石井智宏の夏。ベストバウトの機運高まるBブロック

石井智宏の夏。ベストバウトの機運高まるBブロックについて書いてみたい。

いよいよ本日、7月13日からスタートする「G1クライマックス29」Bブロック公式戦。

矢野通選手だけでなく、初参戦となるタイチ選手もこちらのブロックに振り分けられるなど、“曲者”たちが群れを成してAブロックと同等以上の試合を魅せにくるに違いない。

改めて、「G1クライマックス」初参戦でBブロックにエントリーされているのはタイチ選手、ジョン・モクスリー選手、鷹木信悟選手、ジェフ・コブ選手の4名である。

新日本プロレスを代表するヘビー級レスラーとのシングルマッチ経験が薄い4人なだけに、1人のファンとして初日が楽しみで仕方ない。

そして、なんと言っても目玉は石井智宏選手だろう。

昨年の「G1クライマックス」では優勝決定戦に駒を進めることこそ、実現できなかったものの、結果、内容、インパクト全てがエントリー選手の中でトップだったように思う。

事実、“名勝負製造機”の異名を完全に背負い出したのもあの夏からだったように思う。

現代新日本プロレスのベストバウトを似合う石井智宏選手が今回メインイベントに抜擢されたのはジョン・モクスリー選手、内藤哲也選手、後藤洋央紀選手、鷹木信悟選手との対戦かーどである。

ちなみに日本武道館で迎える最終戦は前「NEVER無差別級王者」タイチ選手である。

今回の石井智宏選手にとって特に重要な一戦となるカードを紹介していきたい。

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新日本プロレスの門番

新日本プロレスに参戦後、いきなりジュース・ロビンソン選手が持つ「IWGP USヘビー級ベルト」を戴冠し、海野翔太選手を“従者”としたジョン・モクスリー選手。

矢野通選手には「年齢詐称はダメ」と言わしめるほどの貫禄を持ちつつ、キレキレの試合を魅せる現役バリバリのスーパースターである。

どんな相手でもその土壌に上がって、感情を引き出すのが石井智宏選手のプロレス。であれば、ジョン・モクスリー選手が新日本プロレスで本当に成し遂げたいことの1つに石井智宏選手との試合があるのかもしれない。

「IWGP USヘビー級ベルト」が生まれた時、トーナメントの決勝戦には石井智宏選手の姿があった。

「NEVER無差別級王者」VS「IWGP USヘビー級王者」。好勝負の予感しかない。

 

もう1人のライバルとして

「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」が大躍進をさたあの日。

内藤哲也選手による「IWGPヘビー級ベルト」初防衛の相手は石井智宏選手だった。

あの時、内藤哲也選手は今とは少々毛色の異なる大人気振りを博していた。人気なことは今も変わらないのだが、当時は圧倒的にのし上がっている様にファンが共感し、リング内外でのグルーヴ感が生まれていたように思う。

ただし、負けっぱなしの石井智宏選手ではない。「IWGP USヘビー級王座決定トーナメント」の一回戦で内藤哲也選手を破った。それ以降、内藤哲也選手は石井智宏選手との抗争を繰り広げるなど2人のライバル関係は深みを増していった。

今回は「NEVER無差別級王者」VS「IWGPインターコンチネンタル王者」として迎える「G1クライマックス」となった。

今回も目を離すことが出来ない好勝負になるだろう。

 

NEVERとは何か

石井智宏選手を破った柴田勝頼選手。彼からベルトを引き継ぎ長期政権を築いたのが後藤洋央紀選手である。

石井智宏選手と後藤洋央紀選手は「CHAOS」のメンバーとして、同じ釜の飯を食べている間柄である。

ただし、勝負となれば別。打倒ジェイ・ホワイトに燃え、LA道場で生まれ変わった荒武者を石井智宏選手が迎え撃つ形となる。

感情剥き出しな2人の試合が見たい。

好みの似ている2人

中々他のレスラーを褒めない石井智宏選手だが、鷹木信悟選手については認めている節の言葉を発するシーンがあった。

瞬発力と加速力と爆発力。この3つが鷹木信悟選手を新日本プロレス参戦一年足らずで必要不可欠な存在へと彼を導いた。

矢野通選手いわく、「ジュニアじゃないだろ!」と突っ込みが入るほどの圧倒的な実力は「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」を経て、「G1クライマックス」へとたどり着いた。

 

個人的に石井智宏選手と鷹木信悟選手は半端じゃなく噛み合うと思っている。

今年のG1は「石井と鷹木だったね」そんな声も期待できるほどに、2人の試合は盛り上がると思う。

リベンジに燃える聖帝

新日本プロレス暗黒四天王の2人。「NEVER無差別級ベルト」を懸けて争った2人。

そして、今の新日本プロレスで最も面白い試合を魅せる2人が石井智宏選手とタイチ選手だ。

前回、スタンドマイクもアイアンフィンガーフロムヘルも捨て去ったタイチなだけに、今度は序盤からどんな試合が繰り広げられるのか楽しみである。

そして、この2人はリーグ最終戦でぶつかり合うこととなる。ひょっとするとこの2人のどちらかが優勝決定戦へ駒を進める可能性もあるだけに、見逃せない試合となるのは間違いない。

石井智宏選手の夏がいよいよ始まる。“名勝負製造機”伝説にまた新しい1ページが追加されるのだ。

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