中島祐斗が復帰!最後尾からの再スタート
中島祐斗が新日本プロレスに復帰!最後尾からの再スタートだ。
2021年10月31日、新日本プロレスは「Road to POWER STRUGGLE」福島・ビッグパレットふくしま大会を開催した。
全7試合。社会状況が一変する前と同じような試合数に戻りつつあることが嬉しい。
今回も試合も新日本プロレスワールドでの配信はなし。
そのため、地元(あるいは観戦に行った)ファン以外は公式スマホサイトの試合内容をチェックしたり、バックステージコメントを楽しむのが定番となっている。
永田裕志が「IWGPジュニアタッグ王者」タイガーマスクに「ワールドタッグリーグ」のラブコールを贈ったり(これは明日のメインテーマになりそうです)、マスター・ワトがSHOを正気に戻すと宣言したり、色々なことが動いている中、今日は8ヶ月振りに戦線復帰した中島祐斗について書いていく。
ヤングライオン・中島佑斗が約8カ月ぶり復帰戦!
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2021年10月31日
“後輩”大岩との対戦は時間切れドロー!
試合後は悔しさ爆発!
「デビュー戦でケガして、下の子たちに追い越されて全然……。たくさん練習してもっと、強くなって、這い上がって、全員“まくって”みせます」
全文は
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デビュー戦がレフリーストップ
上村優也、辻陽太以来となる久しぶりのヤングライオンとしてデビュー。
ヤンチャな顔立ちと気象の荒さを感じさせるも試合は1分に満たず終了。
これからを期待されたタイミングでのアクシデントはなんとも表現できない苦い味となった。
さらに後輩である大岩陵平と藤田晃生が入門から半年でデビューを飾った。通常で1年かかるデビューまでの期間を半分に縮めてのデビューは異例だ。
次の世代を担うヤングライオンが不在の状況を長引かせないことが目的なのかとも思ったが、想像以上に肉体が仕上がっていた。これが現代トレーニングの賜物というものか。
この結果、中島祐斗は新日本プロレスで最後尾に並ぶこととなった。
インタビュアーの言葉もド直球だった。
「後輩の2人に追い抜かれたという感覚はあるか?」と。
中島「ああ、クソッ! クソッ……やっと戻ってこれたと思ったのに……。ああっ、クソッ! この一番下から、絶対はい上がります。ありがとうございました」
――デビュー戦でケガをして、後輩の2人に追い越されたという気持ちはありますか?中島「あります! 自分がいま、一番下っていうのはわかってます。でも自分、ずっとこのプロレス、新日本に入るのが夢で、トライアウトも何回か落ちてて、(※時折、言葉を詰まらせ)それでもずっとあきらめてなくて。…………(※目からあふれる涙を指で拭いながら)デビュー戦でケガして、下の子たちに追い越されて、ぜんぜん…………もう……たくさん練習してもっと、強くなって、這い上がって、全員“まくって”見せます。ありがとうございました」
後輩の言葉
以前は中西ランドや動画撮影、ヤングライオン杯などここ数年はヤングライオンのパーソナルに迫ったコンテンツが配信されていた。
パーソナルな一面を色濃く感じた世代である上村優也、辻陽太が抜け、現在の2人に関しては解説者から聞こえてくるこぼれ話くらいしか人間性を把握することはできない。
まぁ、実際はいきなり全て出してしまっても面白みがないのでこれから徐々にという感じではあると思うのだが。
そんな中、大岩陵平の性格が少しだけ分かるようなコメントが飛び出した。
中島祐斗が怪我をした過去を理解しつつ、腕だけを狙う、と。
プロレスは結果、内容、インパクト。負けた試合でも相手を圧倒しているケースは決して珍しくないが、歴史は勝者が作っていくものだ。
例えば、飯伏幸太が「G1クライマックス」で連覇を成し遂げたが、その相手二人は誰か?僕もパッと2019年の相手が出てこなかったくらいなので、やはり勝つことにこそ勝ちがあるのだと思う(2019年がジェイ・ホワイト、2020年がSANADA)。
勝ちにこだわる姿勢を大切にして、これからも成長を続けて欲しい。
大岩「やっと、やっと、中嶋先輩と闘うことができましたが、勝てませんでした。入門したときからずっとお世話になって、一番いろんなことを教えてくれた先輩でしたが、リングに立ったら、自分が一番勝ちます。次、中島さんとシングル組まれることがあったら、絶対勝ちます。あの人は腕ケガしてるんで、腕しか狙いません。リングアウトそんなこと関係ないです。ありがとうございました」
遅れても負けたわけじゃない
生きていると、肝心な時に失敗することが多々ある。何でこのタイミングでやっちゃうかな...ってやつだ。
ただ、この年令になって分かることなのだが、ヤバいミスはヤバいミスなのだが、その先にもっとヤバいミスを出すので、気にしすぎない方がいい。
今、この段階で後輩に抜かれても、一気にまくることだって決して珍しくない。
例えば、高橋ヒロム。
彼は練習についていけず、クビ直前まで追い込まれている。内藤哲也が手を差し伸べていなかったら、今の彼は間違いなくいないのだ。
デビュー戦も“同期”から遅れること5ヶ月。海外遠征も過去最長クラスの3年5ヶ月。
最初は周囲に遅れをとっても、伸びしろでカバーできる。
高橋ヒロムには確かな伸びしろがあった。では、中島祐斗はどうか。
彼も色々な苦労をして新日本プロレスへ入門している。それだけに何が何でも...という気持ちは誰よりも強いはずだ。
反骨精神はヒールの糧となる(ビジュアル的にヒールがバチッとはまりそう)。
今回の復帰戦が配信されなかったことも含めて、全てを成長の糧として、飛躍して欲しいと願うばかりだ。
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