『オマエ有田だろ!!』が完璧すぎて泪が出た

YouTubeチャンネル「有田哲平のプロレス噺【オマエ有田だろ!!】」がスタートから2週間未満でチャンネル登録数10万人を突破した。

今や国民的な人気お笑い芸人となった有田哲平さん。その脇を固めるのは“極上の受け”を持つ福田充徳さんとくればこれくらいの数字は出るだろうと思ってしまうが、YouTubeはそんなに甘い世界ではない。

既に数多くの芸能人が襲来し、知名度がある人がそのアドバンテージを活かして闘う戦場と化している。

そんな中でチャンネル登録数10万人。再生数もアベレージで10万超え。さらに企画内容的にフロー型(消費)ではなく、ストック型(蓄積)と来れば、明らかに最高のスタートを切ったと言えるだろう。

「オマエ有田だろ!!」は日本刀のような番組である。

有田哲平さんが学生時代から研ぎに研ぎ、現在も愛し続けている刀一本で視聴者の心を一刀両断にする。

いわば攻め。徹底的に強い攻めに対して、福田充徳さんが徹底的に視聴者の代わりに受けまくる。

どんな一撃でも綺麗に受けるものだがら、その会話劇が極上のエンターテイメントへと昇華しているのだ。

いや、この番組は本当に凄いと思う。

実際、YouTubeチャンネルがスタートしておしゃべりしている内容自体は僕も知っているのだ。

前身である「有田と週刊プロレスと」時代のように、前提知識ゼロで新しい発見や学びがあるわけではない(解釈などは勉強になる。また、プロレスを知らない方からすれば、目新しい情報だと思うのであくまでも僕の場合)。

それなのにトコトン面白い。以前のようにミニコーナーすらない。演者2人とカメラ数台だけでここまで盛り上がるのだから本当に凄いのだ。

※スターダムの選手のアー写が使えるようになっていることに驚いた。

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銀の盾と本物のスタッフ

今回、チャンネル登録数10万人を記念して有田哲平さんから3つの目標がぶちあげられた。

詳細はネタバレになるので、こちらの動画をチェックしていただきたいが、まず目標をぶち上げるセンスが素晴らしい。

youtu.be

昨今のコンテンツはダラダラしているものが多く、なんだか乗り切れないものばかりになった(個人的に)。

ファンに夢を魅せるのがエンターテイナーであるならば、この人たちを応援していたら、どんな楽しい世界に連れて行ってくれるのだろう?と思わせる仕掛けが必要だ。

余談だが、ゲーム配信はこの辺りがズルいくらいにハマる。ゲームのクリアは短期的な目標になるし、常に最新作も出ればレトロなゲームでも盛り上げられる。

だからこそ、飽和状態になったのだが、ゲームの人気配信者が爆発的な人気を誇っているのはそういうことなのだ。

話を戻す。

 

「有田と週刊プロレスと」で100回に渡りプロレスのエピソードを語った結果、後半は流石に重複することも増えた。実際、ここまで続くとスタッフも思っていなかっただろうし、100回続いたのは化け物コンテンツすぎる。

「オマエ有田だろ!!」は日本刀のように有田哲平さんのトークを研ぎ澄ませて、ファンの心を斬るコンテンツ。ただ、これも回数を重ねてくるとネタに限界が来る。

いわゆるテレビのバラエティ番組は出演者が“様々”な企画にチャレンジしたり、ゲストを変え続けることで成立している。

一方で、「オマエ有田だろ!!」は有田哲平さんのトークのみが生命線だ。だからこそ、有田哲平さんの溢れんばかりの熱量が物を言う。

このタイミングで番組の目標をぶち上げたのは正直、完璧だ。凄い。本当に素晴らしいチームで制作していると思う。

番組、有田哲平さん、福田充徳さんに目標が出てきたことで、応援する機運が高まった。

あの目標を叶えるまでの物語を共に体験したい。そう思える番組へと変化した。

現代のコンテンツで最も必要で、僕もやらねばならないと思ったことを先んじて仕掛けてくる。

さすがは僕をプロレスの沼に肩までいや、頭のてっぺんまで漬けた番組である。

 

夢のない時代だから夢を見るんだよ

夢のない時代だ。さらに落ち着かない出来事が多すぎる。自分という個人があまりにもちっぽけで何もできないのではないか。僕なんかが何かを世に出すことに価値があるのかと考えることがある。

ただね。僕はたまにこの言葉を思い出す。

棚橋弘至選手、中邑真輔選手にキレイどころを任せてデスマッチで自らの存在価値を掴み取った漢。真壁刀義選手の言葉を。

俺もよぉ、こん なちっちぇ時によぉ、プロレスラーに夢を見て育った。現に俺がレスラーになったろ? 誰に夢を見せんだよ? 見てる奴にだろ。あとは、自分自身だ。人に夢を与える奴がよぉ、テメェで夢見なかったらよぉ、夢なんて与えられねぇんだよ。俺がどうして今日決勝に上がっ て優勝したか分かるか? 客の後押し? 俺の実力? もちろんそれもあるよ。あとは何だ? 時代はよぉ、俺にみてぇなバカな奴を必要としてんだよ。夢のねぇ時代だろ? だから夢を持つんだよ!

