棚橋弘至がSANADAに指摘した“使命感”の大切さ
棚橋弘至がSANADAに指摘した“使命感”の大切さについて書きたい。
新日本プロレスのエース“100年に一人の逸材”棚橋弘至が「IWGP USヘビー級」の時期チャレンジャーSANADAに優しくも厳しいメッセージを贈った。
2022年1月21日の後楽園ホール大会はまさかの「新日本プロレスワールド」後日配信。
だったのだが、試合の速報は通常と同じレベル“Twitter、YouTube”で配信されるという展開に少々戸惑った。
少し話しが逸れるのだが、これはおそらく会場での集客を促進させるための取り組みだろう。
実況、解説がライブで行われていると考えると、生配信に乗せない理由はあまり考えられない。
「新日本プロレスワールド」でリアルタイム視聴できることが会場での集客に影響している。
この点を解消し、一人でも会場に呼ぶため、後日配信を決断したと考えられる。
現在、新日本プロレスの試合を見るのであれば、ほぼ「新日本プロレスワールド」一強だ。
後日配信にしても退会リスクはさほど低くないと考えると、こうした戦略も一つの手だと考えられる。
内藤哲也が年俸24%カットを受け入れたと報道があったように、新日本プロレスの台所事情は決して優しくない。
今、ファンにできることは“色々な事情でさらに難しくなっているが”自分のできる範囲で会場に足を運ぶこと。グッズを購入すること。この2つになるだろう。
いやだが、難しい。難しいのだ。
以前であれば、サイン会があるのを理由に同じグッズを2つ買う動機が作れた。
目の前でコミュニケーションを取って、サインをしていただく。握手もしてもらえる。
その体験にお金を払うことができた。
僕は2018年、柴田勝頼のサイン会に参加するため、福岡まで足を運んだ経験がある。これマジ。
そうしたことが今は中々できない。ここが難しいのだ。
話が逸れまくった。棚橋弘至とSANADAの「IWGP USヘビー級」についてだ。
「ちょっくらチャンピオンになってきます」
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2022年1月21日
Skull Endで真壁を葬ったSANADAが“USヘビー級王座”獲りを堂々宣言!
【1.21後楽園結果】
★試合の詳細は新日本プロレス・スマホサイトで速報中!https://t.co/iuRPsEpWmm#njgolden #新春黄金シリーズ pic.twitter.com/ux02bA5rLz
棚橋弘至とSANADA
今回の「IWGP USヘビー級選手権試合」は棚橋弘至からの指名で実現している。
KENTAとのノーDQマッチで感じた“虚無感”を埋めるため、正統派なレスリングを求めた。
真っ直ぐに“技術”をぶつけ合いたい。その気持ちを一番受け止めてくれるのはSANADAしかいない。
ただ、“技術”は一級品でもSANADAには足りないものがあると棚橋弘至は語った。
棚橋「(腰を下ろしてあぐらをかき)SANADAとの戦いは禅問答のような趣がある。どっちがいい者、どっちが悪者ではなく、何かをこのプロレスの、プロレス界の中にある何か大切なものを探しに行くような探求者的な、そんな趣もある。それは俺は素晴らしいことだと思う。ただ、レスラー人生、ずっとそれでいいわけじゃないんだよね。なりふり構わず、後先考えず、とにかく前に前に、俺がなんとかするんだと。今やらないでいつやるんだ、誰がやるんだっていう強烈な自己使命感っていうか、俺しかいないんだっていう自己暗示。SANADAになくて、俺にあったものはそれだと思う」
棚橋「俺もレスリングのスタイルは後の先を取る。相手が動いた後の隙きを狙って試合を展開していくっていうスタイル的には近いんだけど、気持ちの部分、プロレス界を変えたい、良くしたい、面白くしたい、団体を盛り上げたい、救いたい、みんなに喜んでほしい、プロレスを好きになってほしいっていう強烈で圧倒的なメッセージ性のあるプロレス」
棚橋「ずっとそうじゃなくてもいいと思うんだよね。ただ、SANADAが他の歴代IWGP王者に肩を並べるためには最後のワンピース。USヘビーとかけましてSANADAと解きます。その心は……(立ち上がって)あと1カ月あるから見つけてこいよ」
使命感
棚橋弘至は自分にあってSANADAにないものについて“使命感”だと語った。
使命感。世界の声が(勝手に)聞こえている感覚。
求められることとやりたいことが一致している感触。
自分に風が吹いていると(なぜか)思い込める強さ。これが使命感だ。
SANADAは新日本プロレスに来てから一度もシングルタイトルを獲れていない。
獲れないからそのままなのか。
そのままだから獲れないのか。
棚橋弘至との前哨戦、タイトルマッチを通じて、SANADAはどう変化するのか。
ただし、SANADAはもう気持ちをぶつけるフェーズにはいない。
ここで何かを掴み、物語を動かす側に回るしかないのだ。
イケメン
一方で、SANADAのコメントは棚橋弘至はイケメンであると語った。グレート-O-カーンへの当てつけか!
SANADA「昨日の続きを言いますと、久しぶりに戦ってみて良かったなあっていうのは、改めてやっぱりイケメンだなと。イケメンから凄い吸収するものが多くて、自分がイケメンと触れると凄い成長するなということです」
何はともあれ、SANADAが棚橋弘至との抗争でどう変わっていくのか。これからが楽しみである。
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