新日本プロレス尾崎リングアナの退職理由について
新日本プロレス尾崎リングアナの退職理由について。
昨日、ブログへのアクセスを見ていたらこんな検索ワードで流入してくださった方がいる事に気付いた。
「新日本 尾崎リングアナ 退職理由」
2022年2月8日に本当の#ザキファイナルを迎えた尾崎仁彦リングアナウンサー。
最後のスピーチでは「新日本プロレスは、家族と同じくらい家族でした」と感動の言葉(新次郎構文)が多く感動を呼んだ。
そんな彼の退職理由だが、詳細は一切表に出ていない。いや、敢えて出していないのだろう。
本人は「新しい道に踏み出す」とだけ残している。
ただ、退職理由を知りたい方もいるようなので、人事や人材サービスで働いていた経験のある僕が、「今日は転職」について書きたいと思う。
結論から言うと、「転職」する理由は一つしかない。退職するほどのリスクを背負ってでも、今の環境を離れなければならない理由ができたためだ。
それ以上でもそれ以下でもない。数多くの転職を経験し、数多くの転職者を見てきたが、これ以外の理由はほぼ存在しないのだ。
自分が現役の時にコールして頂いてたのは尾崎さんでした😌
— ミラノコレクションA.T. (@milano_c_at) 2022年2月7日
オフの時は一緒に温泉行ったりしたのもいい思い出です♨️
お疲れ様でした❗️#ザキファイナル pic.twitter.com/9kN6jZje2l
「転職」とは自分探しだけではない。
「転職とは自分探し」だと言うが、自分を探す以外の理由でも今の環境を変えなくてはならない時がある。
人によって様々な事情があるし、転職の理由なんて極端な話を言えば、人の数だけある。
前向きな転職もあれば、ネガティブな転職もある。だからこそ、仕事を人生の目標や目的にすべきではないのかもしれない。
僕自身、転職回数が多い方だと思う。
今の職場でやりたいことがないから離れるのではなく、何か新しい変化、刺激が欲しくなった時に離れていることが多かった気がする。かっこよく言うとそうなのだが、かっこ悪い辞め方もした経験があるので、転職する理由も退職する理由も人それぞれだ。
正解はどこにもない。
今の自分が次に行きたいと心から思った時が環境を変えるタイミングなのだ。
転職者のインタビューをしている時によくこんな質問をしていた。
普通は「この職場の魅力はなんですか?」なのだが、僕の場合は「この会社を辞めない理由はなんですか?」とアプローチを変えていたのだ。
この聞き方をしてみると、魅力だと中々言葉が出てこなかった方でも少し饒舌になるケースがある。
この辞めない理由が次の環境へ進みたい理由や離れなければいけない理由を下回った時が「転職」の時期なのだと僕は思う。
タイチの言葉
“職場”は常に変化を続けるものだ。
時計の針が進む度に新しいメンバーが入り、既存メンバーがゆっくりと離れていく。
ずっと同じ状況が続くことは絶対にない。“あの頃”はゆっくりゆっくりと変化し、今を作っていく。
少しずつ変化するものだから、中々気付くことができない。気付いた時には全く以前とは別のものになっている。
それが寂しいと思うか、そんなものだと思うのかは個人の気持ちよるところが大きい。
久しぶりに以前の職場に顔を見せてみると、もう自分の居場所じゃないと思うことがある。それくらい職場は生き物なのだ。
逆を言うと、簡単に戻ることができない。
「口ではいつでも戻ってきてね」と言うものの、実際はそんな簡単な話ではないのだ。
ただ、その場所は変わってしまっても想い出は美しく残り続ける。
タイチ選手は最後まで、尾崎リングアナウンサーのためにできることを続けた。
見送りは新日本本隊(ベビーフェイス)だったが、この時間を作ったのはタイチ選手だったことを僕たちはきっと忘れない。
タイチ「なんか騒がしいな? まあ、いいや。べつにどうでもいいや。柄にもなく、今日はザキの最後だからよ、意識しちまったな。まあ、あんなヤツだけどよ。俺はよ、たぶん他の連中よりも、俺らが一番アイツと接した時間が長かったんじゃないか? 仕事でもプライベートでも。ザキ、さびしいな。辞めちまうのか? まあ、しかたないな。人それぞれだ。今日はよ、だから、どうしてもザキの勝ち名乗りが受けたかったら、柄にもなくがんばっちまったけどな。まあ、いいや。……ザキ、またどっかで会おう。じゃあな!」
ファイナルメッセージ
尾崎リングアナウンサーの髪は黒く
高橋ヒロム選手はカマイタチのマスクを渡した。タイチ選手は入場のタイミングで豆(生配信をちゃんと見ておけばよかった)をさり気なく贈った。さらには解説席に“豆”を持参して登場。
そして、新日本本隊が集合する中ファンへメッセージを送った。
大張社長から花束を贈呈されるなど、どれだけ尾崎リングアナアンサーは愛されているのかが伝わってくるワンシーンだった。
きっと次の興行から寂しくなるんだろう。そして、いつしか次のリングアナアンサーが当たり前になるんだろう。
そうして、続いてくる。引き継いでいく。
新日本プロレスの未来はこれからも進んでいくのだ。
尾崎リングアナウンサー。
本当にお疲れ様でした。した!!
「みなさま、本日ご来場、誠にありがとうございます。いつもどおりの試合なんですけど、たまたま私のわがままを許していただいて、退職という運びとなりまして、今日がファイナルということで、このような試合組んでいただきまして、社長はじめスタッフ、そして選手のみなさま、たいへんありがとうございました(場内拍手)。
このような場があると思わなかったので、まったく何も考えてないノープランなんですが、あまり話してると終電なくなっても困るので、一言だけ。新日本プロレスは、家族と同じくらい家族でした。ありがとうございました!(場内拍手)」
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