タイチと内藤哲也が新日本プロレスのメインイベントを張る日

タイチと内藤哲也が新日本プロレスのメインイベントを張る日がいよいよ近付いてきた。

数年前の新日本プロレスを観ている方からすれば、どんな気持ちなのだろうか。

「待ちに待った日がやってきた!」

「えっ!?あの2人が『インターコンチ』でメインやるの?」

内藤哲也選手の『ロス・インゴベルナブレス・デハポン』の結成。タイチ選手のヘビー級転向。

様々な要因が重なり、遂に雌雄を決する時が迫ってきた。

先日、Twitterで突然メンションが飛んでくるというシュートがあった。

「タイチは、何故L.I.J.ファンに問題提起し続けるのか」

「タイチは、何故内藤哲也を追い続けるのか」

という内容を取り上げて欲しいと。

今回、僕を含めて4名の方にメンションが飛んでいた。こうした方々の中に入れていただくことは大変光栄なことであり、嬉しいことではあるのだが、一応伝えておきたい。

ご存知の方もそうじゃない方もいらっしゃると思うが、オーダーされたものを書くとなると、日頃の僕で例えれば本業に当たる。

つまり、趣味で書いているこのNJPWFUNではなく、原稿料が発生するものと同意義となるわけだ。

何でこんなことをワザワザ冒頭に書いたかと言えば、今回の主題にも引っかかる点があるためである。

では、はじめよう。タイチ選手とハポンファン。タイチ選手と内藤哲也選手についてである。

 

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ファンのマナー問題

タイチ選手は以前からTwitterを通じ、ファンのマナーについて問題定義を行ってきた。

盗撮行為や注意しても耳を貸さない態度に嫌気が差していることはネタではなく、ガチだった。だが、そうやって注意しても変化がなかったのだろう。

服装を見れば、『ロス・インゴベルナブレス・デハポン』グッズを身に着けている。

「あぁ、また内藤のファンかよ」

タイチ選手や内藤哲也選手は、元々プロレス大好き少年が大人になり、プロレスラーとなった典型的なタイプだろう。

タイチ選手は中学3年の時、札幌で行われたパンクラスの入門テストに合格したものの、ご両親の反対もあり高校のレスリング部に入部したのは有名な話である。ファイプロが大好きなのもこの時代からだ。

内藤哲也選手は野球、サッカーに明け暮れ、格闘技経験はなかったがアニマル浜口道場で経験を積んで新日本プロレスへの入門を果たしている。

では、2人がプロレスファンだった頃、ファンのマナーは一体どうだったのだろうか。

うん。どう考えても以前の方が過激ではある。

大仁田厚選手が新日本プロレスのマットに上がれば花道でゴミは投げ込まれる。カップに入ったジュースは飛んでくる。

両国国技館で暴動が起きるなど、今とは全く違う光景があったように思う。

今現在の新日本プロレスで同じ光景が起こり得ることはまぁ無いだろう。

ただし、インターネットが普及した影響で選手たちは以前にはなかったストレスを感じているのも事実としてあるのかもしれない。

そして、一番最初にそのストレスが爆発したのがタイチ選手なのかもしれない。

では、本題に入っていこう。ハポンファンとは一体何なのか。

 

ハポンファンの定義

タイチ選手の言うハポンファンについて色々考えてみると、いわゆる一部のファンやその空気を総称しているのではないかと思う。

僕の知っているプロレスファンの方々は総じて穏やかで優しく、団体や選手を支持しているような印象がある。ただ、ツイッターを覗いてみると、僕がフォローしていない範囲では罵詈雑言が飛び交っているようで、心を痛めている方も居ると聞いている。

ちょっとビジネス的な話になるが、利益の約8割はリピーターが生み出しているという法則がある。

新日本プロレスの暗黒期は既存のファンが一気に離れ、新規のファンが増えていないことに問題があった。そこから必死にリピーターを増やし、過去最高の東京ドームを実現するに至った。

だが、その裏でマナーが守れていないなどの問題がツイッターで露見していたのも事実としてある。

このままだと新規が獲得しにくくなるのだ。

「はじめてプロレス見に行ったけど、周りのファンのせいで楽しくなかった」

こんな声が増えてはならないわけである。奇しくもこのタイミングとタイチ選手のストレスが爆発した瞬間が同じだったのは偶然か必然か。そこは神のみぞ知る世界である。

「タイチは、何故L.I.J.ファンに問題提起し続けるのか」

改めてにはなるが、タイチ選手は『ロス・インゴブレナブレス・デ・ハポン』のファンに問題定義をしているのではない。

“ハポンファン”というグッズを身に着けた一部の人間に対して、指摘をしているのだ。

 