出典:新日本プロレス

「オマエ有田だろ!!」はでっかい夢をぶち上げた。お金で叶えられるものじゃないところまでを夢ではなく、目標とした。

夢を持つ。夢を叶える人たちを応援する。そんな物語っていつの時代でも本当に美しいと思うのだ。

・スターダムがとんでもないことになっていたので少し書く

・本当のプロレスファンとは何かについて考えみる

・棚橋弘至がKENTAとのノーDQマッチで考えていたこと

・新日本プロレスを応援することにおける経験価値

・鷹木信悟のテーマ作りに人生で大切なものを学ぶ

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“シンニチイズム”が極上に楽しすぎたので、思ったことをちょっと書く

昨日、“シンニチイズム”にお邪魔してきました。

まずは率直な感想から。迷っている方は遊びに行ったほうがいいです。都内での開催は今日までですが...。

足を運ぼうかどうしようか迷っていた方が、このブログを読んで行くか!となってくれらた嬉しい。

もし可能であれば、ご友人と行くことを推奨する。

一人よりも複数人で行ったほうが楽しめる仕掛けもちょこちょこあったので。

受付を済ませて、入り口の門(カーテン)を抜けるとまず目に飛び込んでくるのはアントニオ猪木さん。そして、山本小鉄さん。

新日本プロレスの歴史。それは道場の歴史でもあある。

リフォームこそしたものの、脈々と流れ続ける獅子の血統が途絶えることはない。

道場訓だったり、当時の写真だったりが飾られていて、“シンニチイズム”に一歩足を踏み入れた瞬間から、世界観に浸れる作りになっていた。

というか一人でテンション上がってるがもったいない。誰かプロレス好きな人と一緒に行けばよかったと、この時点から後悔している自分がいた。

いや、ヤバいのだ。普通に楽しい。

展示を見ている段階から、入場体験で流れるエントランスミュージックは耳に届く。そこには手拍子までついているのだ。

スタッフの方が手拍子しているのかと思ったら、実際はお客さんも手拍子に参加していたりする。後述するが、僕も手拍子をいただいていた。

昭和、平成、そして令和にいたるまで様々な新日本プロレスの歴史を感じられる“シンニチイズム”本日が最終日ということで、もう少しネタバレを控えつつ、書いていきたいと思う。

 

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人生初のリング体験

開催の概要はこちらの公式をチェックいただくとして、リング体験について書き進めていく。

※展示について写真を大量にアップしようかとも思ったが、今日見に行く方のことを考えて控えておく。この人が!!!!!!!という展示があったので、ぜひビックリしていただきたい。

njpwism.com

この日、僕は初めてリングの上に上がった(そりゃそうだ)。

まず、コーナーロープをくぐるだけでテンションが上がる。

ヤングライオンがコーナーを開ける仕草はよく目にする光景だが、あれは簡単じゃない。マジで力を入れないとロープは上がらない。というかマジで重い。びよーんみたいな感じじゃなくてズッシリと重いのだ。

次にマット。あー意外と柔らかい。メキシコのリングは固いとかなんとか聞いたことがあるが、新日本プロレスは思ったよりも柔らかかった。

現場では激しく動くのはNG。また、コーナーに登るのもNGだったのだが、できることならコーナーに登ってレインメーカーポーズを決めたかった(それ許すと全員やって全然進まなくなるのだが)。

兎にも角にもこのリング体験は非常にいい経験だった。

 

帝国民の嗜みでゲス!

そして、やっぱり特筆すべきは入場体験だろう。これは正直、ドキドキしつつも半端じゃない高揚感があった。

まず、ほかの人が体験しているのを見るだけで楽しい。とても楽しそうにそれぞれが本気で体験している。せっかくやるなら恥ずかしがって中途半端ではいけない。

やるならとことんやってやる!そう思った僕は高橋裕二郎選手の入場曲でスタッフのお姉ちゃんを引き連れて入場してやろうと考えた。が、高橋裕二郎選手の楽曲がない。

よくよく見ると、入場曲はある程度限定されている。内藤哲也選手の“スターダスト

”もなかった。

名古屋で解禁するのかな?そんなことも思いつつ、スターダストだとみんな全然出てこねぇ....となるからだろうか。

全国展開した時に解禁になる可能性もあるので焦んなよってことにしておこう。

ということで、僕が選んだ曲はグレート-O-カーン選手の“シルクロード”だ。

本気でやってみたのだが、いかがだろうか。

 

今日で東京の展示は最終日

先日、“シンニチイズム”について全国展開のクラウドファンディングについて僕の自論を書いた。まぁ、実際にクラウドファンディングやり方、進め方、魅せ方については改善の余地があったと指摘せざるを得ない。

www.njpwfun.com

ただ、こうして参加してみると見えてくるものがある。素晴らしい展示やスタッフさんの盛り上げる努力。“シンニチイズム”の空気が素晴らしいことは体験を通じてとても伝わってきた。

新日本プロレス50周年の結晶があの場所にあった。

展示イベントにあまり馴染みの無い方でも十分楽しめるよう配慮があったし、スタッフさんがとにかく丁寧に対応してくれた。

それだけにもう少しクラウドファンディングは盛り上がって欲しいし、全国各地に住んでいる方々や世界でもあの展示を楽しんで欲しいと純粋に思うのだ。

もっと評価されていいし、もっと沢山メディアで取材があってもよかった。プロレスマスコミだけでなく、ビジネス系のメディアやエンタメ系の媒体でもっと取り上げてもよかったと本当に思う。

それくらい楽しい展示だった。東京での開催は今日まで。もしも今日、たまたまスケジュールが空いている方は足を運んで欲しい。

プロレスに少し興味がある方でも、メチャクチャ楽しめると思ったので勢いに任せてかいてみた。ということで、今日はこんなところで筆を置きたいと思う。

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2022年、今のバレットクラブはどうなっているのか?

