石井智宏が汚名返上!“名誉挽回”のEVILが次に選ぶ相手

石井智宏が汚名返上!“名誉挽回”のEVILが次に選ぶ相手について書きたい。

原点回帰。いや、最も支持を集めていた頃の“キング・オブ・ダークネス”EVILが帰ってきた。いや、石井智宏選手が呼び戻したというべきか。

何が何でも勝つ。鷹木信悟選手の台頭により、居場所を奪われたEVIL選手は黒く染まることで、結果を手に入れる強さを手に入れた。

「IWGPヘビー」、「IWGPインターコンチネンタル」を新日本プロレスの生え抜きとして最後に巻いたのがEVIL選手だった。その後もV10を成し遂げ、向かうところ敵なしの「NEVER無差別級王者」を破ったのもEVIL選手。

ここ数年の結果だけを見れば、タイトルマッチの数でもベルトの戴冠という意味でも、“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”を抜けたことで手に入れたものは大きい。

だが、そのダーティーなファイトスタイルは批判の的となってしまった。

連日連夜。彼を中心とする“ハウス・オブ・トーチャー”への悲鳴が鳴り止まない。本来であれば会場でブーイングを飛ばせばいいのだが、日本は今そういった状況下にない。

4人に向けられたフラストレーションはネットの海に解き放たれていく。

ブーイングであればいいのだが、中には違ったニュアンスのものも含まれてる。それを見た誰もが気分が悪くなる。

「マニアがジャンルをつぶす」まさにこの言葉通りの状況になりつつあった。

だが、2022年2月13日の「NEVER無差別級ランバージャックマッチ」は、そんな空気をふっとばすような気持ちのいい試合だったように思う。

 

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一騎打ちが生まれた瞬間

この日のハイライトはマーティー浅見レフリーの張り手...はもちろんだが、両陣営が入り乱れた試合終盤にあった。

YOH選手の“DIRECT DRIVE”、ディック東郷選手の“ペディグリー”、毘沙門による“消灯”。“俺たちの高橋裕二郎”による“Big Juice”、そしてYOSHI-HASHI選手の“カルマ”。

最後にEVIL選手がYOSHI-HASHI選手をベルトで殴打したことで、セコンドが全滅。

事実上、ランバージャックマッチルールが崩壊した。

「何が何でも勝つ」

この状況で勝利を奪うためには、真っ向勝負で石井智宏選手を上回るしかない。

そうなった時に“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”時代のEVIL選手が現れた。

「よーく覚えとけー!」と言っていた“闇の王”。

もしもあのままユニットに残っていたら、今ころは4番手として存在感の薄い日々を過ごしていたかもしれない。

最初のパレハというブランドを捨てでも手に入れたのは、石井智宏選手から真っ向勝負で勝利を掴める自分自身だったのだ。

裕二郎「オイ、見たかオイ! ランバージャックはよぉ、俺たちの領域だよ。HOUSE OF TORTUREがよぉ、負けるわけねぇだろコノヤロー!」

EVIL「その通りだオイ! いいか、石井! 貴様の負けだオイ! いいか? オイ! この俺がよぉ、NEVERの伸びしろだって言っただろ? コノヤロー! どうあがこうと、テメーの方が、俺より弱えぇんだコノヤロー! 

そしてよぉ、次、札幌でこのベルト(※と、テーブルに置いていたNEVER6人タッグのベルトを叩く)を防衛して、裕二郎とIWGPのタッグを獲って、NEVERとIWGPの3冠王になってやるからな、よく覚えとけ! よし、行くぞ!」
東郷「(※立ち去りながら)そういうことだ!」

出典:新日本プロレス

 

結果、内容、インパクト

汚点となった試合を経て、今回の試合について石井智宏選手は何を思ったのだろう。

リベンジ成功の結果を残すことはできなかったが、“ハウス・オブ・トーチャー”をヒールの沼から引きずり出し、正統派のEVIL選手を世間に晒すことに成功した。

石井智宏選手のファイトはいつでもゴツゴツとした真っ向勝負。いい意味で石井智宏選手の試合は石井智宏選手の試合になる。

対戦相手は石井智宏選手を通して、まだ見ぬ自分と対峙する。エル・デスペラード選手やSHO選手がそうだった。

彼らは石井智宏選手に触れたことで一気に実力を高めた。何かを掴ませて、その上で自分が倒す。

東京ドームの「NEVER無差別級選手権試合」はたしかにそんな試合ではなかった。

だが、今回の試合はどうだろう。結果こそ、敗れはしたももの本当の勝者は石井智宏選手だったのかもしれない。

石井「(※手首のバンテージを解きながら)よし…。(1.4東京)ドームの試合(EVILとのNEVER戦)、俺のプロレス人生の汚点だよ。いままで積み上げたものが、全部崩れた。そんぐらいの感覚だな。それをやらかした自分が情けねぇ。腹立たしい。恥ずかしいよ。俺、思ったもん、自分で。『石井智宏、ショボ』って。でももう大丈夫だ。切り替わったから。こんなんで沈むわけねぇだろ、オラッ!! あぁん!? ランバージャック!? 全面戦争!? おもしれぇじゃねぇか。汚名返上してやる」

出典:新日本プロレス

 

これからのNEVER

この試合を通じてEVIL選手はベルトを防衛できたが、“嫌われ者”のブランドに傷を付けられた。やっぱりEVILはあの頃のままなんだ。そんな風に思われては商売上がったりだ。

ここからのシリーズを通して、もう一度、黒く、黒く、黒く染まる必要がある。そのためには、やるべき相手が一人だけいる。

海外で石井智宏選手にベルトを奪われ、他団体によそ見をしている“バレットクラブ”のリーダー。彼が次の標的になる日が近づいてきている。

“バレットクラブ”VS“バレットクラブ”。再び、この機運が高まっている。

EVIL対ジェイ・ホワイト。避けられない戦いに向けて、“闇の王”は更に深い深淵を目指すのだ。

・スターダムがとんでもないことになっていたので少し書く

・本当のプロレスファンとは何かについて考えみる

・棚橋弘至がKENTAとのノーDQマッチで考えていたこと

・新日本プロレスを応援することにおける経験価値

・鷹木信悟のテーマ作りに人生で大切なものを学ぶ

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