石森太二VSドラゴン・リー!IWGPジュニアヘビー級ベルトの行方

石森太二VSドラゴン・リーの試合がいよいよ開催される。IWGPジュニアヘビー級ベルトの行方を占う運命の一戦だ。

「IWGPジュニアヘビー級選手権試合」が新日本プロレスのメインイベントで行われるのは、約1年振りだ。

「レスリングどんたく」福岡・福岡国際センター 第8試合。ウィル・オスプレイ選手とKUSHIDA選手が「IWGPジュニアヘビー級選手権試合」を行った。

激戦を制したウィル・オスプレイ選手。その前に現れたのが、「BULLET CLUB」に加入し、“ボーンソルジャー”となった石森太二選手だった。

フライング・スターと呼ばれ爽やかな好青年から一点。世界で名を売るために黒に染まった男は登場するやいなやブラディークロスをウィル・オスプレイ選手に見舞う。

バキバキと身体と圧倒的なスピード、トリッキーなムーブ。その全てが新日本ジュニアにもいない存在であり、参戦直後から結果を出してきた。

「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア25」準優勝。イッテンヨン「レッスルキングダム13」でKUSHIDA選手からベルト奪取。

新日本プロレスに参戦以降、一気にジュニアを牽引する存在となった石森太二選手。

今回の相手はスピードやパワー、テクニック。全ての引き上げルチャの亜種とも言える進化を遂げたドラゴン・リー選手である。

今回は最後の前哨戦を振り返りつつ、2人の試合について考えてみたい。

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一皮も二皮もむけた男

石森太二選手は新日本プロレスに参戦後“ボーンソルジャー”として、「新日本プロレスジュニアをリボーン」させると公言し続けてきた。

新生。

第83代IWGPジュニアヘビー級王座に輝いた後は、次々と自身を解き放つかのような試合を魅せてきた。

まずは田口隆祐選手。「セーラーボーイズ」というキーワードで石森太二選手の黒歴史を暴露。

前哨戦で田口隆祐選手が振り付けを魅せる度に頭を抱えて、「勘弁してくれよ」という表情を浮かべる石森太二選手。

肝心のタイトルマッチでは、田口隆祐選手が石森太二選手が「セーラーボーイズ」時代に着用していたコスチュームをオマージュして登場。

目の前に対峙し、弾丸を撃ち抜くまで対戦相手を見ない石森太二選手はその姿に氷つき、マスクをかぶり直した。

が、試合になれば開き直るという漢気を魅せ、自身でも「キープオンジャーニー」を披露した。

石森太二選手の人気がストップ高になってきたのはこの時期からだろう。

 

獣神を超えた男

田口隆祐選手を破ると獣神サンダー・ライガー選手を次なるチャレンジャーに指名。

Twitterで獣神サンダー・ライガー選手の食事をオマージュした投稿を魅せるなど、チャレンジャーを徹底的に分析。リング上でも翻弄を続け、勝利を手にした。

こうして、MSG行きの切符を手に入れた石森太二選手。順風満帆に見えた彼のチャンピオンロードを止めたのがドラゴン・リー選手だった。

カマイタチのライバルではなく

ドラゴン・リー選手は髙橋ヒロム選手がスターダムに上り詰める過程で決して外すことができない重要な選手だった。

お互いがいるからこそ、どこまでも高みに上り詰めることができる。

心から信頼できるライバル。だからこそ負けたくないし、相手よりも強く激しくありたい。

そんな気持ちを2人は試合でぶつけ合ってきた。

髙橋ヒロム選手がカマイタチと呼ばれていた時代、マスカラVSマスカラでマスクを剥ぎ素顔を晒したのがドラゴン・リー選手だ。

また、カマイタチとしての一時帰国試合もドラゴン・リー選手。

「IWGPジュニアヘビー級王者」として最初のチャレンジャーもドラゴン・リー選手だ。

髙橋ヒロム選手が長期欠場中の間も常にメッセージを残し続けている。

そんな彼はMSGでベルトを掴み取った。そして、今、最も新日本プロレスジュニアのシングル戦線で勢いのある石森太二選手と再戦を果たす。

 

最後の前哨戦

大分・別府ビーコンプラザで行われた「Road to レスリングどんたく 2019」の第5試合「時間無制限勝負 イリミネーションマッチⅠ」。

この試合でチームの先陣を切って登場したのが石森太二選手とドラゴン・リー選手だ。

背中にテーピングのある石森太二選手を見ると今回のシリーズがどれだけ激しいものになっているのかが分かる。

ドラゴン・リー選手がハンドシェイクを求めるも、マスクを剥ごうとする石森太二選手。最終的にはマスクを剥ぐことに成功し、リングを去っていった。

 

2枚の壁

石森太二選手はドラゴン・リー選手。鷹木信悟選手はSHO選手。

それぞれ髙橋ヒロム選手、KUSHIDA選手という新日本プロレスジュニアの2枚看板が離れた中で、後続を熱くさせている同級生がいる。

この2人が巡り会う時、何かが起きる可能性があるのだ。

スーパジュニアへ

そして、今後はこの2人の中に「謙虚な気持ちをやめた」鷹木信悟選手や「シングルとタッグの違いを見せると語った金丸義信選手。

そして、僕の一押しSHO選手だってシングル戦線に絡んでくる可能性がある。

これからはじまる「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」が楽しみで仕方ないが、まずは今日のメインイベントを楽しみにしたいと思う。

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