2022年、今のバレットクラブはどうなっているのか?

少し前からなんか海外で色々起こっているなぁと思っていたが、いよいよ本格的に何かが動き始めているようだ。

そもそも2020年に“キング・オブ・ダークネス”EVIL選手が“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”を離脱し、“バレットクラブ”へと電撃移籍。

この時期は特に“ガイジンレスラー”の渡航制限が厳しかった時期であり、高橋裕二郎選手、石森太二選手、外道選手、邪道選手らを中心に戦っていた。

あの時期、明らかに日本国内の“バレットクラブ”は弱体化していた(そもそもメンバーの中心がガイジンであり、来日が難しい状況では致し方ないのだが)。

そこに目をつけたのか、“フィクサー”外道と利害が一致したのかは未だ明かされていないが、“バレットクラブ”のEVILが誕生した。

ただ、一つの問題が。

バレットクラブのリーダーは常に一人。“闇の王”と“4代目”が同時に在籍する自体となってしまったのだ。

EVIL選手とジェイ・ホワイト選手。

グランドスラムや東京ドームのメインイベントに立った実績を踏まえると、ジェイ・ホワイト選手が事実上のトップではあるはず。それを見越してか、EVIL選手は“ハウス・オブ・トーチャー”を結成。

高橋裕二郎選手、ディック東郷選手、SHO選手らと存在感を発揮しまくってきた。

そんなタイミングだ。事件が起こったのは。

ジェイ・ホワイト選手が“G.O.D”を強襲。カール・アンダーソン選手、ドク・ギャローズ選手。そして、クリス・ディキンソン選手と共に我々が“バレットクラブ”だと声明を出した。

おいおい。外道はどうした!?とツッコミを入れたくなるところである。

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ブラックサンはどっちにつく?

今や新日本プロレスを代表する人気レスラーとなったKENTA選手。

東京ドームでの負傷も回復傾向にあり、復帰が今か今かと待たれる状況になってきた。

後藤洋央紀選手が持つ新しい棒にも興味を示す一方で、現在のバレットクラブについて状況の把握を行ってるようだ。

ジェイ・ホワイト選手とタマ・トンガ選手の写真をそれぞれ投稿。お前たちの考えを教えてくれ。その上で俺はどっちに着くのか決めるということだ。

これは率直な感想だが、今のKENTA選手はブームではなく、本当の支持を獲得した“本物の人気者”だ。

日本国内で支持を得るのであれば、KENTA選手の獲得は大きすぎるアドバンテージになる。

果たしてKENTA選手はどちらを選ぶのか。ここは大きな分岐点となるはずだ。

 

Tシャツのデザインを見て思ったこと

さて、続いては僕がかなり前に書いていたことをこのTシャツを見て思い出したという話だ。

ジェイ・ホワイト選手らが着用しているのはアメリカの国旗があしらわれた“バレットクラブ”のTシャツ。

アメリカが拠点なんだなーとぼんやり思っていたが、ちょっと待てと。以前、外道がこのTシャツを着ていたことがあったではないか。

www.njpwfun.com

バレットクラブUSAとバレットクラブTOKYOとして、それぞれ独立した戦いがはじまる?では、外道はどっちに着く?これはどういった意味合いのメッセージだったのか。

さぁ、楽しくなってきた。

★2022年2月27日の新着記事★

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新日本プロレスのクラウドファンディングについて

新日本プロレスのクラウドファンディングについて書く。

やっぱりこうなってしまった。クラウドファンディングは一般発売と違い、支援してくださる方へ適切な情報発信をしなければならない。

2022年2月25日の6時半時点で200万円弱。過去にクラウドファンディングを経験した身としては、ある程度の達成金額が1日目終了時点で予想できる。このままのペースでは500万円〜700万円で支援期間は終了するだろう。

敢えて書く。テコ入れしないと目標金額到達はかなり厳しい、と。

新日本プロレスが「シンニチイズム」のクラウドファンディングを開催すると聞いて、「むむ?」と嫌な予感が走った。

いや、クラウドファンディングが悪いという訳ではない。そもそも今の新日本プロレスはもっと早いタイミングでクラウドファンディングを実施すべきだと思っていた。

ただ、クラウドファンディングには相性がある。

クラウドファンディングを数回経験している身からすると、あれは事前準備(情報解禁やコンセプト設計)とスタートダッシュ、ラストスパートがものを言う。

いや、正確には準備と開催日の盛り上がりが最も重要かもしれない。

その点を新日本プロレスはどう考えているのだろうか、と。

クラウドファンディングはキチンと丁寧に設計して実施して、はじめて目標金額を達成できる。

今回の情報解禁から開催スタート、宣伝施策を見ているとあまりにもったいないと感じたので、クラウドファンディングの戦い方についてここに書き残しておく。

 

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テーマ作りと空気作り

まずは、テーマ作りから。「シンニチイズム」の全国展開...。いや、この時点であまりいい企画だとは正直言って言えない。

なぜならば、恐らく「シンニチイズム」開催時点からクラウドファンディングの実施は視野に入っていたはず。関係各所を巻き込んで開催するので、数ヶ月前からプロジェクトは走りはじめる。

