後藤洋央紀の「IWGPヘビー級」戴冠は必然だった

後藤洋央紀の「IWGPヘビー級」戴冠は必然だった。

これはあくまでも予習だ、外れるかもしれない僕の勝手な妄想。ただ、外れないかもしれない。正解は神のみぞ知る。いや、水道橋の父のみぞ知ることなのだ。

今朝、天啓が降りた。間違いない。後藤洋央紀選手が「IWGPヘビー級ベルト」を戴冠するビッグウェーブが直ぐそこまで来ているのだ。

YOSHI-HASHI選手が新日本プロレス、いやプロレスラーとしてデビューしてからはじめてのベルトを戴冠した。

『NEVER無差別級6人タッグ王座』。いつもこのベルトのタイトルマッチは「おー!勝った!あー!負けた!」くらいの温度感の時が多かったのだが、YOSHI-HASHI選手が戴冠したことで今、新日本プロレスで最もドラマチックなベルトへと変貌を遂げた。

3VS3の意地の張り合い。それぞれの個性のぶつかり合いはシングルともタッグとも違う魅力を見せ付けた。

そうなのだ。中邑真輔選手の壮行試合も6人タッグだった。3人だから魅せることができる世界が確かに存在するのである。

男を魅せて、諦めないことの美しさを証明したYOSHI-HASHI選手。そうなると黙っていないのが“混沌の荒武者”後藤洋央紀選手だ。

 

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既に4年半。荒武者の機は熟した

THE NEW BEGINNING in OSAKA 2016年2月11日 大阪・大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪) 第9試合 IWGPヘビー級選手権試合 オカダ・カズチカ VS 後藤洋央紀。

後藤洋央紀選手による最後の「IWGPヘビー級」挑戦から約4年半が過ぎた。

「CHAOS」に入って以降は一度も挑戦できていない。

後藤洋央紀選手は一度も「IWGPヘビー級ベルト」を諦めたことないはず。ただ、それ以上に「NEVER無差別級」から求められるシーズンが続いたように思う。

ここ数年、後藤洋央紀選手と言えば「NEVER」。そんなイメージが定着していた。

そろそろ卒業し、次の戦いを視野に入れても「NEVER無差別級ベルト」が後藤洋央紀選手を離さない。そんな4年だったように思う。

後藤洋央紀選手は決して錆びることなく、求められる場所で成果を残し続けてきた。

そして、機は熟した。2020年の新日本プロレスは夢が叶う場所になってきている。

我々が長年追い求めてきた夢、本当であれば10年の間に実現しても不思議ではなかった後藤洋央紀選手の「IWGPヘビー級ベルト」戴冠がすぐそこまで来ているのだ。

 

3つの鍵と共通点

今の新日本プロレスは何が起きるか本当に分からない。

まず、“俺たちの”高橋裕二郎選手。彼がオカダ・カズチカ選手の対角線に立ち、何度も自身のアイデンティティを懸けた戦いを繰り広げていると誰が想像しただろうか。

続いてYOSHI-HASHI選手。プロレスラーとしてのデビューから13年間、新日本プロレスだけでなく全団体で一度もベルトを戴冠できていなかった彼がはじめてのベルトをこのタイミングで手に入れると思った方もいないはず。

そして、“キング・オブ・ダークネス”EVIL選手。

彼がこのタイミングで“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”を裏切り二冠王になっているとは2020年のイッテンゴでは誰も想像できていなかったはず。

この3人には一つの共通点がある。全員、新日本プロレスの“ヤングライオン”出身なのだ。

日本が、世界が危機的な状況の中で、彼らの中に流れる美しく気高い獅子の血が目覚めた。

ジュニア戦士にして二冠王に挑戦した高橋ヒロム選手。逆境から立ち上がった棚橋弘至選手。

このタイミングで「KOPW2020」をぶち上げたオカダ・カズチカ選手。

無差別級として完全覚醒しつつあるSHO選手。身長体重不明の男もこれまで以上の輝きを発揮している。

そして、帰還したマスター・ワト選手。

最後に映画出演が報じられ、リングの内外で存在感を発揮する真壁刀義選手。

全員が新日本プロレスの野毛道場で生まれ、育ったプロレスラーだ。

海外にまで目を向けると中邑真輔選手がこのタイミングでタッグのベルトを手にしている。

それぞれに流れる獅子の血が覚醒しつつある今、後藤洋央紀選手に期待するなという方が無理な話なのだ。

相手は...凱旋帰国時から対角線に立ち続けてきたEVIL選手でもあの春の借りを返すための内藤哲也選手でもどちらでも構わない。

次は俺だ。俺しかいない。そんな荒武者の決意は新日本プロレスファン全員が笑顔になっま日の言葉に詰まっていた。

後藤「本当、俺はYOSHI-HASHIから夢をもらったよ。もらった。一つ言えることだけど、諦めなければこうして結果がついてくるっていうことだよ」

出典:新日本プロレス公式

荒武者のファン全員が諦めてない。今度は俺たちの後藤洋央紀が夢を掴む番。結果を残す番なのだ。

 

G1制覇、東京ドーム

新日本プロレスは秋の大会スケジュールを発表し、「G1クライマックス30」の開催を発表した。

試合数は制限されるとしても、例年と比較して大会日程自体が短い訳でない。

つまり、例年と変わらない熱い激戦が約束されるということだ。

現時点でエントリーするレスラーは不明。ひょっとすると“バレットクラブ”のジェイ・ホワイト選手やKENTA選手。現時点で「IWGP USヘビー級王座」のジョン・モクスリー選手。ウィル・オスプレイ選手など“ガイジン”レスラーが戻ってくる可能性もある。

ただし、優勝は後藤洋央紀選手で決まりだ。今年の夏に優勝を飾れば実に12年ぶりの快挙となる。

優勝決定戦の相手にはオカダ・カズチカ選手を希望する。そして、セコンドには柴田勝頼選手がついてくれることを祈っている。

ここから“CHAOS”と“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”あるいは“バレットクラブ”の前哨戦がはじまり、権利証防衛を2度ほど重ね東京ドームへ。

そして、メインイベンントを制した後藤洋央紀選手が夢を叶える。

YOSHI-HASHI選手から夢を受け取った後藤洋央紀選手。彼が悲願を達成することこそが新日本プロレスファンに最高のハッピーエンドと提供することになるのだ。

その時、僕はこう思うだろう。ガンバるって素敵だね、と。

同級生 魂のプロレス青春録 (G SPIRITS BOOK)

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