なぜ、石井智宏&矢野通はこんなにも強いのか?

なぜ、石井智宏&矢野通はこんなにも強いのか?

新日本プロレスの「ワールドタッグリーグ2020」もいよいよ終盤戦だ。

残り2試合を残して、上位チームは完全に団子状態。実に

2020年11月30日の後楽園ホール大会。

「ワールドタッグリーグ2020」の公式戦で石井智宏選手は棚橋弘至選手の発奮を諭すように、試合を通じて刺激し続けた。

棚橋弘至選手がコーナーで逆水平チョップを連発するなど、僕は正直はじめて見たかもしれない。

何でもできる棚橋弘至選手だからこそ、やることを絞る。技を厳選することで磨きをかけ、一つひとつの技を昇華させていく。

コーナーでの逆水平チョップも棚橋弘至選手が選ばなかったスタイルだ。ビンタは見舞っても逆水平チョップはしない。

そんな棚橋弘至選手の矜持に踏み込んで、新日本プロレスのエースの心を動かす。

石井智宏選手ならではの 心が詰まった試合だったように思う。

そして、この日の白星で石井智宏選手と矢野通選手は勝ち点10で単独トップに立った。

2017年の東京ドームで『IWGPタッグ王者』にも輝いた実績を持つ「CHAOS」の最強タッグチーム。信頼の絆で結ばれた実力者と癖モノが手を組むことで生まれる化学反応は、見るものの心を奪い試合が終わってみれば「ウメェぇぇぇ!(丸め込み)」か「すげぇぇぇぇぇ!(垂直落下式ブレンバスター)」と叫んでしまうのだ。

 

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まさに極上の2人

実力者同士が完璧なタイミングで連携技を決めた。

この日も石井智宏選手のラリアットがトーア・ヘナーレ選手に炸裂すると、矢野通が一気にフロントスープレックス(アマレス仕込み)、さらに石井智宏選手がスライディングラリアットを見舞った。ここでほぼ試合の流れは石井智宏選手&矢野通選手組に傾いたと言っても過言ではない。

石井智宏選手の機動力、矢野通選手の一歩の速さ。2人共に超短距離の間合いを詰めるのがとにかく早い。

るろうに剣心に出てきた縮地を彷彿とさせるような動きで、一気に相手の足元や首元を狙い撃つ。

勝つための方程式が出来上がった2人。そんな2人だからこそ、どんな相手にも負けない強さを持っているのだと思う。

この日の試合後、やはり石井智宏選手は棚橋弘至選手に何か思うところがあったようだ。

 

どうした!棚橋弘至

石井智宏選手がバックステージで口を開く時。必ず何かしらの意味がある。無駄なことは一切喋らない石井智宏選手だからこそ、言葉に重みと深さがあるのだ。

石井「これで単独トップだな? トップだよ。あと二つ、行ってやるから。

それから棚橋。いつまでサポート役に徹してんだ、この野郎! お前が表に出てこんかい、オラ! そしたら、潰してやるからよ。いい子ちゃんでいんじゃねえぞ?」

出典:新日本プロレス

棚橋弘至選手&トーア・ヘナーレ選手の“ヘナーレース”は現在、勝ち点2。ダントツの最下位である。

新日本プロレスのエース。2020年には飯伏幸太選手と「IWGPタッグ王者」にも輝いた棚橋弘至選手が低空飛行していることに石井智宏選手としては何か思うところがあったのだろう。

今日も他責にしないエースはこんなコメントを残している。

棚橋「この試合結果も、この試合内容も、そして俺自身も……(天を仰いで)ああああ、すべてが悔しい。悔しくて、頭おかしくなるな」

出典:新日本プロレス

とにかく悔しい。シンプルなメッセージだが、本当に大切な感情だと思う。限界を感じたり、他人のせいにしたりすると悔しいという感情がどうしても薄れていく。

そんな薄味の人間になるのではなく、いい時も悪い時も全力で生きることが大切なのだ。

石井智宏選手の激により棚橋弘至選手、“ヘナーレース”はどう変わっていくのか。ここからが勝負所である。

 

無骨にまっすぐに己の道を生きる

最後に。石井智宏選手はSNSをやっていない。TwitterアカウントもなければInstagramのアカウントもない。あるのは自身のアメブロのみ。

ameblo.jp

リングで魅せる無骨でまっすぐな姿はいつ見ても僕の心を刺激する。そして、ブログで魅せるコミカルさはいつも僕の心に豊かさをくれる。どういうこと(笑)と思うことも多いのだが。

今年も残り一ヶ月だ。全然気にしていなかったのでチェックしていなかったが、NJPWFUNのコラムも軽く1000本を超えていて、そろそろ1100が見えてくるところにまでなってきた。

継続は力なり。信は力なり(スクール・ウォーズ)。今日も一日頑張っていこう。

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