やるんだったら「シンニチイズム」の開催記念したをクラウドファンディングをやるべきだったと僕は思う。支援を募る理由は以下。

  • 全国各地で展開し、日本中のファンで50周年を盛り上げたい

現在の新日本プロレスがプロレス人気と同等にプロレスラー人気に支えられている。つまり、新日本プロレスではなくレスラーの稼働をどれだけ実施できるかが肝なのだ。

特にグッズ売上の上位5選手。彼らの言葉やメッセージがモノを言うのである。

クラウドファンディングの開催をリツイートしてるくらいではファンはお金を出さない。気持ちの入ってない告知で財布の紐が緩むことはないのだ。

後はタイミングの問題。

正直、既に開催されて現地に行った方からすると支援する気はそんなに起きないだろう。理由は「もう満足した」ためだ。

現地で展示も見たし、グッズも買った。この状況でもう一度、全国展開のために「お金出してね?」と言われても乗り気になれない。ただ、開催前であれば色々とやりようはあった。まずはここがネック。

※本当に急遽クラウドファンディングを開催したのであればそれもそれでNG。準備不足はクラウドファンディングにとってもっともネガティブな要素となるためだ。

 

情報解禁の大切さ

これは多くの企業がやりがちだ。

クラウドファンディング開催発表から支援開始までのスケジュールが甘すぎる。

今回、新日本プロレスは前日にTwitterで予告し、翌日に詳細を発表すると告知した。

そして、翌日の発表と同時に17時から支援がスタートした。※17時という時間も微妙。

僕からすると結構ダメなケース。クラウドファンディングの担当者はこうならないように関係各位を調整しなければならない。

まず、最低でもクラウドファンディングの発表から支援開始日までは一週間はバッファを持たなければいけない。理由はこんな感じ。

  • 1日では情報が届ききらない
  • いろいろなことを想像する(贅沢な)時間がないためファンが乗れない
  • 急な出費に対して心の準備ができない

情報解禁日を2022年2月23日に置いた場合、僕であれば最低でも2月28日の19時あるいは20時にクラウドファンディングを開始する。

どんな想いでこのプロジェクトを実施するのか。各レスラー、関係者からのコメントをYouTubeやTwitterなどで連日投稿。

また、YouTubeチャンネルを持っている高橋ヒロム選手、矢野通選手、真壁刀義選手は告知協力マスト。開催日までに徹底的に盛り上がっている空気を作る。

また、クラウドファンディング開催日の夜には、棚橋弘至選手を中心にクラウドファンディングへの気持ちを改めて伝えるライブ配信を実施する。

クラウドファンディングは、ファンへ想い出を届けるという意味合いもある。あなたのおかげでこのプロジェクトは実施されるのだと感謝の気持ちをキチンと伝える必要があるのだ。それができて初めて支援していただけるのだ。

 

どうやって巻き返すか

新日本プロレスはここから達成を目指すために、クラウドファンディングのテコ入れをしなくてはならない。クラウドファンディングは諸刃の剣。達成しなければネガティブなイメージがついてしまう。

まずは返礼品。

一番低価格のリターンが5000円は高い。まずそこから変えなくてはならない。

担当者の方は原価計算よりも先に、ユーザーの目線に立ってみて欲しい。

5000円は高い。めちゃくちゃ高い。5000円はハードルめちゃ高い。

5000円を一人に支援していただくよりも、2980円を二人(合計金額では6000円になるのだが)の方がハードルが低いと思えるほどに5000円は高い。まず、そこを理解して欲しい。

手元に残るのはクリアファイルと社長からの動画のみ。これで5000円は普通に考えて高い。

なのでまずは、2980年で新日本プロレスからの感謝状を追加(社長から感謝のメッセージでは企画が弱い。ブランディングしたいのかもしれないがここじゃない。大張社長にはブログが向いている。絶対にだ。人気出したいならそこを早急にやるべきだ)。

感謝状のデザインはちゃんとした賞状で。新日本プロレス50周年を盛り上げる企画に参加してくれたことを讃える賞状。これは飾りたくなるだろう。

次に50周年ということで復刻モデルのTシャツを大量出品する(例えば、友情タッグTシャツが復刻販売されたら絶対買うわ)。

ノスタルジックな気持ちを保存できるもの。クラウドファンディングに支援するのはモノを買うためではなく、想い出を買うためでもあるのだ。

事前にここまでやっていたら、恐らく当日で1000万円は集められた自信がある。

開催時間を19〜20時としたのも“数量限定の返礼品を仕事が理由で買い逃す方が出ないようにするため”だ。

17時は普通に皆さん仕事中だろう。それで買い逃しましたってテンション下がるじゃないか。

スケジュールが甘いのをプロレス的に例えるのであれば、前哨戦なしでタイトルマッチを行うようなものだ。機運を高める時間が絶対的に大切なのである。

また、この一文も中々ユーザー目線で見るとエグい。

リターンにつきましては制限個数の追加、新たなコースの追加の可能性がございます。また、既にご支援いただいたコースから別のコースに変更することはできませんので、ご了承ください。

これは、いつ支援すればいいのか分からなくなるためだ。

いろいろな制約など知らないので好き勝手に書いたが、次回以降新日本プロレスがクラウドファンディングを実施する時はこういったことを参考にして欲しい。

ちなみに“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”の自主興行クラウドファンディングを開催するのであれば1億は余裕でいくと思う。

最後に。

明日、「シンニチイズム」に行ってきます。楽しみです。クラウドファンディングの達成も心より応援しています。

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ゲイブリエル・キッドの休場発表とあなたに伝えたいこと

ゲイブリエル・キッドの休場発表とあなたに伝えたいこと。

新日本プロレスのゲイブリエル・キッド選手が自身のTwitterでしばらくの休暇を発表した。

2020年、野毛道場に残り、上村優也選手、辻陽太選手らと新日本プロレスの第1試合を盛り上げた新世代のヤングライオン。彼の頑張りが大きく大会に影響していたのは、当時を見ているファンは周知の事実だった。

