中邑真輔と「IWGPインターコンチネンタルベルト」と2つの魔法

中邑真輔と「IWGPインターコンチネンタル」の魔法について書きたい。

2021年3月2日、WWEの中邑真輔選手が日本語で「魔法は解けない」とツイートした。

最初にこの投稿を見た時にどういう意味だ?と思った。

ただ、すぐに合点が行った。

新日本プロレスの「IWGPインターコンチネンタル王座」に対して言及しているのだ。

中邑真輔選手が新日本プロレスを退団する約半年前。

中邑真輔選手は後藤洋央紀選手と「IWGPインターコンチネンタル王座」を懸けて激突していた。

新王者となった後藤洋央紀選手は中邑真輔選手に対して、「自分勝手にベルトのデザインを変えて、歴代王者に対する敬意がない」と一刀両断。

「IWGPインターコンチネンタル王座」が前王者である中邑真輔選手の呪縛にかけられている。

煽りVや東京スポーツのインタビューなどでもそう言ったメッセージが飛び出していた。

当時、中邑真輔選手は「IWGPインターコンチネンタルベルト」に魔法をかけていた。

彼が初戴冠してからベルト戦線で絡みがなかったのは1試合だけ。中邑真輔選手が「IWGPインターコンチネンタルベルト」にかけた魔法は、必ず自分のもとに帰ってくると言うことなのかもしれない。

このツイートから一夜。色々と妄想が膨らみすぎてヤバいので、もう少しだけ書き進めていく。

 

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リマッチ天国

繰り返されるリマッチについて“リマッチ地獄”と揶揄されることがある。

内藤哲也選手も以前、「IWGPヘビー級」がオカダ・カズチカ選手、棚橋弘至選手、AJスタイルズ選手のリマッチ地獄であると言及したことがあった。

名勝負数え歌になるか。それともリマッチ地獄になるのか。

それは魔法使いの腕にかかっていたということだろうか。

2015年7月5日、後藤洋央紀選手とのリマッチに破れた中邑真輔選手はバックステージでこうコメントを残している。

中邑「こんなに集まってマスコミはどうしちゃったのか? チャンピオンがコメント振り待ってるぜ、オイ。ハァハァ、まぁ2タテくらって、これ以上大きなこと言うとね、ハハハ……さすがの俺もほら吹きになっちまうからな、オイ。ただ後藤、そのベルト、魔法がかかってんだ」

出典:新日本プロレス公式

「IWGPインターコンチネンタル」は必ず自分の手元に戻ってくる。これが中邑真輔選手の魔法。

僕はもう一つ“白いベルト”には魔法がかけられていたと思う。

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最高のベルト

「IWGPヘビー級」は最強のベルトであり、をIWGPインターコンチネンタル」は最高のベルトである。

飯伏幸太選手が二冠戦に名乗りを挙げた時から、この2つを手に入れたいという言葉が飛び出していた。

「IWGPインターコンチネンタル」は“最高”のベルト。大関ではなく、最高の価値を持っているタイトル。

これがもう一つの魔法だった。

これは、中邑真輔選手と「IWGPインターコンチネンタル」の歴史を知っている方にかけられた魔法でもある。

棚橋弘至選手がブログに書いた通り、反対意見が9割。

僕は新日本プロレスが変化し、進化していくことに何も不満もない。これから新しい動きがどんどん生まれていくとも思っている。

ただ、中邑真輔選手が輝かせたベルトが無くなってしまったのが寂しい。

「IWGP世界“ヘビー”王座は略すと「IWGPヘビー」になる。恐らくオカダ・カズチカ選手あたりが、この言葉をどこがのタイミングで言うとは思うが...。

ただ、インターコンチネンタルは事実上、歴史としては残るがそうの10年の歴史の幕を閉じたのだ。

「IWGPインターコンチネンタル」の歴史。それは中邑真輔選手の白い魔法の歴史だったのかもしれない。

中邑「いやぁ、前チャンピオン、あっぱれでした。それ以上、称えたいのはやまやまだけど、まぁこんな状態じゃ、また落ち着いたら言ってやるよ。そして、3度(たび)、4度、5度、またこのインターコンチネンタル(のベルト)、自分の手に戻って来た。まだまだやることあんのかな?あるからこそ、このベルト、俺の命、吸い尽くしに戻って来たんでしょう。まぁ、ある意味、この1年、後藤洋央紀相手に闘ったと言っても過言じゃないよね。俺からすれば、やり方、違うけど、偉大なチャンピオンの1人だったぜ。インターコンチネンタルチャンピオンとして、IWGPチャンピオンにサシで勝ってんだから、それ以上の色ってありますか?まぁあっぱれって言ってるよ。もう早々に、インターコンチンネンタルの次の相手が決まったみたいだね。もうサイコロは投げられたも同然。さぁこの最高のベルトで闘っていこうか…」

出典:新日本プロレス公式

 

全ては物語としてつながっていく

AJスタイルズ選手の防衛戦を終えた中邑真輔選手は「世界、世界ですね。自分の思う、自分の目指すさらなる高みステージを、それを目指して生きていきたいと思ってます」とコメントを残している。

この時は、WWEへ移籍するために、新日本プロレスを退団するという意味での「世界」という言葉だったはず。

「IWGPヘビー級」と「IWGPインターコンチネンタル」の統一タイトルが「IWGP世界ヘビー級」になったのは何の因果か偶然か。

中邑真輔選手は、「IWGPヘビー」至上主義という固定概念を壊し、メインイベントの順番までひっくり返した。ただ、魔法使いが里を離れたことにより、2つ目の魔法がかかったベルトは過去と比べられることになったのだ。

もともとは中邑真輔選手に10円玉と揶揄された(僕がそれまでの王者にリスペクトがないわけではないので、変に勘ぐらないいただけると助かる)ベルトだ。

魔法で白く美しく生まれ変わらなければ、今ほどの価値は絶対に無かったはずである。

中邑真輔選手は新しいタイトルを自分色に染め上げ、常識を壊した。

飯伏幸太選手は最高と最高を一つに統一し、常識を壊し、新しい時代の担い手となった。

新日本プロレスはシン・新日本プロレスとして前に進み続けているのだ。

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★今週号の週刊プロレスで棚橋弘至選手が「IWGP世界ヘビー級」、統一に関して語っている。ぜひ、こちらもチェックして欲しい。

魔法はとけていない?

中邑真輔選手はタイトルを封印してきたレスラーとしても有名てある。

では、“ふっかつのじゅもん”が唱えられるのも中邑真輔選手だけでないだろうか。

例えば..'の話だが。新日本プロレスに復帰し、「IWGP世界ヘビー級」を戴冠。

そのリング上で「IWGPインターコンチネンタル」の復活を宣言したらどうなるか。

最強と最高の遺伝子を持ったベルトは残りつつ、新しい最高の歴史がスタートする。

「だから言ったでしょ?魔法はとけない、って」

とバックステージで中邑真輔選手が語ったりしたら、僕は昇天してしまうだろう。以上!

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