矢野通選手の名前がない!?ジェイ・ホワイト選手「イスヲクダサイ」の真意

2018年9月25日、新日本プロレスがアメリカ興行『FIGHTING SPIRIT UNLEASHED』の対戦カードを発表した。

メインイベントは事前に発表されていたIWGP USヘビー級タイトルマッチではなく、オカダ・カズチカ選手&石井智宏選手VSゴールデン☆ラヴァーズ(ケニー・オメガ選手&飯伏幸太選手)のスペシャルタッグマッチとなっている。

IWGPヘビー級タイトルマッチで好勝負を繰り広げたベストバウト・マシンと名勝負製造機。そして、完全無欠のチャンピオンとして名を馳せたオカダ・カズチカ選手とG1クライマックス準優勝者の飯伏幸太選手の一戦だ。

一見すると鈴木軍を除く豪華な顔触れが揃ったように思う。

ただ、1つ。大きく気になったことがある。CHAOS矢野通選手の名前がないのだ。

9月23日に鮮烈な裏切り行為に走ったジェイ・ホワイト選手は外道選手とのタッグマッチで棚橋弘至選手、KUSHIDA選手と激突する。

YOSHI-HASHI選手は正式に復帰時期が未定であるというアナウンスが流れた。

それを除くとCHAOSから『FIGHTING SPIRIT UNLEASHED』に参戦していないのは、負傷欠場中の邪道選手と矢野通選手だけとなる。

何故、矢野通選手の名前がないのか。ジェイ・ホワイト選手の「イスヲクダサイ」の本当の意味とは。

何かを予感せずにいられない。

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YTRは夜叉に戻るか

G1クライマックス28や『DESTRUCTION』 シリーズの前哨戦でジェイ・ホワイト選手はCHAOSの誰と組んでも噛み合っていなかった。

YOH選手にラフファイトを強要し、オカダ・カズチカ選手、YOSHI-HASHI選手とは勝手にタッチを行うなど、傍若無人な振る舞いを見せた結果、先日の謀反が起こった。

ただ、試合をよく見ていると矢野通選手とタッグチームを組んでいる時だけは大人しいのだ。

不穏な空気はなく、シンプルに試合を行なっている印象を受けた。

今回の革命が起こる数日前、僕はワールドタッグリーグにはジェイ・ホワイト選手と矢野通選手で出場するのではないか、と書いた。

njpwfun.hatenablog.co矢野通選手のタッグパートナーである石井智宏選手はウィル・オスプレイ選手と抜群の試合を見せただけに、新タッグパートナーで冬の祭典を迎えるのもいいのではないか、と。

ただ、ジェイ・ホワイト選手と外道選手が行動を起こした今では意味合いが大きく変わる。

本当のCHAOS(混沌)を作り出すために、創設者である矢野通選手がもう一度極悪非道なヒールに戻るのではないだろうか。

njpwfun.hatenablog.com

ジェイ・ホワイト選手と外道選手についてはこちらのランキングに入っている人気ブログでも言及されているので、ぜひチェックいただきたいところである。

イスヲクダサイ

ジェイ・ホワイト選手はG1クライマックス中に椅子を欲していた。俺に椅子を用意しろと。そして、棚橋弘至選手、オカダ・カズチカ選手に反逆したあの日も解説席に座るロッキー・ロメロ選手から椅子を取り上げた。

「Give me a chair!」と。

これは暗喩だったのではないだろうか。

現在、新日本プロレスで椅子を持って入場する選手は矢野通選手しかいない。

そして、G1クライマックス以降、ジェイ・ホワイト選手はコスチュームを赤に変えた。

赤の椅子。今ではほぼ使われなくなっている椅子。

外道選手がオカダ選手を背後から襲ったのも椅子。

そう考えるとつながってくるものがある。

youtu.be

「イスヲクダサイ マイニチ」

ジェイ・ホワイト選手はCHAOS創設者を欲しているのではないか。それは今のコミカルな“敏腕プロデューサー”矢野通選手ではなく、金色の夜叉、金髪鬼の矢野通選手なのではないだろうか。

邪道選手、後藤洋央紀選手、ロッキー・ロメロ選手、ウィル・オスプレイ選手はあの日ツイッターでコメントを出した。

ただ、矢野通選手は何も語っていない。

 2018年9月25日 21:25 追記

矢野通選手がTwitterに投稿した。

敏腕プロデューサーとサヨナラしたくない

ここまで書いたが、矢野通選手のヒール姿に期待はありつつも怖さもある。

それは、今の矢野通選手が唯一無二の輝きを放つプロレスラーであるためだ。

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敏腕プロデューサーとして、会場を大きく沸かす姿は他の誰にも真似できるものではない。

もしもジェイ・ホワイト選手と外道選手と結託することで、あの最高の時間がなくなることはとても寂しく思う。

一方で、極悪非道な矢野通選手も見てみたい気持ちもある。僕はリアルタイムで矢野通選手のヒール姿を姿を見たことがないためだ。

数年前、棚橋弘至選手の髪を切り落としたことは、もはや伝説となっている。

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あの時の矢野通選手は今の新日本プロレスに足りない恐怖を持っていた。

狂気とはまた違う、人が単純に怯える恐怖。矢野通選手はキャラクターとして最強。そして、最恐のプロレスラーなのだ。

ただの遠征不参加であってほしい気持ちと、変わることを楽しみにしたい気持ち。

僕の胸中は今、混沌と化している。 

 

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