帰国後、NJPWSTRONGに姿を現し、正式な復帰を宣言。遠い海の向こうで新しい戦いに身を投じている...と発表された矢先の出来事だった。

そもそも復帰のタイミングで、ゲイブリエル・キッド選手は自らの口で精神的な病についての話をしていた。

そもそも世界的にこんな状況が2年以上続いている時点で、“これまでの日常”ではない。

人という名の環境動物として慣れるところはあるが、本当ならマスクなんて1秒でも早く外したいし、必要以上に消毒するのも手が荒れる。

プロレス観戦についてもそうだ。

飲食をしながら、大声を挙げ、泣きながら見る。

これがプロレス観戦の醍醐味(僕にとって)。それが、お腹も満たせず、声も出せない。

ただ、ガチガチにルールを縛らないと何かが起こった時にマズい。

また、会いたい人と中々会えなかったり、いろいろなことを制限することが頭をよぎる時点で辛い。

そんな2020年以降の日常。誰がメンタルに不調をきたしても全くおかしくないのである。

 

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ある日突然やってくる。

僕自身、人生で2度ほどメンタルを壊した経験があるので、気持ちはよく分かる。

とにかく何もしたくない。いや、感情が空っぽでなんにもやる気がおきない。自己嫌悪だけが心に広がり続ける。とにかく毎日が辛い。

開き直って休むことができればかなり負担は減るのだが、我慢して、我慢して爆発してしまう。なので、ゲイブリエル・キッドの休場もかなり前から何か予兆はあったのかもしれない。

――さて、ゲイブリエル選手。『NJPW STRONG』での復帰から数ヶ月が経ちましたが、当時の状況について詳しく話していただけますか?

ゲイブリエル 復帰までの道のりは簡単ではなかった。久しぶりに立つリングでのマイクアピールだったし尚更緊張したよ。

――フィラデルフィア大会のことでしたね。

ゲイブリエル 会場のファンのみんなに俺自身が真剣に取り組んできた心の問題について正直に打ち明けたいと思った。そして見てくれたたくさんの人が連絡をくれてすごく嬉しかったよ。でもやっぱり、いざあの場に立って自分の言葉で打ち明ける前には、押しつぶされそうになるような不安も感じたよ。

出典:新日本プロレス

2022年2月18日に新日本プロレスの公式サイトでインタビューが公開されたばかりだった。

※休場の理由は正式に発表されていないので、その辺りは公式からの発表を待ちたい。

 

モーニングページについて

これは僕が先週からはじめたライフハックだ。いや、ライフハックって言葉は意識高い感じがしてあんまり好きではないのだが、ほかに言葉が思い当たらなかったのでそのまま書いた。

モーニングページ(モーニングノート)をご存知だろうか。

毎朝起きたらノートに3ページ頭の中に浮かんだものを書く。これだけ。シンプルなものだ。また、何を書いているかは誰にも公表しない。3ヶ月間は見直さないなどの細かなルールはある。

ただ、何を書いてもいい。浮かんだものをそのままノートに書き出すだけ。

ググるといろいろな効果があると書いてあるが、実際に試してみないとよく分からない。

僕はとにかくメンタルを安定させることを主軸において生活しているため、まずはやってみるかと2月14日からスタートしてみた。

結論から書くと、割とメンタルにポジティブな効果がありそうだ。

心の汚水を流す効果がある。そんな感じ。頭に詰まった汚れがスッと綺麗に流れる。

僕の場合、日中で愚痴っぽいネガティブなことを考える時間が激減した。

人間は一つのことしか考えられないので、ネガティブなことが頭を覆っていると、ずっと気分が悪いままだったりする。

そうじゃなくて前向きに、やりたいことや好きなことだけを考える時間が増えたのはいいことだと思う。

モーニングページは3ヶ月続けることで効果がより鮮明になるらしいが、約2週間で少しは好影響があったので、みなさんに共有しておきたいと思った次第だ。

 

大変な日常の中で

毎日同じ景色ばかり見ていると飽きるし、なんだか活力も湧いてこなくなるので、ちょっとした変化を楽しむようにしている。

例えば、“家では”毎日違う色の服を着てみたり。断捨離をして家の中のものを入れ替えてみたり。

変化があると動いている気がしてくる。何も変わらないと刺激がなくなって、なんだかどんどん下降線をたどっているような気持ちになってくる。

おそらくまだまだ僕たちを取り巻く環境は厳しいと思う。楽しくハッピーで豊かな時代になればそれにこしたことはないのだが、中々簡単じゃない。

ただ、気分を前向きにすることはできる。自分が前向きな気持ちになれる瞬間を大切にして、そういう瞬間をたくさん増やしてほしいと僕は思っている。

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金の雨が夢のように降る。因縁の向こう側にいた二人。

金の雨が夢のように降った試合だった。

本当は昨日執筆して、公開する予定だったのだが、「ニュージャパンカップ2022」の対戦カード発表でずれ込んでしまった。

それほどまでに「ノーリミット」の二人が激突するのは、青天の霹靂というかとにかく僕にとっても新日本プロレスを愛する皆様にとっても大きな出来事になったと思う。

さて、本日は2022年2月20日に行われた「北海道・北海道立総合体育センター 北海きたえーる」のメインイベントについて。

「IWGP世界ヘビー級王者」オカダ・カズチカ選手と内藤哲也選手が激突したあの好勝負についてだ。

結果はご存知の通り、オカダ・カズチカ選手が防衛に成功。掟破りのデスティーノまで飛び出し、“レインメーカー4.0”の恐ろしさをマジマジと見せつけた。

今年の主要大会(ニュージャパンカップ、G1クライマックスなど)全て優勝し、前人未到の50周年イヤーを成し遂げてしまうのではないか。

そんな期待と恐怖を感じさせるほど、今のオカダ・カズチカ選手は強い。

今日はそんなオカダ・カズチカ選手と内藤哲也選手について書きたい。

同じ時期を過ごした先輩と後輩。ヤングライオン時代からの関係性。後輩に抜かれた先輩。“制御不能”としての覚醒。そして、東京ドームの二冠戦のリベンジ。

その全ての“向こう側”に二人はいた。因縁の向こう側に二人はいたのだ。

 

