新・NEVER無差別級チャンピオン誕生!“愛を捨てた聖帝”タイチ選手の本気

2018年9月17日に開催された新日本プロレスの『DESTRUCTION in BEPPU』。

セミファイナルは、後藤洋央紀選手とタイチ選手のNEVER無差別級タイトルマッチ。

前日の『Road to DESTRUCTION』山口興行ではベルトが破損するトラブルにも見舞われた。

振り返れば、カードが決まったタイミングから、前哨戦からリングで激闘を『Twitter』や試合後のコメントで2人は舌戦を繰り広げてきた。

誤解を恐れずに所感を伝えたい。IWGPの冠を持たないNEVER無差別ベルトが、IWGPと同等以上に注目を集めたと思う。

  • セミファイナルという試合順に関して
  • 2002年デビューという共通点
  • 『セロリ』キメんじゃねぞ
  • ベルト破損問題

この話題は内藤哲也選手にまで波及し、更なる渦を作った。セミファイナルがメインイベントを超えるのか。そんな期待と予感すらあった。乱世の時代を16年生き抜いてきた2人の同級生。

新・NEVER無差別チャンピオンが誕生するのか。それとも誰の挑戦でも受けると公言した王者が防衛を果たしたのか。その試合内容について振り返りたい。

f:id:yukikawano5963:20180917204152p:plain

愛を捨てた聖帝

いつも通りディーバあべみほさんを引き連れ、花道を歌いながら入場したタイチ選手。

いつもと変わらぬ華やかな入場にはある変化があった。

世界一性格の小ズルい男は“愛を捨てた聖帝”に変化したのだ。

一方で、己の覇道を進む混沌の荒武者。気合い十分な眼差しでタイチ選手を見据えている。

話題になっていた田口隆祐選手のセコンドはなし。舌戦は終わった。ここからは本気の戦いのみが待っている。

入場コスチュームを脱いだタイチ選手の身体は更に一回り大きくなっているように見えた。

鈴木軍・タイチ

試合はタイチ選手のノラリクラリ戦法からスタート。リングの周辺をカウント14まで練り歩き続ける。

リングに一瞬戻ってはすぐに場外へ。その動き繰り返すタイチ選手を待ち受ける後藤洋央紀選手は、同級生・柴田勝頼選手を彷彿とさせる着座を見せた。

あべみほさんをオトリに使い、背後から後藤洋央紀選手に襲い掛かるタイチ選手。

ヘビー級のシングルマッチではこれまでになかった金丸義信選手の介入も行われた。

ここからは試合は場外戦へ。先に戻ったタイチ選手はNEVERのベルトを掲げ上げた。

鈴木軍・タイチを試合序盤では披露しているように思える。

これから始まるバチバチな展開の前の静けさとも言える時間が流れた。

ダーティーファイト

タイチ選手は椅子攻撃から場外での『タイチ式ラストライド』を狙う。だが、後藤洋央紀選手が切り返す。

中に入れ!

いい加減お前のプラプラした展開には飽きた。真面目にやろうぜ?と言わんばかりに、タイチ選手をリングに引き入れる。

効かねぇな。

ここからタイチ選手、後藤洋央紀選手のキック攻撃が始まる。

師匠である“デンジャラスK”川田利明選手を彷彿とさせるローキック、ミドルキックを連発する。

ロープワークでも後藤洋央紀選手を圧倒。アックスボンバーからのキックで後藤洋央紀選手にダメージを与えていく。

デンジャラスバックドロップ

デンジャラスバックドロップ、顔面蹴り、ステップキック。

自身のルーツ。己の引き出しを全て開ける勢いでタイチ選手は技を繰り出していく。

後藤洋央紀選手もラストクラッチ式の投げ技を披露。オリジナル技開発に定評のある後藤洋央紀選手だけに技名が気になるところだ。

後藤洋央紀選手がバックに回ってのスリーパーを繰り出す。タイチ選手の手から力が抜けていく。荒武者が一気にGTRで決めにいくところを海野レフリーを巻き込むことで回避。

金丸義信選手、エル・デスペラード選手が介入するが、ロッポンギ3Kが阻止。

ここで後藤洋央紀選手の『昇天・改』が完璧に決まり、決着がついたかに見えたが、なんと海野レフリーはまだ伸びている状態だった。

この時間が勝敗を分けることになるのかもしれない。

荒武者の猛攻

限界を迎えているタイチ選手へ後藤洋央紀選手はサッカーボールキックを見舞う。さらにはヘッドバット。そして、裏GTR。

カウント2.9で返すタイチ選手。花道からは飯塚選手がアイアンフィンガーフロムヘルを装着した状態で現れた。

飯塚高史選手に気を取られた隙に、金的攻撃から『タイチ式外道クラッチ』。

続いて『タイチ式ラストライド』から『川田式海老固め』。

これでも荒武者を倒すには至らない。

最後は自身のオリジナル技『ブラックメフィスト』でNEVER無差別ベルトを戴冠した。

混沌の荒武者の肩は上がらなかった。

新王者・タイチ

カウント3が入った。リング上に上がったあべみほさんの目からは涙が止まらない。

決意のヘビー級転向。期待される中でのG1不選出を得て掴んだ最大のチャンス。ここを流せば来年のG1クライマックスが遠のいてしまうばかりか、周りから冷めた目で見られる可能性だってある。

ノラリクラリ。ダルそうな態度。その裏側にあったのは何がなんでも勝つという固い決意だった。

鈴木軍の3選手、自身のディーバの介入。凶器攻撃。何でもやった。

自身のルーツ。根っこの部分にある川田イズムを爆発させた。

育ってきた環境が違う。

ヤングライオン出身という荒武者のプライドを全日本プロレスと新日本プロレスにルーツを持つ“愛を捨てた聖帝”が上回った瞬間だった。

決して褒められることではないが、ベルトを踏みつけたのは内藤哲也選手へのアピールだったのか。その真意は分からないが、試合後、タイチ選手の表情が美しかったのだけは確かだ。

つまりは単純にプロレスが好きだということを改めて気づかされた好勝負だった。

 どうなる!?後藤洋央紀選手!?

★1日1クリック!応援よろしくお願いします★


人気ブログランキング

njpwfun.hatenablog.com

njpwfun.hatenablog.com

njpwfun.hatenablog.com

njpwfun.hatenablog.com

njpwfun.hatenablog.com

njpwfun.hatenablog.com
にほんブログ村 格闘技ブログ プロレスへ
にほんブログ村

※LINE@はじめました!記事更新時のみ配信します!

友だち追加