高橋裕二郎がYOSHI-HASHIに負けたけど、もっと好きなった
高橋裕二郎がYOSHI-HASHIに負けたけど、もっと好きなった。
YOSHI-HASHI選手のカルマが決まった瞬間。“俺たちの高橋裕次郎”の春が終わった。
花粉症の症状が出る度に春なんか早く終わればいい。そんな風に思ってしまうこともあるが、新日本プロレスの春。高橋裕次郎選手の春だけはもっと長く続いて欲しいと思っていた。
先日、知り合いとこんな話題になった。
「ニュージャパンカップカップ2021」の優勝予想は誰?と。
これまでの流れや実績を踏まえると、オカダ・カズチカ選手。
春といえばこの人・後藤洋央紀選手。激烈おじさんな鷹木信悟選手。
そして、新日本プロレスの新しい希望ことSANADA選手。
この4選手がパッと頭に浮かんだ。
内藤哲也選手とジェイ・ホワイト選手は敢えて外した。
「あれ?裕次郎じゃないの?」そう言われた時にハッとした。
そりゃ理想は高橋裕次郎選手。ただ、現実的に厳しいのは間違いない。
「本気で信じれば理想じゃなくて、予想でしょ」
確かにその通りだ。俺が信じないで誰が高橋裕次郎選手を信じるのだ(いや、そりゃ沢山いるんですが)。
色々と書いてきたが、僕の「ニュージャパンカップ2021」優勝予想は高橋裕次郎選手。その予想は外れてしまったが、昨日の試合を見て、僕は高橋裕次郎選手がもっと好きになった。
いつも通りカッコよかった。結果もそうだが、それが大切なのだ。
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— njpwworld (@njpwworld) 2021年3月10日
🏆NEW JAPAN CUP 2021🏆京都大会‼️
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『NEW JAPAN CUP 2021』1回戦‼️
6年ぶりのシングルマッチ🤼♂️
6年前は裕二郎が勝利しているが果たして…⁉️
🆚 @YOSHIHASHICHAOS × 高橋裕二郎
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生きるということ
2020年の「ニュージャパンカップ」は一回戦でオカダ・カズチカ選手と激突。
試合やバックステージでの舌戦。さらには「俺の位置まで引き摺り下ろす」という名言が飛び出した“同期対決”はオカダ・カズチカ選手に軍配が上がった。
そして、2021年。今年の相手のオカダ・カズチカ選手と同じく「CHAOS」のYOSHI-HASHI選手だった。
裕二郎「あいつよ、俺が新日本プロレスに入門してから、2年か3年後によ、あいつが新日本プロレスの道場に、入門テストのための履歴書を2回も3回も送ってきてんだよ。
そん時よ、俺はまだデビューしたばかりでよ、見てんだよ、あいつの履歴書を。そん時よ、俺があいつの履歴書、捨てちまえばよかったよ」
僕は高橋裕二郎選手のこういった人間臭い発言が大好きだ。
「だっせ」と笑う人もいるだろう。後輩に負けた上にこんな昔の話を持ち出すなんてと思う人もいるだろう。
ただ、自分が全く同じ境遇になった時、同じことを考えないだろうか。
あの時、履歴書捨ててりゃ今日の負けはなかった。それくらい悔しいのだ。後輩に負けるということは。
高橋裕二郎選手はまたパートナーの内藤哲也選手に大きく差をつけられ、オカダ・カズチカ選手には超スピードで追い越された。
彼と年齢が近い後輩で唯一実績が無いのがYOSHI-HASHI選手だったのだ。
変わってないよ
YOSHI-HASHI選手は肩の怪我が癒え、生まれ変わったような動きを魅せるようになった。
そして、初のベルト「NEVER無差別6人タッグ」を戴冠し、完全に覚醒。
出せば決まりの隠し技・緊箍児も披露し、ジャイアントキリングという言葉すは当てはまらなくなってきた。
今のYOSHI-HASHI選手は強い。
この日の解説席に座っていた邪道選手のコメントも考え深い。
清野茂樹アナウンサーが「YOSHI-HASHIは変わりましたよね?」と振った時、「(興味なさそうに)変わってないよ」とアッサリ返した。
ミラノ・コレクションA.T.さんも「変わったでしょー!」とツッコミを入れていたが、個人的にはこう解釈している。
YOSHI-HASHI選手は(怪我がなければ)昔からこれくらいできていた、と。
別に昔から変わってない。ファンが思わず応援したくなるベビーフェイス性も。
変わったのではなく、ようやくコンディションが戻った。そこにこれまでの経験値が上乗せされれば、結果が出るのは当然だ。
「変わってないよ」とうそぶいた裏側にある本当の気持ち。こうしたことを想像しながら楽しめるのがプロレスの醍醐味だろう。
絵になる伊達男
試合後半。“バレットクラブ”加入後に初披露した“マイアミ・シャイン”が炸裂。
その瞬間に「おっ!裕二郎がマイアミ・シャイン抜いてきましたね〜」と心の中のGK金沢さんがつぶやく。
高橋裕二郎選手のこうしたシングル限定でいきなりファン待望の技を出してくるところが昔から好きなのだ。
そして、カメラに抜かれた時の表情がとにかく絵になる。映える。カッコいい。表情で語れるレスラー。それが高橋裕二郎選手なのだ。
また、この試合ではオカダ・カズチカ選手との一戦とは違い、随所に「お前に負けるわけねぇ」という上から目線のアクションが度々飛び出していた。
張り手を見舞ったり、普段なら休むところでもラリアットを返したり。
普段は繋ぎ技として機能しているフィッシャーマン・バスターを雪崩式で繰り出しただけでなく、連発したシーンを見ても、まだまだ高橋裕二郎選手はシングルをもっと見たいと思ったものだ。
この試合を通じて、高橋裕二郎選手VSYOSHI-HASHI選手の構図が浮かび上がってくることを切に願う。
今、最も新日本プロレスで注目集める『NEVER無差別6人タッグ』。ジェイ・ホワイト選手&G.oDをも破り、既に敵なしといった状況だが、高橋裕二郎選手であれば、今のチャンピオンたちに土を付けることができるのではないだろうか。
高橋裕二郎選手、石森太二選手、そしてバッドラック・ファレ選手。この3人での『NEVER無差別6人タッグ』挑戦を願うばかりだ。
YOSHI-HASHI「裕二郎、オイ、NEVER6人(タッグ)のベルトだろうが、そう簡単に獲れるもんじゃないからな、コノヤロー。でも今日の高橋裕二郎、気持ちがあふれてる、昔CHAOSいたの、ちょっと思い出したよ。でもあの時と、俺もあいつも、もう立場違うから。俺は今ベルト持ってるし、お前なにも持ってない。俺はさらに、さらにさらに(ベルトを)獲りにいくからな
お前はどうすんだ? このまま、くたばってんのか? オイ、今日、今日、俺に負けたの、どう思う? 悔しいと思うだろ? 悔しいとすら思わなくなったら、テメエは終わりだ、コノヤロー」
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