ジェイ・ホワイトの復帰劇と「NEVER無差別6人タッグ」

ジェイ・ホワイトの復帰劇と「NEVER無差別6人タッグ」について書きたい。

2021年2月1日、突如後楽園ホールに姿を現したジェイ・ホワイト選手が石井智宏選手を強襲。

マネージャー・外道選手のTシャツもジェイ・ホワイトモデルへと戻り、完全復帰を象徴していたように思う。

ジェイ・ホワイト選手が新日本プロレス公式サイトのプロフィール欄から名前が消えて以降、様々な憶測が飛びかった。

「海外の某団体にスカウトされたのではないか」これが有力ではあったが、一部フェイスターンの声もあった。

リングネームのジェイ・ホワイトではなく本名のジェイミーでこれから戦うのではないか、と。

約1ヶ月間ヤキモキしていた気持ちはジェイ・ホワイト選手の帰還により安堵と喜びに変わった。

ただ、一連の展開により、ジェイ・ホワイト選手の立ち位置が難しくなったとも言える。

ジェイ・ホワイト選手がいきなり石井智宏選手を強襲し、続いてYOSHI-HASHI選手を必要以上に痛めつけたのは、自らの立ち位置を象徴するための行動だったように思う。

結果、後藤洋央紀選手がタオルを投げ入れて試合はストップ。

“荒武者ストップ”と勝手に命名してしまったが、僕は新日本プロレスでタオルが投げ入れられ、試合が終わる瞬間をはじめて見た。

今、新日本プロレスはここ数年で起こらなかったことが次々と起こっている。

 

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怒る!後藤洋央紀

狙われた石井智宏選手と痛めつけられたYOSHI-HASHI選手。仲間がやられて黙っている荒武者ではない。

「NEVER無差別級6人タッグ」でキーマン的な動きを見せ続けている後藤洋央紀選手は既にエンジン全開だ。

試合中は勿論、解説者としての仕事をしている最中でも、隙を見ればジェイ・ホワイト選手へ襲いかかる。

“打倒!ジェイ・ホワイト”を掲げたあの日からそろそろ2年。更なる進化を続ける後藤洋央紀選手が今回の「NEVER無差別級6人タッグ」の主役になるのではないかと、僕は踏んでいる。

これまでYOSHI-HASHI選手VSDOUKI選手や石井智宏選手VSSHO選手など、6人タッグの中でも中心になる戦いがそこにあった。

一般的に考えると石井智宏選手VSジェイ・ホワイト選手になるところだが、タオルを投げ入れ、解説席からペナルティを承知で襲いかかった後藤洋央紀選手がど真ん中に立ってくるような気がしてならない。

ちなみにこれまでの「NEVER無差別6人タッグ選手権試合」では“後藤洋央紀の献身”という言葉が生まれるほどに試合の流れを作るポジションを担ってきた(試合を見返すと、一番危険な時のカットプレーや仲間の体力を回復させるため一騎当千の暴れっぷりを魅せるなど、3人の要だという見方もできる)。

そんな荒武者に黙っていないのがジェイ・ホワイト選手なのだが...。

場外乱闘は禁止されているはずなのに、ゴトーは実況解説席からフェンスを乗り越えて襲撃してきたぞ! 新日本の責任者は一体何をしてるんだ? 何だ、ジェイ・ホワイトに襲撃するのは例外で許されてるのか? それもレスラーだけじゃなく、解説者も含まれてるのか?(スタッフに向かって)こうして話してる今にも攻撃を仕掛けてくるのか? 新日本、責任を取れよ! もし俺が実況解説席からフェンスを飛び越えて襲撃したら、大問題になるだろ?

罰金か何らかの処分が下るはずだ! ルールを破った後藤にも同じ処分が下されないとおかしいぞ! いや、もっといい提案がある。ゴトーをNEVER6人タッグのタイトルマッチに出すな。俺とタマ、ロアの3人対、イシイと“燃える闘魂”YOSHI-HASHIの2人のペナルティマッチに変えろ! 新日本、これは命令だ! これを見たらすぐに回答をよこせ! 何もせずうやむやに終わらせようとするのなら、目に物見せてやるからな!」

出典:新日本プロレス

 

ジェイ・ホワイト選手の言っていることはごもっともな気もする。確かに、解説席から堂々の試合後にジェイ・ホワイト選手を強襲したのだ。

解説席に座っている選手が試合に介入することはあっても、試合後に襲いかかるケースは稀。

それを知っているからか、新日本プロレスからの連絡に後藤洋央紀選手は怯えているのではないだろうか。

 

手負いのG.o.D

ジェイ・ホワイト選手の復帰により、2月11日の広島大会に新しいカードが一つ追加された。

現王者YOSHI-HASHI&石井智宏選手&後藤洋央紀選手の対角線に立つのはジェイ・ホワイト選手&タマ・トンガ選手&タンガ・ロア選手だ。

G.o.Dはこの前日にタイチ選手とザック・セイバーJr.選手の“デンジャラス・テッカーズ”とのタイトルマッチが組まれている。

結果はさておき、あの2人とのタイトルマッチが無傷で終わるとは思えない。

百戦錬磨のG.o.Dに取って修羅場とも言える2連戦となる。

ただ、こうも考えられる。

「NEVER無差別級6人タッグ」の価値はそこまで上がったのだ、と。

「IWGP」の冠が付くシングルベルトを全て手に入れたジェイ・ホワイト選手と「IWGPタッグ」の現王者がリスクを犯しててでも獲りにくるベルトとなったのだ。

約4ヶ月ぶりのタイトルマッチ。絶対にこんなところで落とす訳にはいかないチャンピオンチームだが...。

 

復活のジェイ

新日本プロレスに帰還したジェイ・ホワイト選手。ただ、海外ではとんでもない動きも起こっている。

ケニー・オメガ選手&KENTA選手VSジョン・モクスリー選手&ランス・アーチャー選手。

挑戦権利証を長期間守ってきたKENTA選手を除く3人は、「IWGP USヘビー級ベルト」の歴代チャンピオンたちだ。

さらに歴史を紐解くと、Cody選手、ジュース・ロビンソン選手。そして、ジェイ・ホワイト選手が過去に巻いた経験を持つ。

もしも、KENTA選手が敗れるようなことがあれば、次にアメリカの地で動くのはジェイ・ホワイト選手になるかもしれない。

その時、ジョン・モクスリー選手の隣に立つパートナーはもう1人の“デスライダー”になるのではないか。

そんな期待も膨らませつつ、まずは「NEVER無差別級6人タッグ」を楽しみにしたい。

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