オカダ・カズチカと飯伏幸太が快勝!神試合連発の両国大会を振り返り

オカダ・カズチカと飯伏幸太が快勝!神試合連発の両国大会を振り返り。

オカダ・カズチカ選手の新技が発動し、SANADA選手を打ち破った両国国技館大会。あまりにもクオリティの高すぎる興行は全9試合。4時間を超える熱戦となった。

そもそも今回の両国決戦はスタート前から波乱が巻き起こっていた。

オカダ・カズチカ選手とSANADA選手の「IWGPヘビー級選手権試合」や飯伏幸太選手とEVIL選手による東京ドーム挑戦権利証争奪戦、鈴木みのる選手と獣神サンダー・ライガー選手の遺憾試合に注目が集まる中、新日本プロレスは対戦カードの変更について発表を行なった。

ジョン・モクスリー選手が欠場し「IWGP USヘビー級選手権試合」はランス・アーチャー選手VSジュース・ロビンソン選手へ。

また、ザック・セイバーJr.選手、田口隆祐選手、BUSHI選手の出場も見送りとなった。

騒つく会場。だが、一瞬にしてメヒコの空気へと一変した。鳴り響く「Agwja De Abejal」。

あの日、顎を粉砕した日のスーツで姿を現したエル・デスペラード選手へ大歓声が巻き起こった。

復帰戦の相手を務める「ロッポンギ3K」のSHO選手、YOH選手をいきなり強襲する。だが、「IWGPタッグ」に挑戦するまでに成長した2人はこれまでとは違う安定感を放ち始めている。

SHO選手の鋭いエルボーがエル・デスペラード選手を強襲。倒れ込んでしまったエル・デスペラード選手に心配の視線が集まったところで、反撃開始という相変わらずのプロレス脳を見せ付けてきた。

 

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仕事人・金丸義信

エル・デスペラード選手の復帰戦で最も輝いたのはひょっとすると金丸義信選手だったのかもしれない。

巧みなインサイドワークを駆使しつつ、SHOの選手へ的確なダメージを与えていく。明らかに「鈴木軍」のペース。だが、ドラゴン殺法を取り入れることで覚醒を果たしたYOH選手がリズムを作っていく。

この日のロッポンギ3Kは完全にエル・デスペラード選手の顎狙い。だが、金丸義信選手の「あれ」ことミスト攻撃がSHO選手に炸裂すると、エル・デスペラード選手のナックルパートが炸裂。

最後は「ピンチェ・ロコ」で試合を決めた。悪の2人は今日も強かった。また1人新日本プロレスに最高のレスラーが帰ってきたのだ。

 

聖帝が暗躍する瞬間

新日本プロレスワールドに野上慎平アナウンサーの声が響いた。思わず「来た!」と思ったのは僕だけではないはずだ。

“聖帝”タイチ選手とDOUKI選手、あべみほさん。鷹木信悟選手と内藤哲也選手が次々と入場を果たす。

開始のゴングが鳴るといきなり内藤哲也選手とタイチ選手が対峙した。が、タイチ選手はいきなりDOUKI選手にタッチ。この日のDOUKI選手のコスチュームは“聖帝”仕様の黒と金。

直前で対戦カードが変更になったにも関わらず、用意周到な一面を見せ付けてきた。

鷹木信悟選手とDOUKI選手。「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」でぶつかることは無かったものの、共に大きな話題を作ってきた2人が激しくぶつかり合う。

場外乱闘を経て試合は内藤哲也選手とタイチ選手の一騎打ちへ。スピードでかく乱する内藤哲也選手を一撃の重さで黙らせるタイチ選手。スイング式のDDTを一度は防がれるも2度目でるしっかりと決めてくる辺りは流石は内藤哲也選手である。

