ランス・アーチャーがAEWへ!新日本プロレスでの軌跡を振り返る

ランス・アーチャーがAEWへ!新日本プロレスでの軌跡を振り返りたいと思う。

改めて新日本プロレスで長年活躍した名レスラーにお礼が言いたいのでコラムを書いてみる。

2020年3月4日、ふとしかキッカケで新日本プロレスの公式サイトを覗いてみると、そこにランス・アーチャー選手の名前が無かった。

公式プロフィールからの削除はしばらく新日本プロレスのリングに上がらないことを意味している。※数年間対戦カードが組まれていなくてもプロフィール欄に名前があるレスラーもいるがこうして明確に公式ページから消えるケースもある。

“テキサス・ハイタワー”から“アメリカン・サイコ”。そして、新日本プロレスマットのシングル戦線を席巻した“MURDERHAWK MONSTER”へ。

「鈴木軍」の結成メンバー3人の次に登場した第四の男がランス・アーチャー選手だった。

新日本プロレスがユークスからブシロード体制になる直前に現れたスーパーヘビー級の超蒼穹レスラー、ランス・アーチャー選手。

その軌跡を少しだけ振り返りつつ、彼への感謝の気持ちをまとめておきたい。

まずは2011年6月18日のスペシャルタッグマッチ。真壁刀義選手&小島聡選手VS鈴木みのる選手&ランス・アーチャー選手の一戦からだ。

 

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元WWEというブランド

当時のニックネームは“テキサス・ハイタワー”。入場曲も今とは異なるものを使用しており、非常に新鮮なワンシーンのように映る。

リング周辺をグルっと回るとジャスティスブルーのTシャツに身を包んだキング・ファレ(現バッドラック・ファレ)選手の姿もある。

なるほど。と、いうことは...。とセコンドをマジマジと見てみると、三上恭介選手の姿もあった。

小島軍(仮)を解散に追い込み、構成員を軒並み従えた“世界一性格の悪い男”鈴木みのる選手。

今よりも金髪が目立ち、明らかにジュニアの体型をしているタイチ選手。

新日本プロレス初参戦のランス・アーチャー選手。そして、1人のヤングライオン 。

今の「鈴木軍」を構成するものがこの日から始まっていたのだと思うと、なんだか胸が熱くなってくる。

勿論、試合も素晴らしかった。当時、小島聡選手は新日本プロレス所属ではなく、(新日本プロレス→全日本プロレス→新日本プロレス)フリーという立ち位置である。

鈴木みのる選手は今と同じくフリー。2010年4月11日、チャンピオンカーニバル決勝で船木誠勝さんを破り優勝。5月2日には第42代『三冠ヘビー級王者』に輝くなど、文字通り全日本プロレスを制圧した後に、再び新日本プロレスへと現れた。

2人の外敵がぶつかり合うリングにランス・アーチャー選手は招かれた。

そして、魅せた。初戦ということもあり、コンビネーションはこれから更に伸びていくという余白はあったが持ち前の肉体とパワーを生かしたプロレスは今と全く遜色がない。

この日、新日本プロレスのランス・アーチャー選手が生まれたのだ。

 

K.E.S

新日本プロレスで最も強いタッグチームは?と聞かれれば今でも「キラー・エリート・スクアッド(K.E.S)」だと答えたい。

2012年以降、新日本プロレスのタッグ戦線で暴風雨を巻き起こしていた最強“ガイジン”タッグチームである。

『IWGPタッグベルト』は三度戴冠。SANADA選手&EVIL選手のタッグチームが一斉を風靡し始める直前の王者であり、東京ドームでのタイトルマッチで内容は圧倒していたようにも思う。

デイビーボーイ・スミス・ジュニア選手は新天地として既に全日本プロレスのチャンピオンカーニバルへの参戦を発表している。

ランス・アーチャー選手はAEWでこれまで通り、圧倒的な強さと存在感を見せて欲しいと願うばかりだ。

 

ありがとう、EBDクロー

「Everybody Dies」物騒な言葉だが、あまりにも彼にハマりすぎていてカッコいい言葉だな、と思う。

2019年の「G1クライマックス」以降、ランス・アーチャー選手は髪を赤く染め、フィニッシャーを「ブラックアウト」から「EBDクロー」へと切り替えた。

ビジュアルも必殺技も変えて臨んだ夏の最強戦士決定戦で勝ち星にこそ恵まれなかったものの、圧倒的すぎるインパクトは残すことに成功した。

今ではヘビー級として新日本プロレスの頂点を目指しているウィル・オスプレイ選手をパワーで凌駕。

EBdクロー初の生贄となった“空王”はこめかみが壊れたのではないか?と思うほどのダメージを負っているように見えたほどだ。

それから『IWGP USヘビー級ベルト』を初戴冠。赤い髪に赤いベルトがよく映えていた。

次はどうなる?2020年は新日本プロレスでどんな活躍を魅せてくれる?本音ではそう思っていただけに正直悲しい。

ただ、長年新日本プロレスに貢献してきたランス・アーチャー選手を明るく応援したい気持ちも胸にいっぱいあるのだ。

最後に。

ランス・アーチャー選手。これまで新日本プロレスでたくさんの試合を見せていただき、ありがとうございました。新天地AEWでのご活躍、心から祈っています。

また、いつか新日本プロレスで入場時の聖水パフォーマンスとパワフルなファイト、EBDクローが見れることを楽しみに待っています。

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