新日本プロレスが後藤洋央紀に厳重注意を出した理由

新日本プロレスが後藤洋央紀に厳重注意を出した理由について考えてみたい。

2021年2月8日、お昼頃。新日本プロレスの公式ホームページで以下の投稿があった。

【ご報告】2月3日 後楽園ホールの乱闘に関して、後藤洋央紀選手に厳重注意

「NEVER無差別級6人タッグ」のパートナーであるYOSHI-HASHI選手がジェイ・ホワイト選手に痛めつけられた怒りを抑えることができなかった後藤洋央紀選手が、解説席から飛び出して襲撃した一件に対して新日本プロレスが動いた形となる。

普段からプロレスを見ている方であれば「あんなものが反則かい!(大仁田厚さん風に)」と思ったに違いない。僕自身もそう思った。

更には文面の中身だ。

ジェイ・ホワイト選手からの会社側に対する訴えを受け、後藤洋央紀選手に対して厳重注意を行ったとある。

つまり、「ジェイ・ホワイト選手が新日本プロレスへ指摘しなければ厳重注意はなかった」

付け加えるならば、厳重注意した理由すらこの文面だけ見るとすり替わっているようにも見える。

なぜ、新日本プロレスが後藤洋央紀選手にこのうような形で厳重注意を出したのか。

それを大々的に発表したのか。その裏側に何かあると見てよさそうだ。

 

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スイッチブレイドの今

改めて考えるとジェイ・ホワイト選手が復帰して以降、少しの違和感があった。

『NEVER無差別級6人タッグ選手権試合』の緊急決定は非常に珍しいことではなかったものの、ジェイ・ホワイト選手の主張が通るのがあまりにもアッサリ過ぎた。

ボコった翌日には、タイトルマッチが決定。本来であれば、やられた『CHAOS』サイドがタイトルマッチを受諾する形で試合が組まれるはず。そのセオリーを無視する形で、新日本プロレスは広島での試合を緊急決定した。

次に、後藤洋央紀選手への厳重注意だ。新日本プロレスが公式ホームページで後藤洋央紀選手について触れた。

これが厳重注意であれば、あの時のアレで何も公式発表がなかったのは正直違和感しかない。

解説の選手が直接試合に介入するなど、朝飯前。『鈴木軍』や『バレットクラブ』では日常茶飯事のはず。

にも関わらず、後藤洋央紀選手は厳重注意を受けた。これは、明らかにジェイ・ホワイト選手の言葉を受けてのアクションに他らならないだろう。

公式ホームページから名前を消すなんて、一介のレスラーがそう簡単にできることではない。ある種の交換条件が新日本プロレスと交わされたのか、それとも....。

もう一つ、後楽園ホールの試合で違和感があったので付け加えておく。

 

YOSHI-HASHIの激怒

この日の後楽園ホール。試合時間はたったの5分15秒だった。

結果は『CHOAS』陣営の反則負け。

解説席にYOSHI-HASHI選手が座っていたことからまさか...と思ったら、ジェイ・ホワイト選手の挑発が発動した。

頭に血が上ったYOSHI-HASHI選手がジェイ・ホワイト選手を追いかけてリング上に介入。マウントで攻撃を繰り出したタイミングで試合がストップ。『CHAOS』の反則負けが決まってしまった。

『バレットクラブ』に対して、反則負けのハードルが低すぎやしないかと思った方も多いはず。

この日の試合にエントリーされていないディック東郷選手は「まぁいつもいるよね」くらいの扱いにも関わらず、YOSHI-HASHI選手が突っ込んだ瞬間に試合が終わってしまった。

前述したとおり、ジェイ・ホワイト選手と新日本プロレスの間に何か密約があるのではないかと思わされる1シーンだった。

一方でオカダ・カズチカ選手の意見は一項に通る気配がない。この差は一体何なのだろうか...。

ジェイ「(※扉をノックして反応がないのを確認し)言うことを聞かない犬は、ゲージに閉じ込めてお仕置きだ。とにかく、俺が言いたいことはだな…なんでまだ後藤がNEVER王座戦に関わっているんだ!? この前、実況席から鉄柵を越えて乱入し、ファンを危険に晒したあいつに処罰はなしか!? ちゃんとあいつの親と嫁さんに電話をして、後藤がガイドラインを破ったと伝えたのか? きっと後藤はこの件で嫁さんにたっぷりしごかれたことだろう。それからYOSHI-HASHIまで同じ真似をしやがった! だけど、どうせ厳重注意で終わらせるんだろ。まぁYOSHI-HASHIのせいでCHAOSは反則負けだ。ひとつよくわかったのは、この会社は俺に何が起きたとしても何もしないってことだ。なんなら俺が注目の的だから利用して話題にしようっていう魂胆なんだろ。CHAOSのヤツらにジェイと交われと命令してても驚かない。そのほうがあいつらにとっても話題になれておいしいもんな。とにかく勝ったのは俺たちだ。広島はもう目前。俺たちが勝利してリアル・チャンピオンの証を見せてやる。外道、行くぞ」

出典:新日本プロレス

試合後のバックステージではこう語っているが、明らかに前と比較して高待遇になっている気がするのは僕だけだろうか?

 

荒武者の時代

乱闘騒ぎで厳重注意とは時代を感じる一文だった。

厳重注意とあるが具体的なペナルティについて追及なし。「次から気をつけるように」というのが主な内容だろう。

後藤洋央紀選手は逆境になればなるほど燃えるタイプだ。この一件を足掛かりにした天下取りを期待しているのは僕だけではないはず。

今週木曜日に行われるタイトルマッチでその感情を怒りを爆発させて欲しい。

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