追い続ける意味

タイチ選手が内藤哲也選手を追い続ける意味としては、僕の中では「内藤哲也と絡んだら美味しいから」である。

タイチ選手はミラノコレクションA.T選手が引退した後、自分を変えるためにメキシコへと渡り、金曜アルナメヒコのメインイベントまで上り詰めたレスラーである。

また、プロレスリング・ノアから帰還した一年間、ジュニアとして戦い『 IWGPジュニアタッグ王座』には輝いたが支持率は低かったように思う。

僕も当時は『ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア』の一件から、髙橋ヒロム選手の新弟子時代に“可愛がっていた”先輩というイメージが強かった。

だが、タカタイチマニアで内藤哲也選手を招集し、シングルマッチを戦った結果、完全に潮目が変わった。

今では「レッツゴー!タイチ!」の方が明らかに声として大きいところまでたどり着いた。

それでも、東京ドームの試合に出場することすら叶わなかった。順番待ちなどしていられない。誰かに噛み付くことで、自分をアピールしなければならないとしたら一体誰を選ぶか。

まずは、棚橋弘至選手。大横綱のベルトを保有しているが、間違いなく分が悪い。『ニュージャパンカップ』の借りはあるが、返すのはもう少し先でもいいだろう。

「タイチにIWGPは早い」の一言で一蹴される可能性もある。

次に、ジュース・ロビンソン選手、ウィル・オスプレイ選手だが、そもそも日本にいない。喧嘩を売ろうにも相手がいなければ成立しないのである。

では、内藤哲也選手はどうか。まだまだ前座試合の域を出ないトーア・ヘナーレ選手も相手にし、噛みつかれた相手はプロフェッショナルとして基本的に受け止めている。

そして、なによりもシングルでは2連敗中である。ちょうど良く「お宝」まで持っているのだから狙わない手はないと思う。

そして、内藤哲也選手自身にもある課題があるのだ。

ベストバウトを受賞したことがない

内藤哲也選手はプロレス大賞のMVPに輝いたことはあってもベストバウトを受賞したことがないのである。一方でオカダ・カズチカ選手は殿堂入りクラスの受賞歴を誇っている。

「勝った、負けた、そんな小さいことでプロレスはしていない」が、勝たないと意味がないとも別のインタビューで語っている。

そして、プロレスラーとしてベストバウトは最高の称号だろう。

内藤哲也選手はタイチ選手とのプロレスは楽しいと語っている。事実、体格も近いし、パワーファイターのタイチ選手とスピード・テクニックの内藤哲也選手は非常に手が合う。

内藤哲也選手はこの試合の裏テーマとしてベストバウトを採れるような試合をしたいと思っているのかもしれない。

『ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア』で常に優勝候補にタイチ選手の名前を上げていたのは、本気で期待していたためである。

その彼が自分と同じ階級にやってきた。表向きはタイチ選手が付け狙っているように映るが、その実内藤哲也選手も待っていたように思う。

だって、リングの上にいる2人はあんなに楽しそうにプロレスをしているではないか。

 

思ったことは口に出さなければ伝わらない

一応、補足しておこう。

僕は毎日1本ブログを書いている。これは自分がやりたいようにやっているからできていることであり、強制されてやるのは厳しいし、おそらくどこかでストップすると思っている。

今回、メンションがいきなり飛んできて記事をオーダーされたことについては2つ思うところがある。

まずは素直に光栄なことだし、嬉しく思った。

あぁ、コツコツやってきた結果誰かに求められるようなものを出すことができているんだなぁと。

次にいきなり!?とも思った。DMは全開放しているし、ツイートに関しても出来る限り返信はするよう心がけている(抜け漏れがあったらごめんなさい)

なので、まずは挨拶から始めて欲しい。

「いつも楽しく拝見してます。今度、このテーマで書いたブログを読んでみたいです!お時間がある時にお願いします」

と来れば僕はこう返信するだろう。

「こちらこそいつもありがとうございます😊恐縮です!ちょっと考えてみますね」と。

今回、柴田勝頼選手がアメリカ大会のスタートに際し、英語で「ごめんなさい」と気持ちを伝えたらしい。

礼儀がしっかりとしていれば、人間関係は非常にスムーズになる。

ひょっとするとタイチ選手が問題にしていた盗撮の件もこう言えば少しは変わっていたかもしれない。

「プライベート中にすいません。新日本プロレスの大ファンです。タイチ選手と内藤哲也選手の試合に感動して、思わず声を掛けてしまいました。

これからの試合も応援してます!こんな機会滅多にないので、どこかのタイミングでお写真一枚お願いしたいのですが、難しいですか?」

「写真はごめん」と断られるかもしれないが、悪い気はしないだろう。ひょっとすると握手はオッケーが出るかもしれない。

「ハポンファン礼儀ができてきやがったな。フハハハ」

タイチ選手からそう言われると、みんなハッピーになれる気がする。

ファンとの距離感と礼儀。今、タイチ選手がハポンファンと総称しているのはこうしたことなのかもしれない。

P.S

まぁ、本当の本音を書くと、個人の趣味でやっているブログにオーダーが来るのは嬉しいんですけどね。そのオーダーの記事を書く書かないは別のベクトルだとしても。

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