鷹木信悟選手が「ラスト・オブ・ドラゴン」を決めようとするもタイチ選手が反則攻撃へ。一発で反則負け。

マイクを持つと「うるせーバカ。おい内藤。おめー弱いな。弱くなったなぁ。お前ができなかったこと、代わりに俺がやってやるよ。残る余生静かに暮らせ」と爆弾発言が飛び出した。

“聖帝”自ら二冠王への侵略を開始するのか。

ちなみに、先日のCMLL中継で「俺は反則負けの経験がない」と語っていた“聖帝”。これが初の反則負けとなったのだろうか。

 

超絶イケメン登場

コスチュームが定まらないで評判のジュース・ロビンソン選手が秋冬仕様で両国国技館に姿を現した。

が、フードを外しグラサンを取った瞬間息を飲んだ。ガチのイケメンがそこにいたのだ。

ドレッドヘアに髭と派手な外見をやめたジュース・ロビンソン選手の素体は加藤ローサさん似の超絶なイケメンだったのだ。

外見に目を奪われる間もなく、今回満を辞してシングル戦線へと乗り込んできたランス・アーチャー選手からNODQマッチの提案が行われた。

試合開始のゴングが鳴れば、「待ってました」と言わんばかりにランス・アーチャー選手が躍動する時間が続く。だが、ジュース・ロビンソン選手もやられっぱなしという訳にはいかない。NODQマッチはナックルパートが使い放題なのだ。

得意のナックルでペースを掴むとキャノンボールで流れを引き寄せる。

ただし、ここからがランス・アーチャー劇場だった。椅子を巧みに使用した攻撃であっという間にジュース・ロビンソン選手を追い詰めると、EDBクローでフィニッシュ。

ランス・アーチャー選手が「IWGP USヘビー級王者」に輝いた。

 

黄金の星と闇の王

“メード・イン・ニュージャパン”と“型破りな才能”が東京ドームの権利証を懸けてぶつかる時が来た。

まずはじっくりとEVIL選手が腕で飯伏幸太選手を絞り続ける。ヘッドロックに時間をかける。じっくり、じっくりと。グラウンドで飯伏幸太選手へダメージを与えていく。

飯伏幸太選手を倒すために必要なことの一つにリズムへ乗せないという点がある。

相手の長所を消して勝つ。“英国の若き匠”ザック・セイバーJr.選手のように、飯伏幸太選手の持ち味を出させない展開をEVIL選手が作り上げているのだ。

棚橋弘至選手は「パワー、スピード。チームとして機能させる軍師的な要素もある。後、足りないのはシングルプレイヤーとしての称号である」と語った。

山崎さんもEVIL選手に対してそろそろ結果が出る頃だと睨んでいたという。

ミラノ・コレクションA.T.さんからは逸材という言葉が飛び出した。

トップレスラーたちから見て可能性の塊であるEVIL選手。その才能の片鱗が次々と試合の中でも表現されていく。飯伏幸太選手の動きを読み切りロープを使ったフットスタンプが炸裂。

闇の王はチャンスを掴むための準備を万全に整えてきた。勝ちに徹する男。新日本プロレスの闇の王は飯伏幸太選手を徹底的に研究し、攻略している。

完全に闇の王のペースで試合が進んでいたが、人でなしパイルドライバーからのシットダウン式ラストライド二連発で一気に流れを引き戻す飯伏幸太選手。

ボマイェで試合を決めようとするも、EVIL選手のカウンターラリアートが炸裂。さらにダークネス・ラリアットを見舞う。

東京ドームのメインイベントでSANADAと戦う。その一心がEVIL選手を突き動かしているのだ。

だが「G1クライマックス29」の覇者は揺るがない。カミゴェ二連発でEVIL選手を沈めた。

運命の2試合は明日以降に

鈴木みのる選手VS獣神サンダー・ライガー選手。オカダ・カズチカ選手VS SANADA選手は増刊号として明日以降に公開したいと思う。

両国国技館大会はとんでもない4時間だった。

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