モクスリー初黒星の行方と完全燃焼への期待

矢野通はモクスリーから初勝利を盗み取るのか?

Aブロックのオカダ・カズチカ選手が覚醒したランス・アーチャー選手を下し、連勝記録を6に伸ばした。

これまで「IWGPヘビー級王者」が「G1クライマックス」を制したのは武藤敬司選手と佐々木健介選手のみ。

オカダ・カズチカ選手が狙っているのは、もはや新日本プロレスに敵なしという状況を作り出すことなのかもしれない。

ただし、そう簡単に物事が進んでは盛り上がりに欠けてしまう。であれば、Bブロックで全勝ロードを突き進むジョン・モクスリー選手に当然期待せざるを得ないわけである。

リーグ戦全勝同士の戦い。文句の付け所がない試合ともなれば、両国国技館でどんな盛り上がりが生まれるのか想像すらできない。

ただし、ここまで新日本プロレスに来日後、一度も負けなしのジョン・モクスリー選手に魔の手が迫っている。

いや、新日本プロレスを代表する“敏腕プロデューサー”いや、“崇高なる大泥棒”...。いや、“北海道登別市観光大使”がジョン・モクスリー選手の記録を止めるべく暗躍している。

誰が相手であっても歓声を盗み取り、矢野通ワールドに染め上げる矢野通。

ストップ ジョン・モクスリーを達成するのは、彼になるのかもしれない。

そしてもう一つ。本日の福岡大会では注目すべき試合がある。

LA DOJOでの修行を経て、ジェイ・ホワイト選手へのリベンジを果たしたものの、その後の結果が芳しくない後藤洋央紀選手と“名勝負製造機”石井智宏選手が激突するのだ。

「CHAOS」加入前は何度も激闘していた2人だけに、年に一度の対峙が非常に気になっている。

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Good DVD

いよいよ発売された矢野通選手の新作DVD「
Y・T・R! V・T・R! VII CHAOS結成10周年記念 登別修学旅行」。

日夜リング内外でPRを怠らないのが“敏腕プロデューサー”であるが、まさかジョン・モクスリー選手を相手にセールスを行うとは思わなかった。

そして、タックスフリーなのか小銭を揃えたのか「5000YEN」とお得な値段を提示した矢野通選手。

海野翔太選手が尾崎リングアナに交渉を行い、1000冊を5枚受け取ると、ジョン・モクスリー選手へ現金を手渡す。

一枚売れたと喜ぶ矢野通選手へいきなり丸め込みを仕掛ける。

カウント2.8で秒殺こそ免れたものの、この試合運びは流石としか言いようがなかった。

俺に無理やり何を言わせたいんだ? とにかく(海野がやられた急所を)冷やさないとな。大丈夫か? このまま一気に上がっていくぞ。このトーナメント(リーグ戦)、脚でも、肩でも、首でも、叩き折らないとすまなくなった。ヤノサン、ちゃんとリングに上がって来いよ。ああいうことをやらせたら、とんでもなく天才的だよな。(※海野に向かって)オイ、行くぞ

矢野通選手の歴史を紐解くと、明らかに“ガイジン”のトップレスラーから一目置かれている印象がある。

AJスタイルズ選手に新日本プロレスで印象に残った試合について聞くと、何度も抗争を繰り広げてきたオカダ・カズチカ選手、棚橋弘至選手、中邑真輔選手らと同じように矢野通選手の名前が挙がっていた。

真の猛者は言語の壁を超えるのだ。

 

完全燃焼を目指して

矢野通選手とジョン・モクスリー選手の前哨戦が行われた第2試合の一つ前。香川・高松市総合体育館・第1競技場は第1試合から熱い物語が生まれていた。

石井智宏選手&本間朋晃選手&上村優也選手VS後藤洋央紀選手&YOSHI-HASHI選手&辻陽太選手。

暗黒四天王2人と「CHOAS」のざんまいタッグにヤングライオンの2人が火花を散らす展開である。

この試合後、石井智宏選手は珍しくバックステージでコメントを残した。

そのメッセージはシンプルに福岡大会への期待を生むものだった。

 

後藤、この数カ月、相当迷ったらしいな、オイ。ロス道場行くのもいい。肉体改造するのもいい。だけどよ、レスラーはよ、リング上で、すべてさらけ出すのが一番なんだ。オメエの怒りを全部、リング上で出してみろよ。ああ? やってんのか、それを? 1試合1試合、完全燃焼してるか? 後藤、福岡ではよ、どっちかが立てなくなるまでやり合うぞ

 

後藤洋央紀、流れに乗るか?

石井智宏選手は後藤洋央紀選手と完全燃焼できる試合を望んでいる。

おそらく肉体改造に加えて新技までを手に入れた後藤洋央紀選手であれば、結果、内容、インパクト全てに満足できる試合ができるとイメージができているのではなあだろうか。

勿論、後藤洋央紀選手も石井智宏選手との試合を重要な局面だと見据えている。

次(の公式戦の相手)は石井か。彼とのシングルで。毎年ね、『G1』(の季節)が来た、そういうふうに思ってるけど、今年もまた、やってきたね。場所は福岡。俺は個人的に、福岡は第2の故郷だと思ってます。まあ、『G1 CLIMAX』も中盤戦に入って、重要な局面に。彼とシングル、今年も、また最大のヤマ場となってます。絶対に負けられない闘い。必ずものにします

第2の故郷である福岡。ライバルの石井智宏選手。後藤洋央紀選手が燃えないわけがないのだ。

ジョン・モクスリー選手から初勝利を奪うのは矢野通選手かあるいは後藤洋央紀選手か。

後半の「G1クライマックス」最初の山場となる福岡大会は本日18時30分からスタートだ。

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