IWGP USヘビー級に“AEW”のランス・アーチャーが挑戦!?
IWGP USヘビー級に“AEW”のランス・アーチャーが挑戦!?
いやはやとんでもないことになってきた。
2017年5月12日に創設された時から物議を醸していた“赤いベルト”が今や新日本プロレスと世界をつなげる存在になりつつある。
現在の王者であるジョン・モクスリー選手に“AEW”所属のランス・アーチャー選手が挑戦することが発表された。
ジョン・モクスリー選手は「IWGP USヘビー級」の8代王者。
ちなみに第7代王者は“新日本プロレス”のランス・アーチャー選手だ。
もう少し踏み込むと6代王者はジョン・モクスリー選手だ。
確かフライトのトラブルで来日ができなくなり王座を返上。
ランス・アーチャー選手がジュース・ロビンソン選手を撃破し、初戴冠を果たした。
EBDクローが飛び出したのも確かこのタイミングからだっただろうか。
エゲつないほどの握力で相手の顔面を握りつぶす。さらにはマットに頭を叩きつける。
そんなシンプルな技が猛威を奮っていた時代が既に懐かしい...。
しかも今回のタイトルマッチはテキサスデスマッチルールが適用されるらしい。
※反則裁定なし10カウントノックアウトとギブアップのみで勝敗が決定。
2019年と同じルール。新日本プロレスじゃないリング。2人の因縁が海の向こうで繰り広げられている現状について整理しつつ考えてみたい。
好勝負の末、“USヘビー級王者”ジョン・モクスリーがカール・アンダーソンに激勝して、“V5”を達成!
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2021年7月15日
次期挑戦者に、なんとランス・アーチャーが名乗り!!
7.14AEW試合結果は
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2020年のイッテンヨン
2020年のイッテンヨン。新日本プロレスの東京ドーム大会はここから2Daysに変化した。
ジョン・モクスリー選手はイッテンヨンでランス・アーチャー選手と戦い、イッテンゴでジュース・ロビンソン選手と戦った。
ここからジョン・モクスリー選手は一度もベルトを落としていない。
既に最多戴冠記録、最長保持記録、最多防衛記録のレコードホルダーとなった。
「IWGP USヘビー級ベルト」はジョン・モクスリー選手の所有物。
そんなイメージすら生まれつつある。
ただ、KENTA選手、永田裕志選手、カール・アンダーソン選手が挑戦し、ランス・アーチャー選手までもが名乗りを挙げたとなるともう何が起きるか分かったものではない。
“AEW”には「IWGP USヘビー級王座」を戴冠したレスラーがいる。それも2人(Cody選手、ケニー・オメガ選手)も、だ。
実際、ジェイ・ホワイト選手とジュース・ロビンソン選手以外の戴冠者は全員“AEW”所属である。
RESURGENCE
新日本プロレスは2021年にアメリカでの有観客試合を開催する。2020年2月の『NewBeginning in the USA』以降ということで、楽しみにしていたファンも多いはずだ。
既にジェイ・ホワイト選手とデビッド・フィンレー選手の「NEVER無差別級選手権試合」は決定済み。
他の出場選手は以下となる。
- ジェイ・ホワイト
- ヒクレオ
- デビッド・フィンレー
- ジュース・ロビンソン
- 成田蓮
- カール・フレドリックス
- クラーク・コナーズ
- アレックス・コグリン
- ジョン・モクスリー
- 海野翔太
- フレッド・ロッサー
- リオ・ラッシュ
- ブロディ・キング
- クリス・ディッキンソン
- TJP
- トム・ローラー
- JRクレイトス
- カール・アンダーソン
- ドク・ギャローズ
目玉はジョン・モクスリー選手と海野翔太選手の師弟コンビだが、やはり気になるのはジュース・ロビンソン選手の動向である。
ランス・アーチャー選手の次は俺だと虎視眈々にベルトを狙っていても何の問題もない。
また、今回は新日本プロレスのホームだ。KENTA選手のように敵地へ乱入をせずとも挑戦表明ができる。
2021年7月21日の結果次第ではあるが、ここも大きく動く可能性がある。
※万が一ジョン・モクスリー選手とジュース・ロビンソン選手の「IWGP USヘビー級選手権試合」が組まれた場合、「NEVER無差別級選手権試合」とどちからメインイベントになるのか。ここも見どころである。
自由の国を開拓するベルト
「IWGP USヘビー級王座」が過去最も似合っていた男を挙げよと聞かれたら僕は「Cody選手」だと答えるだろう。
自由の国アメリカを生きるセレブリティな雰囲気が赤いベルトにはとても似合っていた。
2019年。新日本プロレスを離脱した“エリート”は新団体AEWを旗揚げ。一気に勢力を広げてきた。
新日本プロレスが国内で完全に鎖国状態の中、海外でのみ間口が広がっている。
今回新しい因縁ではなく2019年に生まれた因縁を使ったストーリーが動き出した。
まさかまさかランス・アーチャー選手が再び「IWGP」に挑戦する日が来るとは思いもやらなかった。
「IWGP US」は自由の国、アメリカのベルトだ。
過去のしがらみや歴史などではない「開拓」のベルトなのだ。
赤いベルトが誕生した時から「IWGPインターコンチネンタル」との差別化についてさまざまな意見があった。
ただ、現状を鑑みるに新日本プロレスがアメリカの地を開拓し、魅力的なマッチメイクを生むベルトだと言って間違いない。
「IWGP USヘビー級王座」はまだまだこれから大きく動くはずだ。
Cody選手が再び赤いベルトに挑戦する日が来るのか。そうしたサプライズにも期待していきたいと思った。
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