エル・デスペラードがマスター・ワトへ喝!「出来るレベルじゃねえ!」

エル・デスペラードとマスター・ワトの前哨戦が大詰めに差し掛かった。

2022年2月7日に興行が再開した新日本プロレス。1ヶ月の長期シリーズを予定ていた“新春黄金シリーズ”も蓋を開けてみれば半分のスケジュールが終わったことになる。

1月後半のシリーズが中止・延期となった状況だったが、こうして無事にシリーズ再開とったものも、レスラーやスタッフの尽力があったからこそだ。

この大会を開催するまでに裏では、多くの調整や話し合いが何度も行われたに違いない。

本当に1人の企業人として頭の下がる思いである。

ただ、一つ気付いてしまった。「あれ?」と思って調べてみるとやはりそうだった。

今週の金曜日(2月11日)には「IWGPジュニア王座選手権試合」が行われるのだ。

つまり、後4日後にタイトルマッチが迫ってきている。

“新日本プロレスジュニアもう1人の象徴”エル・デスペラード選手は東京ドームで高橋ヒロム選手を破りノリに乗っている。

一方のマスター・ワト選手はをIWGPジュニア王座」へ初の挑戦となる。

これまでの前哨戦ではマスター・ワト選手が全て決めているにも関わらず、チャンピオンはどこか物足りなさげ。

特に昨日のバックステージコメントからTwitterの流れが辛辣だったので、まずはその点を追ってみることにする。

「デスペラード「(しばらく考えてから吐き捨てるように)出来るレベルじゃねえ! おめえはタイトルマッチが出来るレベルじゃない!」

これが今のエル・デスペラード選手によるマスター・ワト選手の評価だ。

 

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タイトルマッチまで残り4日

前哨戦はレスラーにとってもファンにとっても大切な時間である。相手の肉体にダメージを与えつつ、感情を引き出す。

挑戦者が点を打ち続けて、タイトルマッチの機運を高める。これが重要なポイントだ。

チャンピオンは迎え撃つ側。チャレンジャーは仕掛ける側。この構図が上手くハマると刺激的な前哨戦が生まれ、シリーズの中でも注目の一戦になる。

ただ、仕掛けるのが上手くても迎え撃つのが苦手なタイプもいる。一方で、そもそも仕掛けること自体にもまだ不慣れで、チャレンジャーとして役不足だと思われてしまうケースもある。

今回の場合は後者。本来であれば、「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」で破れた相手や“外”のレスラーなど新しい刺激を求めていた王者に対して、現れたのは“公開説教”をした後輩だった。

 

マスター・ワトがすべき事

マスター・ワト選手は技も綺麗だし、身体能力も高い。ただ、決定的に何かが足りないのではないかと思う時がある。

柴田勝頼選手が成田蓮選手に対して、下していた評価が印象的だ。

この世代のレスラーはヤングライオン同士で競い合う経験が少なすぎる。先輩と組んでタッグマッチの経験ばかりのため、どこか大人しい。相手を倒してやろう、目の前の相手に絶対に負けないという気概が伝わってこない、と。

直近のヤングライオンを見ると、上村優也選手、辻陽太選手、ゲイブリエル・キッド選手の3人については、シングル連戦が続いていた。

だが、よくよく考えてみると、川人拓来選手のシングルマッチのシングル連戦はあまり印象がなかった(調べてみると他団体を含めて実際はシングルの試合はあった)。

ライバルと競い合い、がむしゃらに感情を出す。

そう、彼にはライバルが必要だった。

本来であれば、川人拓来選手にはそんな相手がいたのだ。だが、この世代のヤングライオンは2人が海外遠征前に離脱している事実もある。

これが彼の成長に影響したのかどうかは神のみぞ知るところだし、たらればは意味がない。

マスター・ワト選手はここから自力で翔ぶ必要がある。

 

ならず者の胸中

マスター・ワトの“マスク”を被ったままでは、マスター・ワト選手がエル・デスペラード選手に勝つのは相当厳しい。

エル・デスペラード選手は強い。その強さには今の自分を冷静に客観視できている点がある。

いきなり成功できたわけではない。苦労人だ。しかもバリバリの苦労人だ。

プロレス界のトップエリートが集う新日本プロレスにおいて、エル・デスペラード選手はかなりの遅咲きだ。だから、強い。自分がなぜダメだったのかを身体と頭と心で理解しているから。

マスター・ワト選手を見ていて、感じるのだろう。本当は何が足りないのか、が。

「デスペラード「(しばらく考えてから吐き捨てるように)出来るレベルじゃねえ! おめえはタイトルマッチが出来るレベルじゃない!」

昨日の試合は中継もなかったため、なぜここまで辛辣な言葉を残したのかは分からない。

ただ、エル・デスペラード選手はチャンピオンとして、マスター・ワト選手に物足りなさを感じている。これだけは事実だ。

エル・デスペラード選手がマスター・ワト選手をどこまで引き出せるか。今回のタイトルマッチで問われているのは、ならず者の王者としての才覚なのかもしれない。

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