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人は変わることができる

内藤哲也選手はオカダ・カズチカ選手に対して、ジェラシーを抱いていた。

海外遠征直前の壮行会で「新日本はやっぱりオカダなんですよ...」と漏らしていていたのはあまりに有名なエピソードだろう。

そんな関係が崩れたのは2015年に“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”を結成してからだろう。

他人の顔色をうかがうのではなく、自分の生きたいように生きる。やりたいようにやる。

そんな“制御不能”の境地に至ってから既に7年が過ぎた。

内藤哲也フィーバーもさすがに終わり安定期へ。ただ、ブームが終わったとしても内藤哲也選手へ期待する気持ちは変わらない。どこかで内藤哲也に期待してしまう。

究極のピープルズチャンプがトップまで登りつめるストーリーは二冠でいったんの幕を閉じた。

今の内藤哲也選手は逆転の向こう側にいた。

だから彼はどこか憑き物がとれたように、オカダ・カズチカ選手へ執着しない。

自分が行きたい場所、たどり着きたい場所へ歩みを進めるだけ。

だから、オカダ・カズチカ選手とグータッチができたのだ。

内藤「(コメントスペースに現れると床に寝転がり)俺が今日、特に興味のないIWGP世界ヘビー級王座に挑戦した理由は、試合前から言ってたけどね、3つ。1つは今この新日本プロレスのリングで一番強い男、オカダ・カズチカを感じたい。2つ目はそのオカダを倒したい。3つ目は2023年1月4日東京ドームのメインイベントに戻りたい。今日、試合して、オカダを倒せなかった。ドームのメインイベントに戻る道筋も断たれてしまった。

でも、今、この新日本プロレスのリングで一番強い男、オカダ・カズチカを感じることが出来た。今回負けたことでドームのメインイベントの道が遠ざかってしまったよ。間違いなく遠ざかったよ。それは分かる。でも、今、この現時点でオカダ・カズチカを感じることが出来たことは、俺の一番の財産になるかな? いいものを感じることが出来たよ。(立ち上がりながら)まあ、諦めなければ夢は叶う…そんな甘かないよ。でも、諦めなければ可能性はゼロじゃないからね。今、また最後尾になっちまったけど、俺は2023年1月4日東京ドーム大会のメインイベント諦めてないから。さあ、こっからどうやってドームのメインに辿り着こうかな? 

思い浮かばないよ。何も思い浮かばないけどさ、そんな自分にあの言葉を言いたいよ。そうまさに、トランキーロ! あっせんなよ。アディオス!」

出典:新日本プロレス

 

オカダ・カズチカの境地

新日本プロレスの50周年を背負うのは自分しかいない。それが今のオカダ・カズチカ選手の強さである。

この信念がある限り、誰が来てもおそらくは勝つことができない。

ただ、今年は一体どんな挑戦者が出てくるのか。非常に見ものである。

まずは、ジェイ・ホワイト選手。「バレットクラブ」が分裂する動きがまさか海外、しかも他団体で起こるとは思わなかった。

新日本プロレスのレスラーが他団体で暴れまわっている。国内では考えられない状況なだけに今後が楽しみである。

この騒動が落ち着き次第、ジェイ・ホワイト選手は日本に帰還し、何かのアクションを起こすはずだ。

次に鈴木みのる選手。そろそろ彼が動く可能性が高い。

旗揚げ記念日のメインに立つのは間違いなくそのフラグだ。春の最強戦士決定トーナメントで鈴木みのる選手がオカダ・カズチカ選手の前に立つ。

この物語に期待してしまう。

誰が来てもオカダ・カズチカ選手が勝つと思ってしまう。それほどの強さがあるからこそ、ライバルのストーリーが引き立つ。

悩みや葛藤を全て捨てて、新日本プロレスを背負う境地にいたった。

オカダ・カズチカ選手は作れられたチャンピオンの向こう側にたどり着いた。

 

