石井智宏とディック東郷!「NEVER6」3つの見所について

漢の戦い!石井智宏とディック東郷のタイトルマッチが2021年6月22日に後楽園ホールで開催する。

前回、“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”との「NEVER無差別級6人タッグ」が行われたのが6月2日。1ヶ月以内で2度のタイトルマッチが組まれるのは現王者にとって初となる。

前回の試合で歴代最多防衛を達成しただけに次の記録更新へ向けた足がかりとなる試合になる。

今回の対戦相手“バレットクラブ”。

前回はYOSHI-HASHI選手とKENTA選手の“棒”を懸けた愛憎劇がメインテーマだったが、今回はガラリとメンバーが入れ替わり、主役となる人物も変わっている。

今回の中心人物は“CHAOS”石井智弘選手と“バレットクラブ”ディック東郷選手だ。

ただし、他にも2つの見所があると思い筆をとってみることにした。

前回に引き続いてのエントリーとなった高橋裕二郎選手はEVIL選手の暗闇の力に支配されている疑惑が浮上している。

また、EVIL選手は今回の試合で勝利すると「NEVER無差別級6人タッグ」最多戴冠記録を更新し、単独トップに躍り出ることになる。

「NEVER無差別級6人タッグ」の申し子になる可能性を秘めたEVIL選手とベルトの価値を爆発的に高めた立役者であるYOSHI-HASHI選手はアニマル浜口道場の同門生という歴史を持っている。

3対3。今回もエモーショナルな香りがプーンと漂う試合になってきそうだ。

 

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石井智宏のタイツに注目

石井智宏選手とディック東郷選手は過去にファー・イースト・コネクション(FEC)というユニットを結成していた(初期メンバーは外道選手を含めた3人。結成時期は2004年8月)。

当時、石井智宏選手は天龍源一郎さんのWARを退団したタイミングでディック東郷からオファーを受けたらしい。当時を振り返り、石井智宏選手は2011年に新日本プロレスで行われたディック東郷選手の引退試合でこうコメントを残している。

石井「(声をかけてくれたのは)うれしいね! 俺、WARを辞めて、フリーで一番暗闇にいたときに、東郷さんから声をかけられてファー・イーストに入って一筋の明るい未来が見えたから。『もう1回、この3人で組みたい』とはずっと言っていたんだけどね。今日、こうやって機会をもらえて、引退興行にも呼んでもらえて。これはもう恩返しをしたいと思います」

出典:新日本プロレス

爽やかで先輩のことを心から思ったコメントである。だからこそ、新日本プロレスにリターンしてからのディック東郷選手には納得がいかないところもありつつ...といった心境があったに違いない。

前回、“バレットクラブ”と「NEVER無差別6人タッグ」を戦った時には、高橋裕二郎選手ではなく、ディック東郷選手を出せ!と発言しており、石井智宏選手が“大将”との試合を楽しみにしていたことは間違いない。

石井「(※ノドのあたりを押さえ、ときどき苦しそうに咳き込みながら)東郷、やっと俺の前に来たな。遅せぇんだよ! でももういい。大阪で俺に手ぇ出したな。俺にケンカ売ったってことでいいんだよな? それから、お前そろそろ、本当のディック東郷の姿を、新日本の連中、新日本のファンに、見せたらどうだ? お前いままで、いくつのユニットを作り上げてきた? そのユニットのリーダーとして、いくつの団体、暴れ回ってきた? あぁ!? そんなヤツが新日本に来て、チマチマチマチマしてんじゃねぇぞ、あぁ!? 東郷、本当のテメェの姿、さらけ出してみろ。オメェがやらねぇつってもなぁ、俺がやってやるよ。なぁ、“大将”」

出典:新日本プロレス

前述した2011年の試合で石井智宏選手はファー・イースト・コネクション(FEC)時代のタイツを履いて試合に臨んでいる。確実に無いとは思うが、万が一の可能性はあると思ったので、ここに書き残しておく。

 

ノーリミットなんだろ?

“俺たちの高橋裕二郎”がここまで短期間でタイトルに挑戦するのはかなり久しぶりのこと。なんでこの日に限って仕事で後楽園ホールに駆けつけることができないのだと悔やみつつ、エールを贈りたい。

後藤洋央紀選手からEVIL選手の闇の力に利用されていると見破られた?高橋裕二郎選手だが、この日の注目はピーターさんが再臨する可能性があるということだろう。

“鈴木軍”タイチ選手のディーバであるあべみほさんが新日本プロレスに復帰したことを踏まえると、そろそろピーターさんが帰ってきても不思議ではない。

今朝時点でまだ匂わせなどはないのだが、勝利の女神が帰還することで高橋裕二郎選手のテンションも爆アガりするのは間違いないので、石井智宏選手のタイツもそうだがこちらも入場時から目が離せない。

※ピーターさんのYouTubeチャンネルもチェックしてみよう

www.youtube.com

 

闇の王、再び

そもそも「NEVER無差別級6人タッグ」の価値が爆発的に高まったキッカケは2020年に行われた「第21代NEVER無差別級6人タッグ王座決定トーナメント」の“CHAOS”対決にあった。

ここでのテーマはYOSHI-HASHI選手のプロレスキャリアで初となるベルト戴冠があった。

「絶対にYOSHI-HASHIにベルトを獲らせてやる!」

「ファンも会社もレスラーも舐めたことを言ったやつらを全員黙らせてやれ!」

「オカダー!!!」と咆哮したYOSHI-HASHI選手の目はこれまでと違った力が宿っていた。

そして、試合後にオカダ・カズチカ選手の手で巻かれたベルトは「IWGP」とは異なる魅力を爆発させた。あの瞬間、オカダ・カズチカ選手が浮かべていた少しはにかんだ表情は堪らなく美しかった。

「今日は完敗でしたよ」と負けたことを納得しつつ、仲間がはじめて掴んだ栄冠を眩しそうに見つめるその瞳が現在の「NEVER無差別級6人タッグ」の価値を生み出したと言っても過言ではないと僕は思うのだ。

頼もしすぎる先輩たち2人と作り上げてきた「NEVER無差別級6人タッグ」の防衛ロードはそろそろ1年に至る。

「NEVER無差別級6人タッグ」はあの日、EVIL選手が“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”を離脱し、空座となったからこそ、今の価値が生まれた。

 

今の“主人公”であるYOSHI-HASHI選手とある意味でラスボスがいよいよ対峙するのだ。

ディック東郷選手と石井智宏選手が中心にありつつもこれだけのテーマが今回のタイトルマッチには存在する。

新日本プロレスで最もエモーショナルな試合を連発してきた「NEVER無差別級6人タッグ」。今回の試合も神試合になることは間違いないだろう。

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