新日本プロレス社長・大張高己の生き方について

人生において「自分のやりたいことを貫く」のはとても難しい。

たとえば子供の頃からの夢を叶える。シンプルで分かりやすい目標であり、自分だけの夢。それいに向き合うことは素晴らしいことだと思う。

キャリアを通じて自分の成し遂げたい何かと向き合うのは「明確」だが、制約も多く、中々難しい。

そもそも仕事だけが人生ではない。誰かを守るために、やりたくない仕事をしている人だって数え切れないほどいる。

やりたいことを仕事にして、結果と向き合い続ける。

傍目に見れば、「羨ましい」と思われることもあるだろうが、自分の身になってみるとこれが中々辛かったりする。

好きなことが嫌いになりそうな瞬間と対峙することだってある。その度に、自分自身が決めたのだとその恐怖を乗り越える。

そうして一歩、一歩進んでいくしかないのだ。

『棚橋弘至のPodcast Off!』に新日本プロレスの現社長である大張高己さんが登場した。

前社長のインパクトが強かった(ブランディングが上手い方だった)こともあり、最初はSNSでメッセージを発信したりなどもなかったのだが、最近ではTwitterを開設し、自らの気持ちや告知活動にも注力している。

僕は彼に対して、「一番ヤバい時に社長を引き受けた人」だという印象を持っている。

正直言って、経営が上向くイメージがない。前社長が退任し、誰かが引き継がなければいけないのだが、明らかに状況はアウェイだ。

グループから指摘を受けることも少なくないと分かっていても、彼は新日本プロレスの社長になることを選んだ。

羨望の眼差しを受けるタイプ。エリート。そんな彼が捨てられなかった自分の根幹にある気持ち。そうした胸中が語られた内容となっていた。

 

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ピカピカのキャリア

まずはプロフィールから。大張高己さんは広島県広島市出身。兄は僕も大好きなアニメーターの大張正己さんだ(オーディアンとグラヴィオンを見て育った世代である)

バレーボールの選手として活躍。ポジションはセッター。現役引退後は、NTTの社員として、従事しつつアメリカのカルフォルニア大学へ留学しMBAを取得。

2018年にNTTからブシロードへ転職し執行役員に抜擢。

2019年に新日本プロレスへ出向し、経営企画部長に就任。10月には新日本プロレスのアメリカ合衆国法人である『NEW JAPAN Pro-Wrestling of America Inc.』のCEOとなった。2020年10月、新日本プロレスはハロルド・ジョージ・メイの退任を発表。第10代新日本プロレスリング代表取締役社長に就任した。

はい。どうだろう。ピカピカすぎるキャリアだ。

アスリートとして活動後、MBAを取得して鳴り物入りでブシロードへ。

もう文句のつけようもないですね。

人によってはいけ好かないとすら思うほどにエリートです。

ただ、エリートは周りから見たらエリートだが、いざ自分の視点になるとエリートだとは思っていない。

コツコツ頑張ってきたことの積み重ね。これしかないのだ。その分、努力を重ねてきた尊敬に値する人だと思う。

何よりも、40代にしてエンタメ会社に転職するマインドがぶっ飛んでいる。その理由が「プロレスが好きだったから」と来たものだ。

この人はただものではない。

 

エリートの漢気

今回の放送を聞いて、自分のことをファンに知ってほしいと思っているのだなぁと感じた。

プロレスを知らない、ブシロードから来た経営者。そんなレッテルを貼られるとは思っていなかった。

人生をかけてNTTを退職して、プロレス界へ飛び込んできた自分はなんだったのか。

その辛さは本人にしか分からない。Podcastを聞いていて、色々思うところがあったのだろうなぁと感じた。

前社長が...と言われる度に腹が立つだろう。僕も同じ気持ちだ。前任は一番いい時に社長へ就任して、ここから悪くなるタイミングで退任した。

どんな理由があれ、だ。

ただ、大張高己さんは違う。一番ヤバいタイミングで社長になった。努力したらどうなるというレベルじゃない。2020年から続く状況が改善され、そこから更に飛躍させる戦略が必要になる。

前人未到レベルでキツイ状況にも関わらず引き受けたのだ。

状況が悪かったと転職する道だってあるはずなのだ。それでも、社長になった。

そんな彼を応援したいなと素直に思うのは“同じプロレス好き”として、当然ではないだろうか。

 

本当にやりたいことができているのか?

今回のPodcastを聞いて、彼がなぜ新日本プロレスに足を踏み入れたのか。なぜ、社長になったのかの概要が明かされた(実際は真夜中のハーリー&レースで以前にも語っていたのだが)。

本当にやりたいことと向き合って、進むことを選んだ。その選択は素晴らしいことだと思う。

大張高己さんに僕か提案をするのであれば、ブログをやりましょう。週に1本。活字には声とも動画とも違う魅力があります。

音声や動画ではない方がいい理由も明確にあります(気になったらDM下さい)。

きっと、あなたの今後のためのチカラになるコンテンツになると思います。

社長として世の中に毎週メッセージを残す。その軌跡がきっといつかいいブランドにつながると僕は思っています。

・スターダムがとんでもないことになっていたので少し書く

・本当のプロレスファンとは何かについて考えみる

・棚橋弘至がKENTAとのノーDQマッチで考えていたこと

・新日本プロレスを応援することにおける経験価値

・鷹木信悟のテーマ作りに人生で大切なものを学ぶ

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