2019年IWGPヘビー級ベルトを懸けた戦いが熱い

2019年IWGPヘビー級ベルトを懸けた戦いが熱い。新日本プロレスで最も権威あるベルトが織りなす物語は、更なる盛り上がりを見せる。これは間違いない事実だろう。

これまで『IWGPヘビー級ベルト』は限られた選手のみが許される高みであった。オカダ・カズチカ選手の絶対王者期間に数多くのチャレンジャーが目の前に現れたが、2012年以降、新日本プロレスの至宝を巻いた男は5人のみである。

棚橋弘至選手、オカダ・カズチカ選手、AJスタイルズ選手、内藤哲也選手、ケニー・オメガ選手。

ユニットのリーダーにしか辿り着けない高み。だが、2019年はその勢力図に大きな変化が訪れる可能性がある。

そう、考えるだけでも6人の選手が『IWGPヘビー級』ベルトを目指して棚橋弘至選手に挑戦を仕掛けてくる可能性があるのだ。

まずは2月にタイトルマッチが正式決定しているジェイ・ホワイト選手。次に東京ドームでIWGPヘビー級ベルト戴冠を見据えたクリス・ジェリコ選手。

大海賊祭で「あれは予約済みだ」と語った鈴木みのる選手。修行の旅から帰還した後藤洋央紀選手。今週号の週刊プロレスの表紙でメッセージが飛び出した内藤哲也選手。そして、V12王者であるオカダ・カズチカ選手。

これだけの男たちが新日本プロレス最大の至宝を目掛けて戦いを挑む可能性がある。

棚橋弘至選手はこの全ての相手に勝利することはできるのか。

2019年、群雄割拠となるIWGPヘビー級戦線。今回は、注目の6選手について語りたい。

 

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新時代からの刺客ジェイ・ホワイト

新生『バレットクラブ』のリーダーであり、新しい時代を作る当事者としての機運が高まる“Switch blade”ジェイ・ホワイト選手。

東京ドームのスペシャルシングルマッチでオカダ・カズチカ選手を破り、その勢いのままバックステージの棚橋弘至選手へ挑戦を表明した。

パートナーに外道選手を従え、バウンサーにバットラック・ファレ選手を引き連れる。

オカダ・カズチカ選手とプリンス・デヴィント選手を彷彿とさせるその立ち居振る舞いは、まさに『リアル・ロックンローラー2.0』である。

2月に行われるタイトルマッチはレインメーカーショック以来の衝撃を生むか。

今、最もクールで熱い新日本プロレスのレスラーに期待が集まっている。

 

満を持しての挑戦クリス・ジェリコ

2017年に突如ケニー・オメガ選手が保有する『IWGP USヘビー級ベルト』に 挑戦表明を果たし、新日本マットへと帰還した世界のスーパースタークリス・ジェリコ選手。

2018年のイッテンヨン『レッスルキングダム13』では『IWGPインターコンチネンタル王者』として内藤哲也選手を相手に防衛戦を行った。

新日本プロレスの全レスラーが恋焦がれてやまないメインイベントに、2年連続で立つという実績はそうやすやすとできることではない。

プロレスラーとしての価値、試合の巧みさ。そして、華。世界のスーパースターは伊達ではない。

内藤哲也選手に敗れた後、『IWGPヘビー級ベルト』への挑戦表明を行うなど、まだまだ新日本プロレスでの活躍が期待できる。

Cody選手やヤング・バックス、ハングマン・ペイジ選手が立ち上げた新団体AEWとの契約が発表された今、彼の活躍は更に世界的に響き亘ることになるだろう。

様々な団体を渡り歩き、新日本プロレスの至宝も狙う。最大のチャレンジャーは『IWGPヘビー級ベルト』を掴むことができるのか。

棚橋弘至キラーの最右翼鈴木みのる

2017年に新日本プロレスへと復帰し、早速『IWGPヘビー級ベルト』へ挑戦を果たした後、『NEVER無差別級王者』へと輝いた鈴木みのる選手。

後藤洋央紀選手の激闘の末、イッテンヨン『レッスルキングダム12』でベルトを逃す結果となったが、『プロレス王』の躍進は止まることを知らなかった。

2018年に入ると、早速棚橋弘至選手を標的に定め『IWGPインターコンチネンタルベルト』を戴冠する。内藤哲也選手を相手に連敗を喫してしまい、2019年の幕開けは第0試合という辛酸を舐める結果となってしまったが、約束を守る男から目を離すことはできない。

