後藤洋央紀のインタビューから人生に必要な気持ちを受け取る

後藤洋央紀のインタビューから人生に必要な気持ちを受け取る。

新日本プロレスの後藤洋央紀選手。「CHAOS」所属する“混沌の荒武者”に流れが来ている。打倒・ジェイ・ホワイトというテーマ。そして、「IWGPヘビー級ベルト」と「IWGPインターコンチネンタルベルト」の二冠王。

元「CHAOS」の“後輩”に敗れたこと。内藤哲也選手が偉業を成し遂げたいという理由から同時戴冠を目指はじめたこと。この2つが複雑に絡み合い、後藤洋央紀選手にとって初の偉業達成が近づいてきたのである。

2019年11月3日。王者ジェイ・ホワイト選手VS後藤洋央紀選手が白いベルトを懸けてセルリアンブルーのリングに立つ。

後藤洋央紀選手にとって2015年9月27日以来の「IWGPインターコンチネンタル選手権試合」。当時の相手は現スーパースター中邑真輔選手だった。

この日を境に別の道を歩むこととなった白いベルトと再会し、「金メダル」を狙うことはできるのか。

後藤洋央紀選手による新しい挑戦の時が近づいてきている。そんな最中に新日本プロレス公式スマホサイトで発表されたのが、後藤洋央紀選手へのインタビュー記事だった。素直に言葉を紡ぐ後藤洋央紀選手。その言葉の一つひとつに彼の人生哲学が込められていた。

今回はその言葉を抜粋しつつ、僕の所感をまとめていきたい。

 

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這い上がるということ

後藤洋央紀選手は一見すると不名誉な記録を持っている。「IWGPヘビー級ベルト」挑戦回数8回。ただし、タイトルマッチでの勝利回数はゼロ。

プロレスラーとは何度でも立ち上がる存在。それが前提にあったとしても、なかなかどうしてここまで結果が出ないと諦めてしまってもおかしくはないと思ってしまう。

後藤洋央紀選手はしっかりとした価値観を真っ直ぐに持っている。

挑戦している回数とは這い上がった回数である。そうだ。挑戦することにも意味があるのだ。

――ちょっと聞きずらいんですが、最近、タイチ選手が後藤選手のIWGPヘビー王座への挑戦数をネタにしてましたね。何度挑戦しても獲れていないと。

後藤 まあ、それも快挙ですよ。獲れてないですけど、IWGPヘビーの挑戦が8回目っていうのは誰も成しえてないことですから。もちろん名誉なことではないですけど、挑戦している回数っていうのは俺が這い上がってきた回数でもあるので、誰にも真似できない事でもあると思ってるんです。

 

荒武者。新日本プロレスの頂へ

ジェイ・ホワイト選手との一騎討ちで、後藤洋央紀選手が勝利した場合、荒武者がいよいよ天下取りへ進む狼煙が上がる。

挑戦者として名乗りを上げてくるだろう内藤哲也選手と、タイチ選手のいずれかをイッテンヨンで迎え撃つ。

そして、見事防衛した暁には白と黒の同時戴冠へ進軍する心づもりらしい。

今回の大阪決戦には深すぎるほどの意味がある。2018年の年末は最後に「NEVER無差別ベルト」を落とし、イッテンヨンは第0試合への出場に留まった。これは東京ドームで常にタイトルマッチを戦ってきた彼のプロレスキャリアの中で、あまりにも大きな出来事だったように思う。

――今回の大阪で勝利すれば、IWGPインターコンチネンタル王座を持って東京ドーム2連戦へという可能性が高いです。最終的には、オカダ選手か飯伏選手との対戦も見えてくると思いますが。

後藤 どちらになるかわかりませんけど、やっぱりドーム2連戦はタイトルマッチ2連戦になるでしょうし、ならないとダメでしょうね。俺がここでインターコンチを獲って、4日の東京ドームで誰かと防衛戦をしてそこで勝ったうえで、5日にIWGPヘビーのチャンピオンとできればっていうのが、俺の構想の一番いい形ですね。

 

己で勝負するということ

柴田勝頼選手と共に作り上げた肉体。パワーはそのままに技のキレとスピードが増した“混沌の荒武者”は、以前と比較しても明らかに強い。

新技も開発してきた。牛殺しフェイントからのGTRやGTW。万全の状態で現王者へ挑戦する。

その時に大切なのは、己を信じること。人は何か大きなことに向かう際、小細工に走ってはダメ。歩んできた道のりを信じる。

タイトルマッチで盟友・柴田勝頼選手のセカンドは実現するのか。それともしないのか。ここにも注目したいと思う。

――2016年は白塗りで登場しましたが、今回もなにか秘策は考えていますか?

後藤 いや、もう今回は己の力と技術と精神力だけで臨みますよ。「俺はそういうことを目指してたのか?」「いや、違う。俺は強くなりたくてこの世界に入ったんだ」って思い出させてくれたのがLA道場なんですよ。

――あの白塗りと、LA道場というのはたしかに真逆のベクトルですよね。

後藤 ええ。だから、強さを誤魔化そうとしたああいう形って、いまの俺のなかでは必要ないですね。今回は、いまある自分を全部出したいと思います。

頑張れ!後藤洋央紀選手。偉業という名の覇道を歩む姿を心から楽しみにしている。

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