グレート-O-カーンが雪の札幌で動く!?

グレート-O-カーンが札幌で動く!?

グレート-O-カーン選手について考えるということは、『令和の新日本プロレス』を考えるということ同意義だ。

そして、一人の人間としての強さを考えることにもつながってくる。

2020年。度重なる興行の中止を経て、開催された『G1クライマックス』の最終戦で突如イギリスの支配者は“日本へ進撃”を開始した。

“CHAOS”のウィル・オスプレイ選手と結託し、“ジ・エンパイア”を結成し。。新日本プロレスとしては実に“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”依頼となる新ユニットを誕生させた(ユニット内ユニットだったタグチジャパンやエリートなどは除く)。

そこから“ガチムチのウォーズマン”ジェフ・コブ選手、“檻に閉じ込められていた魔獣”アーロン・ヘナーレ選手を招集。

“ガイジン部隊”であったはずの“バレットクラブ”に日本人がいることが珍しくなくなった一方で、“ユナイテッドエンパイア”は“全員がガイジンレスラー”である。

結成以降、グレート-O-カーン選手がリードオフマンとなり、ユニットを牽引。リング内、リング外、SNSと常に話題を振りまくことで、自身とユニットへの注目度を高め続けてきた。

グレート-O-カーン選手はクレバーなレスラーだ。

プロレスというジャンル、自らのブランドを徹底的に考え抜いているからこそ、グレート-O-カーン選手はレスラーグッズの売上でTOP5入り(実際の順位は未発表だがおそらく1位だろう)という規格外の支持率を手に入れたのだろう。

今回、改めてグレート-O-カーン選手がとんでもないと思ったのは、Twitterの名前の後ろが変わっていた点にある。

これまでも次の侵略先を書くことはあったが、今回は違う。そして、改めて規格外性を感じたのは、事件を予告している点にある。

 

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地獄のデスロード

まずはこのツイートを見てほしい。さすがに僕もマジかよ...と度肝を抜かれてしまった。

シングルマッチ19連戦は流石にビビッた。

驚くと同時に色々なことを考えさせられる。

グレート-O-カーン選手は東京ドームでSANADA選手に敗れた。勝者であるSANADA選手は「IWGP USヘビー級の次期挑戦者」として、棚橋弘至選手と前哨戦を繰り広げている。

グレート-O-カーン選手について考える上で大切なのは、「敗者」としての「歩み」を描いている点にある。

新日本プロレスとの契約更新についてはいつまでたっても進まず、メインイベント連発だったシリーズから一転し、第1試合へ。しかもシングルマッチ19連戦なんて聞いたことがない。

道なき道を切り開き、進み続ける。

この姿勢は現代人が忘れてしまった“漢の中の漢”を感じさせるものだ。

 

全てを持っているはずなのに愛される

グレート-O-カーン選手はプロレスラーとして必要なものを全て持っている。フィジカル、テクニック、圧倒的なビジュアル。

さらにはエルボー一発で試合を終わらせてしまうほどのパワー。

グレート-O-カーン選手は全てを持っている。

ここまで来ると共感性のカケラもないはずなのに、なぜか愛されるのだ。

2016年。オカダ・カズチカ選手と内藤哲也選手が「IWGPヘビー級」で競い合っている時、こんなエピソードがあった。

内藤哲也選手は新日本プロレスで最も共感できるレスラーで、オカダ・カズチカ選手は一番共感できないタイプだ、と。

オカダ・カズチカ選手は自身を「強すぎて、完璧すぎて共感できない。する必要もない」とバッサリ返していたが、グレート-O-カーン選手はこの間に位置するのではないだろうか。

圧倒的すぎるフィジカルと練習(記憶にはないかもしれないが)に裏打ちされたテクニックは共感性を通り越して、ただただ羨望の眼差しを向ける対象だ。

そして、何より金まで持っている。一般人からかけ離れた豪遊(彼にしてみればフツーのこと)は反感を買う可能性だってゼロではない。

 

それでも彼は愛され続けている。その理由とは何なのか。

不良と猫の話

不良が猫を助ける。これが心理学上で好感度がグーーンと上がるポイントらしい。優等生が猫を助けても上がらない。逆に悪いことをすると地まで落ちるにも関わらず、だ。

グレート-O-カーン選手は「オタク性」を隠そうとしない。僕の世代は“オタバレ”という言葉があり、オタク的な趣味は隠して生きることが珍しくなった。

隠れキリシタンではなく、隠れオタシアンってやつだ。

グレート-O-カーン選手は誰よりも今を楽しんで、自由に生きている。

徹底的な「利己性」を貫くことで、自然とファンを楽しませる「利他性」が生まれているのだ。

好きなことで生きているはずの人たちが息苦しくなっている一方で、グレート-O-カーン選手はどこまでも己を貫き、確実に侵略を進めている。そんな彼に思わず憧れるのは漢としてしょうがない話だろう。

 

札幌で何が起きる?

「グレート-O-カーン 2月20日札幌で」

グレート-O-カーン選手はTwitterの名前欄を上記のように変えた。

これは何が凄いかと言うと、本来であれば「IWGP USヘビー級」が行われる2月19日に照準を合わせる(SANADA選手へのリベンジであり、どちらが勝っても姿を現すのは分かる)のだが、あえて翌日に波乱を起こすことを予告している。

可能性があるのは「KOPW2022」、「IWGP世界ヘビー級」のいずれかだ。

美味しいのは「KOPW」だろう。鈴木みのる選手でも矢野通選手でもとんでもない試合になることは間違いない。

一方で「IWGP世界ヘビー級」は飯伏幸太選手の復帰が迫ってきた点や今のオカダ・カズチカ選手が手を付けられない点を考えると、戦略的に今攻め込むべき時ではないと考える。

...だからこそ行くべきと考えることもできる。

この考えている時間がプロレスファンにとって最大の贅沢だと知っていて、敢えて予告状を出したのだ。

グレート-O-カーン。恐ろしい子....!

・スターダムがとんでもないことになっていたので少し書く

・本当のプロレスファンとは何かについて考えみる

・棚橋弘至がKENTAとのノーDQマッチで考えていたこと

・新日本プロレスを応援することにおける経験価値

・鷹木信悟のテーマ作りに人生で大切なものを学ぶ

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