内藤哲也はイッテンゴについてどう思っているのか?

内藤哲也はイッテンゴについてどう思っているのか?

日本武道館で「バレットクラブ」のジェイ・ホワイト選手を破り優勝を飾った飯伏幸太選手は、その一夜明け会見で“制御不能”っぷりを見せ付けた。

まず、イッテンヨン「レッスルキングダム」で「IWGPヘビー級王座」に挑戦する。翌日のイッテンゴに「IWGPインターコンチネンタル王座」に連続で挑戦する。

また、権利証に関しては「G1クライマックス29」で敗れた「バレットクラブ」のKENTA選手、「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」のEVIL選手を指名した。

まさにナチュラル“制御不能”という言葉が最もしっくりくる。

昭和57年。この世に生まれ落ちた時から天性の華と狂気を持ち合わせていた飯伏幸太選手の要望に対して、新日本プロレスは一体どんな答えを出すのか。

そして、内藤哲也選手が「新しい目標」に掲げた黒と白の同時戴冠。

あれほど必要ないと邪険に扱ってきた「IWGPインターコンチネンタルベルト」に対してこだわりを見せるまでになったにも関わらず、飯伏ぶち上げた幸太選手に先を越されそうな展開になってしまった。

内藤哲也選手は飯伏幸太選手のイッテンゴ「IWGPインターコンチネンタル」挑戦プランについてどう思っているのだろうか。

「焦っっっせんなよ」とも思いつつ、その胸中を想像してみたい。

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飯伏幸太の恐ろしさ

2017年、「G1クライマックス27」の開幕戦で飯伏幸太選手は内藤哲也選手と激突した。

激戦を制したのは内藤哲也選手。“制御不能のカリスマ”となり、新日本プロレスの主役へと返り咲いた2年前の夏。

新日本プロレスにカムバックした飯伏幸太選手は多くの期待を受けつつ、結果を残すことができなかった。

新日本プロレスの頂点に上り詰めた内藤哲也選手とセルリアンブルーのリングに舞い戻った飯伏幸太選手。僅差に見えた試合内容以上に2人の差は歴然だった。

「ゴールデン・スター」として同世代から頭一つ抜けた活躍を見せていた飯伏幸太選手と「スターダスト・ジーニアス」内藤哲也選手の間には明確な差が生まれていた。

そんな飯伏幸太選手に内藤哲也選手はずっとジェラシーを燃やしていたのである。

 

プロフェッショナルはどう動く?

「ほー。東京ドームのメインイベントにも立ったことが無い男がオカダに勝った翌日に俺に勝てるとか思ってんの?正直、甘いんじゃない?そもそも彼は俺につい先日、この俺に敗れたばっかりなわけだしね」

W戴冠を目指していた内藤哲也選手は今回の提案について、イラつくというよりも舐めてるのか?という気持ちが大きいと僕は予想している。

そのため、もしもIWGP実行委員会が今回の提案を承認したとしても、白の王者としては「黒は懸けなくていい」という提案になる気がしている。

つまり、飯伏幸太選手が勝利すればW戴冠。内藤哲也選手が勝てば「IWGPインターコンチネンタルベルト」の防衛のみという展開になる。

改めてもう一度正式に「IWGPヘビー級選手権試合」が組まれる。内藤哲也選手の性格上、この可能性が高いと思っている。

一方でこういう見方もある。

「IWGPヘビー級王者」に飯伏幸太選手がイッテンヨンで敗れた場合、内藤哲也選手は一体誰と戦えばいいのか?という流れになってしまう。

その場合、前哨戦はどうなるのか?など前代未聞の提案なだけに今後の展開が気になるところである。

 

一人の強さ

更に飯伏幸太選手がユニークなのは、新日本プロレスを選んだ点にある。プロ野球選手並みの年俸を提示され“最愛の恋人(だと言われていた)”がいるにも関わらず、「金じゃない」という選択を取った。

「ずっと一人だった」

会見時に語ったあの言葉は奥底にあった本心だろう。 

所属となりしがらみがなくなった飯伏幸太選手の爆発力は、新日本プロレスを広げることだけに向いているのである。そこで出たのがこのコメントなのだ。

もちろん(権利を)行使します。ここでひとつ、僕から提案があるんですけど、来年1月4日、5日に東京ドーム大会があります。僕はまだ、インターコンチネンタルのベルト、これにも愛着があります。なので、1月4日にIWGPヘビー級のベルトを獲ったまま、1月5日に、インターコンチのベルトに挑戦するっていうのはどうですか? もちろん、それは権利証を懸けて、今回『G1』で負けた、KENTA選手、EVIL選手に勝った上で。どうですか!? 僕からの提案です。

――棚橋選手の「飯伏といればこれからのプロレス界は安泰だ」中邑選手の「飯伏はプロレス界にとって特別な存在だ」という言葉は、今回『G1』を優勝して、どう響いていますか?

飯伏 ボクに凄い影響している部分なので、その部分は継いだまま、このまま進んでいきたいなと。自分でそれをアレンジして自分の中で変えていきたいと思います、新しいモノに。

――二人の期待には応えられましたと思いますか?

飯伏 そうですね。少しですけど。まだまだです。でも、期待に応えるというよりも、自分なりのやり方で応えたいなと。

 

「G1クライマックス」というジャンプ台

2013年、2017年と夏を制した内藤哲也選手。彼は「G1クライマックス」をジャンプ台だと表現したが、未だイッテンヨンのメインイベントではベルト戴冠という結果を残せていない。

飯伏幸太選手の挑発を活かし、逆にどんなウルトラCを魅せてくれるのか。

これからの新日本プロレスが楽しみだ。

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