CHAOSのスパイは後藤洋央紀選手ではないかと考察してみる
2018年10月19日に新日本プロレスが開催した『九州三国志 presents Road to POWER STRUGGLE ~SUPER Jr. TAG LEAGUE 2018~』広島大会。試合後のバックステージで『』のジェイ・ホワイト選手が「CHAOSにはまだスパイがいる」というニュアンスの言葉を発した。
邪道選手、外道選手に続く、CHAOSからの離反者。様々な可能性が考えられるが、裏切ることに対して最も利益を享受できるのは誰か?という視点で考えてみたい。
引き抜く側は引き抜き先でのメリットを囁く。隣の芝は青く(黒く)見える。
僕はユニットを変えることで最も変化があるのは、後藤洋央紀選手だと思った。ここでは、CHAOSのスパイは後藤洋央紀選手ではないかと考察してみる。
CHAOS移籍後の後藤洋央紀選手
Road to POWER STRUGGLE ~SUPER Jr. TAG LEAGUE 2018~ 2018年10月19日 広島・広島グリーンアリーナ・小アリーナ バックステージコメント
2016年の『NEW JAPAN CUP』決勝戦。『ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン』内藤哲也選手と激突した後藤洋央紀選手はデスティーノの前に敗戦を喫した。その後、EVIL選手、BUSHI選手に蹂躙される後藤洋央紀選手を救出したのがオカダ・カズチカ選手だった。
「ユニット変わって楽しいか?」同級生・柴田勝頼選手の問に対して、後藤洋央紀選手は「今が一番楽しい」と語った。本隊とは違う関係性や絆。RISE以降、新日本本隊に所属することが多かった後藤洋央紀選手にとって新鮮だったに違いない。だが、この移籍はIWGP戦線からの離脱を意味するものでもあった。
IWGPと後藤洋央紀選手
後藤洋央紀選手がIWGPヘビー級に挑戦したのは、2016年2月11日。約2年半以上、新日本プロレスで目標に置いていたベルトにチャレンジできない。また、IWGPインターコンチネンタルベルトに関しても、2015年9月27日の中邑真輔選手戦以降、遠ざかっている。
絶対的『NEVER無差別級王者』と言えば聞こえはいいが、CHAOSに所属したために選択肢が減ったという見方もあるのだ。
オカダ・カズチカ選手、中邑真輔選手。CHAOSのWエースと戦いを繰り広げ好勝負を残してきた実績はある。今も力が衰えたとは全く感じない。だが、順番待ちの列からは遠ざかってしまっている。
タッグ戦線と後藤洋央紀選手
シングルマッチだけではくタッグでも大きな実績を残してきのが後藤洋央紀選手の特徴だ。『ワールド・タッグリーグ』の優勝経験は2回。IWGPタッグ王座、IWGPジュニアタッグ王座も一度ずつ戴冠している。
CHAOS移籍後、2016年は石井智宏選手、2017年はYOSHI-HASHI選手と『ワールド・タッグリーグ』に臨んだが優勝決定戦に駒を進めることができなかった。
後藤洋央紀選手の今
CHAOS移籍後の後藤洋央紀選手はIWGPの冠がついたシングルベルトに挑戦する機会がなく、タッグ戦線でもベルト戦線に食い込むことはなかった。
さらに2018年9月には、『NEVER無差別級ベルト』も“愛を捨てた聖帝”タイチ選手の前に手放す結果となった。
身軽になった今、何かを変えるにはこのタイミングしかないとも言える。
Road to POWER STRUGGLE ~SUPER Jr. TAG LEAGUE 2018~ 2018年10月20日 愛媛・宇和島市総合体育館 バックステージコメント
公式スマホサイトでは後藤洋央紀選手のコメントがあるが、動画内ではカットされている。ここでのコメントは若干意味深であった。
後藤「昨日の友は、今日の敵か……。プロレスは残酷だな。それより、現NEVER王者はどこに行ったんだよ。『いらない、いらない』ってほざいてたけど、あいつ、ベルトといっしょに消えちゃうつもりじゃないだろうな?」
出典:新日本プロレス
活字は時として便利なものだ。動画では隠せない点を編集で覆い隠すことができる。後藤洋央紀選手がもしも、『NEVER王者』を語る前に意味深な顔をしていたとしたらどうだろう。この時点で一つの答えに辿りついてしまうのではないか。
BULLET CLUB 後藤洋央紀
以前、僕は邪道選手が持っていた竹刀について柴田勝頼選手との関係性を説いた。もしも、この考察が正解ならば後藤洋央紀選手が『BULLET CLUB』に付くことも不思議ではなくなるのだ。
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数年前までは全く想像できなかったことを目の当たりする。これが今の新日本プロレスの姿だ。例えば、2017年の僕に外道選手がオカダ・カズチカ選手とのマネージャー契約を解消して、邪道選手と一緒に『BULLET CLUB』へ移籍したと話したら「!?!?!?」と驚愕の表情を浮かべるだろう。
つまり、後藤洋央紀選手が『BULLET CLUB』へ移籍しても決しておかしな話ではないのだ。
後藤洋央紀選手が『CHAOS』から『BULLET CLUB』へ移籍することで、可能性がグッと広がる。例えば、ケニー・オメガ選手が保有するIWGPヘビー級ベルトへの挑戦。これは2016年のGIクライマックスのリベンジでもある。
未だ届かぬIWGPヘビー級ベルトへの覇道。この歩みを諦めない姿勢を、オカダ・カズチカ選手は“恥男”と罵った。
僕は“スパイ”と蔑まれても、何を言われてもIWGPヘビー級に後藤洋央紀選手が挑戦するのであれば、喉が擦り切れるほどの声援を届けたい。例えそれが“悪の覇道”になったとしても。
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