もうあの頃のような試合にはならない

2014年の東京ドーム“セミファイナル”。あの頃のようにドロドロとして、どうしてもオレはオカダに勝ちたいんだ!!という空気はこの先もう生まれることはないだろう。

それほどまでに二人はそれぞれの“向こう側”にたどりついてしまった。

ただ、そうした感情のうねりはなくとも非常に素晴らしい二人だけの試合を見ることができた。ヘビーレイン、DDT連打。浴びせ蹴りやスターダストプレス。

技と試合であの頃の因縁以上に魅力的な試合ができる。

今の二人なら、金の雨を夢のように降らすことができる。

因縁の向こう側にいた二人のグータッチ。これが新日本プロレス大逆転の狼煙なのだ。

・スターダムがとんでもないことになっていたので少し書く

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内藤哲也と高橋裕二郎と日本武道館。

「あなたは人生で本当に驚いた時、どんなリアクションをしますか?」

あまりの衝撃のあまり、言葉を失う。

それまでに考えていたことが全て吹っ飛ぶ。

目の前の出来事に目と心を奪われる...。

2022年2月21日。時刻は19時の少し手前。

大切な打ち合わせを終えた僕は、コーヒーが入ったカップを片手に次の打ち合わせを行おうとオンライン会議システムを立ち上げた。

次の打ち合わせは今後、取り組むべき企画を共有するというもの。初めて第三者に僕の中に生まれた企画を話すので、当然いろいろなことが頭を巡る。

これは楽しいのか。誰かの心を揺さぶるものになるのか。誰かの想い出に残る何かをつくりたい。そんな気持ちとちゃんとリンクしているものなのか。

そんなちょっとの不安とは裏腹に自信はあった。

この生まれた火種は形にして、夜に出すべき。そうもう一人の自分も心で告げている。

きっと方向性は正しいはず。ここにどんなエッセンスを加えていけるのか。さらに磨いて提案ができるか?ここが鍵になってくる。

そんなことを考えていたら、ふと頭をよぎった。

大切な打ち合わせの時間と被っていたので、すっかりと抜け落ちてしまっていたが、同時刻に新日本プロレスが「ニュージャパンカップ2022」の参戦選手・対戦カードを発表するのだった。

「そうだ、そうだ。忘れてた」

手元にあったスマホで新日本プロレスの公式サイトを開く...(なんか重くね?)。

対戦カードを見ると、僕の目に一つの眩しすぎる対戦カードが飛び込んできた。

「ニュージャパンカップ2022」初日。日本武道館大会。セミファイナル。

内藤哲也VS“俺たちの”高橋裕二郎。

「嘘だろ。このタイミングで、あの時の秋の約束が帰ってくるのか...」

オンライン会議システムに相手がログインした。

絶句している僕を見て、不安の表情を浮かべる。

「どうしたんですか?」と聞かれて僕はこう答えた。

「(この会議で)何を話すのか全部吹っ飛んだんですけど」

そう。僕の場合、本当に驚いた時は頭の中が真っ白になるのだ。まさに「503エラー」ってやつだ。

 

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内藤ちゃん...

「俺たちにはよ。ヒストリーがあるんだよ」

2021年秋。「G1クライマックス31」で高橋裕二郎選手は同じブロックで注目している選手に対して内藤哲也選手を挙げ、この言葉を残した。

さらに内藤哲也選手も高橋裕二郎選手については特別な思い入れはないと敢えて口にしていた。ツンデレである。

二人がもともとタッグパートナーだったことについてはご存知の方が大半だろう。現在、毘沙門と6or9が保有している「IWGPタッグ」と「IWGPジュニアタッグ」の両方を戴冠したことがある唯一の日本人タッグチームが2人の「ノーリミット」だった。

リミットはないが解散はした。

その後、内藤哲也選手は新日本本隊で夢破れ、メキシコへ飛び、制御不能となって帰ってきた。

一方で高橋裕二郎選手は「バレットクラブ」唯一の日本人レスラー(当時)となり、シングル、タッグの双方でそのパワーを見せつけた。

ただ、内藤哲也選手が“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”を結成し、スターダムに登りつめる一方で、高橋裕二郎選手はもがき苦しんでいた。

結果が出ない日々。一切公式での発表はなかったが、実は大きな怪我をしたことも明かされた。

 

王者として向かい合う

パワー自慢のレスラーが怪我により、かつてのパワーを失ってしまった。

東京ピンプスだけを一切使わないのは、そうした理由があるのだ。ただ、だからこそ手にしたものがある。

高橋裕二郎には大人の苦労した男だけが放つことができるニヒルなかっこよさがある。

そして、何よりも物語がある。

2021年。高橋裕二郎選手は“ハウス・オブ・トーチャー”の一員として、「NEVER無差別級6人タッグ」の王者に輝いた。

「NEVER無差別級6人タッグ」は2020年以前までとは別物だ。オカダ・カズチカ選手やジェイ・ホワイト選手、内藤哲也選手が挑み、手にすることができなかったタイトルを高橋裕二郎選手は持っている。

王者として内藤哲也の前に高橋裕二郎。この構図を想像していた人はどれだけいるだろうか。

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僕はきっと泣いてしまうだろう

二人の間にどんな気持ちがあるのだろう。

オカダ・カズチカ選手にずっとジェラシーを抱いていた内藤哲也選手は“制御不能”となったことで、過去のしがらみから解き放たれた。

二人の物語がどこか因縁めいていないのは、そうした一つ違うステージにまで上り詰めた結果だろう。

ただ、内藤哲也が一番素直に一番、因縁を持って戦えるのは高橋裕二郎なのかもしれない。

2011年に「ノーリミット」は解散。その後、11年が経過している。いわば、SHO選手とYOH選手の11年後の姿がこの試合に詰まっているのだ。

因縁というか切っても切れない何かというか。

何か言葉にできない気持ちがこの試合にはあふれるに違いない。

内藤チャンにだけは絶対に負けねぇ。そんな気持ちでずっと封印している東京ピンプスが炸裂したら。

僕はきっと驚きを通り越して、泣いてしまうだろう。

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ニュージャパンカップ2022の48人を大予想

2022年の「ニュージャパンカップ」はヘビーとジュニアの混成。総勢48人のエントリーとなる。めちゃくちゃ多くない?と思ったアナタ。僕も同じ気持ちである。

では、誰がエントリーするのだと。期待に胸を膨らますのもプロレスを最高に楽しむための最高の調味料となる。

他団体からの参戦はある?AEWかプロレスリング・ノアか?それともDDT?いや、まさかあの団体??

