柴田軍VS真壁軍の日米対決?KUSHIDAのナイショ話が神回だった
新日本プロレスが贈るPodcast『KUSHIDAのナイショ話』が約3ヶ月の沈黙を破り更新された。
新日本プロレスジュニアのトップ選手であるKUSHIDA選手がナイショ話(裏話や胸中)を忌憚なく語る番組は非常に聞き応えがあり楽しい時間を提供している。
2018年11月日に更新された最新回のテーマは『ワールドタッグリーグ2018』、『CHAOS』と越境タッグ、2019年のイッテヨン『レッスルキングダム』に至るまで52分のボリュームで言及した。
更に番組内では、柴田軍VS真壁軍の日米対決?について言及されるなど、KUSHIDA選手のナイショ話が連発。まさに神回としか言えない展開となった。
今回は、本放送で語られたをことを3つのテーマに分けて伝えていきたいと思う。本当に神回なので、まだ視聴していない方はPodcastで耳にしてほしい。
“違和感”と反体制的な意見
イッテンヨンで『IWGPジュニアヘビー級王座』を賭けた一戦を控える石森太二選手に対して、KUSHIDA選手は「お互いがリボーン(新生)している」と記者会見と同じコメントを発した。
『BULLET CLUB』に加入し、過去の爽やかなキャラクターから一新。顔にもペイントを施すなどキャラクタライズされた新しい石森太二選手は、試合や言葉で注目を集めている。
そんなボーンソルジャーについて、KUSHIDA選手は鷹木信悟選手が来たことで割りを食った選手だと説いた。その心は新しい異物が現れたことで、元々発していた違和感が薄れてしまう点にあった。
棚橋弘至選手とオカダ・カズチカ選手の越境タッグが生まれた試合で、石森太二選手はこう語っている。
石森「おい、KUSHIDA! お前の感じた違和感はどうだ? 俺はすっげえ違和感を感じてるよ。おめえがな、ジュニアのベルトを持ってることだよ。なんも話題になんねえじゃねかよ。挑戦するつって、なんも話題になんねえぞ。そんな寂れたベルトになっちまったんだよ。それならな、俺が1・4でこの新日本ジュニアの歴史とベルトを全てリボーンしてやるよ」
確実に『KUSHIDAのナイショ話』を聴いての反応だろう。以前、2人の勝負はイッテンヨン『レッスルキングダム』を通してのベストバウトになる可能性を僕は吟味した。
更に変化、飛躍、成長した2人の激突が今から楽しみである。
八木哲大さんに対しての言及とエール
先日、新日本プロレスを去った八木哲大さんについてもKUSHIDA選手は言及した。
本人の決めたこと、と前置きしつつKUSHIDA選手からは「勿体ない」という気持ちが滲み出ていた。
新日本プロレスジュニアを代表する名選手であり、世界中のリングでプロレスラーとして自己研鑽を続けるプロレスの求道者。
幼少期からお兄様とプロレスごっこに励む姿はビデオ収録されており、エントランスムービーや『中西ランド』で見る、当時のKUSHIDA少年は非常に印象的だ。
ただし、プロレスラーとしてのエリートコースを歩んできたわけではない。
“タイムスプリッター”は元々、高田道場出身者だ。総合ルールで圧倒的な実績を残し、数多くのオファーを受けるも、夢だったプロレスラーの道へと進むことを決め、単身メキシコへと渡った。
帰国後はハッスル、全日本プロレス、SMASHなどのリングに上がり、2011年新日本プロレスへとたどり着いた。
「お金をもらって海外遠征に行ける」
「ヤングライオンはエリート中のエリート」
「合格にはタイミングなどの運要素も必要」
プロレスで飯を食っていきたい。そう考える若者たちの中では、「考えられないほどに恵まれた環境」だとKUSHIDA選手は語った。
コンプレックスと期待と
確かに考えてみると、ヤングライオンというシステムは面白い。デビュー後は第1試合や第2試合へ継続的な出場。世界トップレベルとも称される新日本プロレスの試合にセコンドで付き、様々なことを盗み取る。
まるで、サッカーで言えば世界最高峰のチームに下部組織があるようなものだろう。FCバルセロナにはマシアという、カンテラ(下部組織)がある。そこで、クラブチームとしてのサッカーを徹底的に叩き込むという。
ヤングライオンも同様に新日本プロレスで必要な気持ちを野毛道場そして、LA道場で培っている。
KUSHIDA選手はヤングライオン出身ではない。持たざる者には多かれ少なかれ、若干のコンプレックスがあるものである。
何故ならば、一生手にできないものも多いためだ。
自分が掴みとれなかったエリートコースを辞めた八木哲大さんに対して、厳しいコメントを残したのも彼を気遣ってのことなのかもしれない。
自身の苦労について後悔はない。
ただし、恵まれた環境に居ながら違う道を選んだことについては、苦虫を噛みつぶすような思いなのだろう。
プロレスラーとしての超エリート街道に乗ることができたのならば、全力+αで己を磨き続けていればいいのではないか、と。
次のステージを応援したい気持ち、何で辞めるのか理解できない気持ち。KUSHIDA選手の色々な思いが垣間見えた瞬間だった。
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真壁軍VS柴田軍の日米バトル!?
現在、新日本プロレスのユーチューブチャンネルでは、柴田勝頼選手のドキュメンタリーが配信されている。
新しいヤングライオンたちと過ごす日常。厳しいトレーニング。ありのままのLA道場を覗くことができる見応えのある番組だ。
KUSHIDA選手曰く、柴田勝頼選手のLA道場運営に大きな刺激を受けているレスラーがいるらしい。それは、“暴走キングコング”真壁刀義選手だ。
「負けてらんねぇぞ!お前ら」
若手選手に稽古を付けているというのだ。真壁刀義選手はこれまでもアドバイスを送っていたが、9月頃から若手に教鞭をふるい始めたという。
柴田勝頼選手がLAで繰り広げている“プロレス”は新日本プロレス全体に波及しているという。
そして、KUSHIDA選手は自分がヤングライオンであれば、LA道場に短期留学をしたいと胸中を明かした。プロレスの求道者。己を高めるために何をすればいいのか?について、アンテナの張り方がものすごい。
将来的には柴田軍VS真壁軍の団体戦についてもKUSHIDA選手は進言するなど、これからの展開に更に期待が高まる。(負けたチームの軍団長は坊主!?)
『 KUSHIDAのナイショ話』最新回はこちらから
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