落合博満さん。現役時代に3度の三冠王を達成した偉大なるバッターだ。

そんな彼は節目の通算500、1000、1500、2000安打のすべてを本塁打で飾っている。

また、通算1000試合、2000試合出場の区切りて、美しいアーチで記録に花を添えているのだ。

常にホームランを狙っているからこそできたことだと落合博満さんは語っていた。

ただ、3割打てれば好打者と呼ばれる世界でそんなことが本当に可能なのだろうか。

特にここは...という気持ち。メモリアルに対する空気感、期待値がこうした記録には絡んでくるのではないか。

 

田口隆祐、始動

実は田口隆祐は少し前から調整を始めていた。

シングルではなくタッグはパートナーとの相性や連携がモノを言う。

1人がどんなに頑張っても勝てないのがタッグの難しさなのだ(ほぼ一人で勝ったな...という試合は存在する)。

そこで田口隆祐は目をつけたのが若き新生マスター・ワトだ。

ジュニアでギリギリのところまでウエイトを増やす作戦なのか。既にヘビー一歩手前まで身体を大きくしてきている。

過去6度「IWGPジュニアタッグ王座」に輝いた男の第六感がビンビンに告げているに違いない。マスター・ワトのポテンシャルを最大限に引き出せば確実に結果が出る、と。

勝負師・田口隆祐。69の冠を手にするために本格始動だ。

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田口「(IWGP)ジュニアタッグ、第68代(チャンピオン)でしょ? 68代……次(ベルトを)獲ったら69代ですよ、69。やっときましたよ。いよいよ、69……。69代。しかも、Six or Nine……」
ワト「これって、運命じゃないですか?」
田口「運命……(ワトは)初めてのIWGP(王者になるわけ)でしょ? 獲って。ワトは次シングル(も獲って)2冠だよ。『(BEST OF THE)SUPER Jr.』も獲って3冠だよ。3冠を一気に……(そうなったら)マスターだよ」
ワト「田口さんと組んで1年近くたって、Six or NineとしてIWGPジュニアタッグのベルト、当然意識してるし、タイガーさんとロビー・イーグルスが獲って、同じ本隊同士、あっロビー・イーグルスはCHAOSか……けど、(チャンスを)失った半面、すごく悔しかったから。俺たち、自分と田口さん、いつでもいくって思ってるから。もちろんこれはね、結果を残してから言うべきものなのじゃないかなって思うんで。もちろん『SUPER Jr.』でしっかり残して、Six or Nineで『SUPER Jr.』のメインを、ファイナル(決勝)を闘いたいと思います」
田口「ファイナルですね、決勝ね……」
ワト「でもそのときは、俺が(勝つ)……」
田口「マスターにたどり着くことがゴールじゃなくて、マスターにたどり着いてからが始まりだから。そっからが彼が進む道だから」
ワト「まだ始まってないかもしれない。だから、全力で1試合1試合闘っていく」
田口「始まってないのに、これだけ完成されてるってことは、どうなることやら……」
ワト「最後、大岩にボストンクラブ(逆エビ固め)でギブアップ獲ったけど、場外見たら、目の前にいたのはタイガーマスクさんだけだった。ロビーはどこに行ったのか? 地方だから気を抜いたのか? 真壁さんにやられて場外に寝っ転がってるようじゃ、スキ見つけて、俺がIWGPジュニアのベルト、そして(IWGPジュニア)タッグのベルトも奪ってやるから」

出典:新日本プロレス

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