石森太二のセーラー・ボーイズと涙が止まらないバックステージ

石森太二選手のセーラー・ボーイズとその裏側で巻き起こっている涙が止まらないバックステージコメントについて語りたい。

2019年1月5日に後楽園ホールで開催された「NEW YEAR DASH!!」で現『IWGPジュニアヘビー級チャンピオン』ボーン・ソルジャー石森太二選手に挑戦表明した田口隆祐選手。

そして、「世界を目指す」ために新日本プロレスからの旅立ちを決めまKUSHIDA選手。その最終戦は尊敬するレスラーの中で唯一肌を合わしていなかった『IWGPヘビー級王者』棚橋弘至選手に決定。メインイベントのシングルマッチで激突する。

2019年がスタートして早2週間。群雄割拠の新日本プロレスジュニアにおいて、今最も話題をさらっているのがこの2つの物語だと思う。

石森太二選手へ徹底的なプレッシャー(精神攻撃)を仕掛ける田口隆祐選手。

KUSHIDA選手は『ファンカスティカマニア2019』を通じて、これまでジュニア戦線で好勝負を繰り広げてきたライバルたちと改めて肌を合わせている。

各々が本音を溢すシーンが生まれるなど、かなり涙腺を突くシーンも多い。

石森太二選手が以前所属していたセーラーボーイズとは一体何なのか。

そして、タイチ選手、ナマハゲ選手からKUSHIDA選手へ投げかけられたメッセージについて語りたい。

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相手を知ることから

百戦錬磨の田口隆祐選手と『バレットクラブ 』加入後、生まれ変わった石森太二選手のTwitter前哨戦が止まらない。

「まずは相手を知ることから」

ボーンソルジャーへと変身して以来、はじめて戴冠した新日本プロレスのシングルベルト。

チャンピオンとしてどんな新しい景色を見せていくのか?と期待が膨らむ中、彼が起こしたアクションは田口隆祐選手を徹底的に研究することだった。

田口隆祐選手恒例のフェイスパックにはじまり現在タグチジャパンがモチーフにしているラグビーのヘッドギアを着用した写真をTwitterにアップ。

前王者KUSHIDA選手との一戦を経て、石森太二選手が更に生まれ変わった可能性が明らかになった瞬間だった。

 

キープオンジャーニー

そして、更なる動きがあったのが『ファンカスティカマニア2019』のバッスステージである。

田口隆祐選手が石森太二選手の過去に触れたのだ。

そう、登龍門X時代に現バラモン兄弟と結成していたユニット「セーラー・ボーイズ」についてである。

田口隆祐選手が放った「セーラー・ボーイズ」言葉に対して、黒歴史であると翌日のパックステージでコメントを返した。

この2人、既に完璧にスイングし始めている。

ちなみに「セーラー・ボーイズ」についてだが、活動期間も短くインターネットれい明期ということもあり、ググっても情報はかなり出てこない。

唯一の手掛かりとなるのは、運命の一曲「キープオンジャーニー」である。みずみずしい若者たちの歌声は懐かしくもなんだが恥ずかしい。心の奥の柔らかい場所をくすぐられている気持ちになる。

いい意味での“黒歴史”。いわゆる青春スーツというものだ。

そして、2019年1月19日に田口隆祐選手が「セーラー・ボーイズ」が歌う『キープオンジャーニー』のサビを風呂場で歌い上げる動画をTwitterに投稿。

最後にはサービスショットも飛び出すなど、かなりの反響を呼んでいる。

まだまだタイトルマッチまで日数はあるが、ジュニア戦線でここまでの舌戦は久しぶりである。

ボーンソルジャーの入場曲がキープオンジャーニーに変わるのか?それとも田口隆祐選手がカバー曲として披露するのか。

2人の前哨戦はとんでもない方向に向かっている。

www.youtube.com

NJPWクッション BONE SOLDIER

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ナマハゲとタイチ

新日本プロレスへ初上陸を果たし、メキメキと注目を集めているナマハゲ選手。

初出場となった6人タッグマッチの対角線にはKUSHIDA選手の姿があった。

試合に勝利した後、下がっていくにKUSHIDA選手を見つめ続けるナマハゲ選手。

KUSHIDA選手も一瞬だけ振り返り、ジェスチャーを返した。

改めて、ナマハゲ選手は新日本プロレスのリングに上がるのは初となるルチャドールである。

ただし、KUSHIDA選手も元々メキシコでプロレスデビューを飾ったということもあり、何かの縁で彼のことを知っていたのかもしれない。

そうでなければあのTwitterのコメントはあり得ないのだ。

「KUSHIDAとさわれてよかった」

包み隠さなくていい本音を綴ったこの内容を見て素直に感動した。

久しぶりに日本に帰ってきて、ルチャの素晴らしさを日本各地に広げようと、日々コメントでも前向きな発言を繰り返しているナマハゲ選手。

彼はこのまま『ファンカスティカマニア2019』が終了したら、新日本プロレスから去ってしまうのだろうか。

荒々しい中にも確かなテクニックがある彼のルチャをもっと見たい。

そして、その2日後。タイチ選手とKUSHIDA選手が試合後のバックステージでそれぞれの胸中を明かした。

 

電車の中で泣いた男

KUSHIDA選手が『鈴木軍』のタイチ選手に対して「寂しかった」と溢したのだ。そして、『NEVER無差別級』を戴冠してくれたことを嬉しかったと。

タイチ選手は『NEVER無差別級シングルベルト』を戴冠した際、ジュニアの選手ばかりと試合をして防衛記録を伸ばすと公言していた。

無差別級という冠のついたベルトにも関わらず階級を超えた選手間のタイトルマッチが行われることはなかった。だが、この動きが活性化すればもっと盛り上がる新日本プロレスになるはずである。

現在、『IWGPインターコンチネンタルベルト』への挑戦が決定しているタイチ選手であるが、もう一度『NEVER』を取り戻しいくのも十分にありだろう。

そして、タイチ選手もKUSHIDA選手にコメントを残した。

「どこぞの馬の骨かわかんないヤツがよ、拾ってもらってよ」と。

そう。KUSHIDA選手は新日本プロレスで輝かしい実績を誇っているため、勘違いしがちなのだが、エリート街道とは真逆の道を歩んできた選手である。

そして、タイチ選手も全日本プロレスから紆余曲折を経て、新日本プロレスへとたどり着いた男である。

「生え抜きじゃない。だからなんだよ!やってやるって!」

そう。表現は違えど同じ気持ちは根っこにあったはずだ。そして、「そのうち食いっぷちに困ったら、俺に言ってこいよ。タカタイチ興行、第1試合で使ってやるよ俺は優しいからな。」と言葉を締めた。

タイチ選手のコメントを読んで僕は大阪の帰り道の新幹線で涙が溢れた。

聖帝が発した言葉の裏側にあるメッセージに心が揺れた。

棚橋弘至選手が中邑真輔選手をWWEに送り出す壮行試合で、「中邑!頑張ってこいよ!」と言い放ち張り手を見舞った。

タイチ選手が放ったのは言葉の張り手である。もちろん、その本心には敢えて言わないメッセージが込められている。

石森太二選手のセーラー・ボーイズと涙が止まらないバックステージ。

髙橋ヒロム選手、KUSHIDA選手という2017年以降の2大看板が不在となっている可能性のある新日本プロレスジュニア戦線。だが、それぞれの思惑が交錯し、きっとより楽しい展開が待っていることだろう。

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