色々と考えた結果、まずは新日本プロレスに参戦している主力選手から洗い出してみることにした。

早速いってみよう。現在、新日本プロレスに日本・アメリカで参戦しているレスラーは以下になる。

総勢で73人。まずはここをざっと見ていただきたい。

  • 本隊
    飯伏幸太【※欠場中】
    海野翔太【※海外遠征中】
    カール・フレドリックス
    フレッド・ロッサー
    小島聡
    柴田勝頼
    ジュース・ロビンソン(フリー)
    棚橋弘至
    辻陽太【※海外遠征中】
    天山広吉【※欠場中】
    デビッド・フィンレー
    永田裕志
    本間朋晃
    真壁刀義
    上村優也【※海外遠征中】
    アレックス・コグリン
    クラーク・コナーズ
    ゲイブリエル・キッド
    タイガーマスク
    田口隆祐
    成田蓮【※海外遠征中】
    マスター・ワト
    大岩陵平
    中島佑斗
    藤田晃生
    ケビン・ナイト
    ザ・DKC
  • CHAOS
    オカダ・カズチカ
    石井智宏
    後藤洋央紀
    マイキー・ニコルス
    矢野通
    YOSHI-HASHI
    YOH
    ロッキー・ロメロ
    ロビー・イーグルス
  • 鈴木軍
    鈴木みのる(パンクラスMISSION)
    タイチ
    ザック・セイバーJr.
    エル・デスペラード
    金丸義信
    DOUKI
    TAKAみちのく(JTO)
  • BULLET CLUB
    EVIL
    KENTA【※欠場中】
    高橋裕二郎
    タマ・トンガ
    タンガ・ロア
    チェーズ・オーエンズ
    バッドラック・ファレ
    ヒクレオ
    石森太二
    エル・ファンタズモ
    外道
    邪道
    SHO
    ディック東郷(みちのくプロレス)
  • BULLET CLUB(ジェイ派)
    ジェイ・ホワイト
    カール・アンダーソン(インパクト・レスリング)
    クリス・ベイ(インパクト・レスリング)
    ルーク・ギャローズ(インパクト・レスリング)
  • LOS INGOBERNABLES de JAPON
    内藤哲也
    SANADA
    鷹木信悟
    高橋ヒロム
    BUSHI
  • UNITED EMPIRE
    ウィル・オスプレイ
    アーロン・ヘナーレ
    カイル・フレッチャー(RPW)
    グレート-O-カーン
    ジェフ・コブ
    TJP(フリー)
    マーク・デイビス(RPW)
  • ジョン・モクスリー

 

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ここから欠場中、海外遠征中(ニュージャパンカップでの帰国は流石にないと思われるので。)のレスラーを外す。さらにトーナメントと考えると、柴田勝頼選手もOUT。飯伏幸太選手もまだ怪我から4ヶ月のタイミングなので、どう転ぶか分からないのでいったん外しておく(SNSが活発なので伏線にはなってほしいのだが...)。

この時点で65人。新日本プロレスだけで選ぶにしても後20人近く減らさなければならない。

では、もう少し踏み込んで削ってみる。現実的に来日しそうなラインについてだ。主にバレットクラブ、ユナイテッド・エンパイア、LA道場を削る。

すると残るのはこの46人になる。

 

本隊

小島聡
ジュース・ロビンソン(フリー)
棚橋弘至
デビッド・フィンレー
永田裕志
本間朋晃
真壁刀義
タイガーマスク
田口隆祐
マスター・ワト
大岩陵平
中島佑斗
藤田晃生

CHAOS
オカダ・カズチカ
石井智宏
後藤洋央紀
矢野通
YOSHI-HASHI
YOH

鈴木軍
鈴木みのる(パンクラスMISSION)
タイチ
ザック・セイバーJr.
エル・デスペラード
金丸義信
DOUKI
TAKAみちのく(JTO)

BULLET CLUB
EVIL
高橋裕二郎
タマ・トンガ
タンガ・ロア
チェーズ・オーエンズ
バッドラック・ファレ
石森太二
エル・ファンタズモ
外道
邪道
SHO
ディック東郷(みちのくプロレス)

LOS INGOBERNABLES de JAPON
内藤哲也
SANADA
鷹木信悟
高橋ヒロム
BUSHI

UNITED EMPIRE
ウィル・オスプレイ
アーロン・ヘナーレ
グレート-O-カーン
ジェフ・コブ

ジェフ・コブ選手やジュース・ロビンソン選手などどう転ぶか分からない点もあるが、LA道場の戦士たちがくればそれだけで48人の枠は埋まることになる。

サプライズは誰だ?

AEWから参戦する可能性が一番高いとして、日本国内からサプライズ参戦するとなれば、清宮海斗選手の可能性が最も高い。

オカダ・カズチカ選手の言葉を受けて、オファーの可能性はゼロではなしい、一回戦で棚橋弘至選手と当たることになったら面白いことになると思う。

他はCIMA選手なども考えられるが、国内で考えるとやはり全日本プロレスの最高の男に来てほしいと思ってしまう。

ただ、サプライズ枠は1つあるいは2つ。これが現実的なラインだと思われる。いやはや48人だと言われて飛び上がったが、実際は新日本プロレスだけでいけそうでもある。やっぱり凄いわ。

発表は本日の18時から。お見逃しなくってやつだ。

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