そう、デビュー30周年を迎えた大海賊祭で鈴木みのる選手は公言したのだ。

「(IWGPヘビー級ベルト)あれは俺が予約済みだ」

現王者である棚橋弘至選手とは過去に何度も好勝負を繰り広げているが、直近では勝ち星を重ねているだけに棚橋弘至キラーの最右翼だという見方はまず問題ないだろう。

現在の『IWGPヘビー級ベルト』最年長記録は天龍源一郎さんの49歳10ヶ月。鈴木みのる選手が戴冠することでこの記録も更新されることになる。

進化が止まらない『プロレス王』はじっくりと最高の宝を狙っている。

悲願の覇道に期待!後藤洋央紀

後藤洋央紀選手の実績を振り返ると目を見張るものがある。

『IWGPインターコンチネンタル王者』、『NEVER無差別級王者』、『IWGPタッグ王者』、『IWGPジュニアタッグ王者』、『ニュージャパンカップ』3度制覇、『G1クライマックス』優勝、『ワールドタッグリーグ』2度制覇。

ここまでのタイトルを保有し、未だ届かぬ夢がある。そう、『IWGPヘビー級ベルト』だ。2019年の1月には突如、Twitterで修行の旅に出ることを発表。数日後に旅は終わったようだが、最近のコメントを見ても気合がみなぎっていることは十分に伝わってくる。

現在の王者である棚橋弘至選手は後藤洋央紀選手がはじめて『IWGPヘビー級選手権試合』に挑んだ運命の相手でもある。

その日は新日本プロレスの運命を変えた日とも言われており、今でも語り継がれている好勝負である。

丸腰となった荒武者。『NEVER』に別れを告げた荒武者。満を持して新日本プロレスの最高位を目指すことは必然だろう。

彼がベルトを戴冠した日。彼のファン全員が涙することは間違いない。

「俺のファンを見下すのは許さんぞ!」という前後関係を見ると、ちょっと抜けたコメントを本気で語る混沌の荒武者は、2019年に本能寺を目指す!

 

白を持って黒を目指す内藤哲也

“制御不能のカリスマ”がいよいよ白黒の制覇に名乗りを挙げた。

クリス・ジェリコ選手に勝利し、『IWGPインターコンチネンタルベルト』と3度目の再会を果たした内藤哲也選手。

ベルトを投げる、破壊する、持ってこない。

だが、ありとあらゆる行為に走った男の最大のピンチを救ったのもベルトだった。

そして、週刊プロレスでいよいよ『IWGPヘビー』級戦線に名乗りを上げた。

2019年のイッテンヨンで統一戦を行うという展開も非常に見応えがあるし、大合唱ができるならこんなに嬉しいことはない。

『ロス・インゴブレナブレス・デ・ハポン』のリーダーが目指すのは、棚橋弘至選手が公言し、いまだ誰も達していない高みである。

週刊プロレス 2019年 1/30 号 [雑誌]

週刊プロレス 2019年 1/30 号 [雑誌]

 

時代はこの男を待っているオカダ・カズチカ

東京ドームでの入場は、やはり現代の新日本プロレスを象徴するのはオカダ・カズチカであるという高めることに十分なものだった。

3万8000人を超える観客の大半を一瞬で味方につける華は、誰にも真似出来ないレインメーカーだけの魅力である。

ジェイ・ホワイト選手に敗れたことで『IWGPヘビー級ベルト』への順番待ちの列に並ぶ結果となったが、V12王者としての実績は伊達じゃない。

リマッチ権も行使していないため、いつでもチャンスはある。時代はショートスパッツのオカダ・カズチカ選手を待っている。

群雄割拠の世界とこれまで以上の熱狂

他にもSANADA選手やザック・セイバーJr.選手、石井智宏選手など挑戦の可能性を十分に秘めたレスラーはまだまだいる。

まさに群雄割拠の世界と化した新日本プロレスはこれまで以上の熱狂を生むと言えるだろう。

『IWGPヘビー級ベルト』を懸けた熱い戦いが僕たちを待っている。

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